猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

朝食ごのひととき

2013-02-16 16:19:20 | ねこちゃんのお話
春の朝の、遅い目覚めの床で、ほかほかした布団から抜け出せないでいると、ブラッキーが隣の部屋の戸を開ける微かな音がする。
布団の中でおもいきり身体を伸ばしてから起き上がる。
わたしの起きた気配を感じたのかブラッキーが「ニャオニャオ」鳴いている。
お腹がすいたのかと、餌場に行って餌を入れてあげると階段をすごい勢いで駆け上がった。
ああ、わたしに二階にいる主人の部屋のドアを開けてもらいたいのだ。
引き戸は爪をかけて開けられるが、さすがドアは開けられない。
ドアを開けてあげると一声「ニャオ」とお礼。

ブラッキーは野良生活をしているとき、いまにも産まれそうなお腹をしていたので、段ボウル箱に新聞を小さくさいて入れておいてあげた。
数日後、可愛い子猫を四匹産んでいた。
可哀想なので家に入れてあげることになった。
数ヶ月、ブラッキーと子猫との生活は楽しかった。
子猫は四匹とも飼ってくれる方が見つかった。
ブラッキーには可哀想なことをしてしまった。
せめて子猫を一匹のこしてあげたかったが。
あれから15年も一緒に生活しているとお互い気持ちがつうじあえる。

朝から空は灰色におおわれ今にも雨が降り出しそう。
洗濯ものも干せない――と、バラの本をめくっていると、すっかり忘れていた「ザ・トレジャーガーデン館林」のパンフレットが挟まっていた。
夫がPCでいろいろ検索してくれた。
異国情緒漂う石造りのエントランスは「幸せになれるバラの園」のプロローグ。
「ロングボーダーガーデン」と「水辺のローズガーデン」には、心を癒す7つのシーンと7つのバラの物語が展開されているそうです。
「バラの季節になる前に下見してきましょうね」とわたし。
「今年はバラの庭探訪の旅に出かけようか……」と夫。
二人での、のりのりの会話がはずむ。

隣家のSさんから「しもつかれ」をいただく。
まだ温かく食欲を誘ういい匂いがしていた。
しもつかれは、郷土料理で初午の日に作る。
お正月の鮭の頭、酒かす、節分の大豆、油揚げに大根と人参を鬼おろしですって煮た栄養豊富な料理。
数少ないこのあたりのご当地料理だ。
朝食を食べたばかりなのに夫はすぐ食べたがる。

    ブラッキー

    

    桜草

    

    シクラメン

    


ダブルシンフォニー <白クリスマスローズ>

2013-02-10 20:54:06 | クリスマスローズ
  日が長くなったのを気づかせてくれたのはパーゴラの支柱だった。
  支柱のこちら側に30センチも日が差している。
  5時には日が暮れていたのに。
  太陽のうごきに敏感になったのはバラの栽培をはじめてからだ。
  日の光があふれるlittle my gardenを眺めながら外出のしたくをする。
  買い物をかねての夫との散歩も心が弾む。
  川の流れも日の光を浴びてキラキラ輝いている。
  「鴨がいないなぁ」
  川面を泳ぐ鴨をみるのが夫は好きなようだ。
  数日前、珍しく4羽みた。
  このところ余り見かけなかったので夫はうれしそうだった。
  ホームセンターでは色とりどりの花々が並んでいる。
  可憐な白いクリスマスローズをみつけた。
  ダブルシンフォニー。
  小さな鉢を大切にかかえて、ホームセンターを出る。
  夫との会話にさらに弾みがついた。

    ダブルシンフォニー

    

    


   ヘレボルスハイブリッド

    

    

    

    

    ビオラ

    

    


春の芽吹き

2013-02-05 22:42:27 | クリスマスローズ
 朝夕はまだ冷え込む。
 日中は春のうららかな日差しを感じる。
 冬の間は白く硬く乾いていた庭の土が、黒く柔らかな風情を見せる今日この頃だ。
 みあげると澄んだ綺麗な青空に2本の飛行機雲が長く尾を引いていた。

   

     

 クリスマスローズが開花。
 優しい面持ちで春の訪れを告げてくれる。
 暖かな陽射しを背に感じなから、クリスマスローズに肥料を施す。
 葉をそっと掻き分け古い肥料を取り除く。
 いまにもひらきそうなふっくらした蕾みを慈しみながら。
 至福のひととき。