仔猫が迷い込んで一ヶ月。
体重もⅠキロちかく増加した。
今、可愛いさかりである。
紙を丸めてボールのようにして弾いてあげる。
するとすごい勢いで口にくわえてくる。
わたしが「いい子ね」と言って頭をなでてあげる。
「リリ、ちょうだい」と手を出すと紙を丸めたボールを口から落とす。
それを際限なく繰り返す。
「犬のようでしょう」
実はブラッキーがリリを嫌がる。
そのためお風呂、洗面所、廊下の一画をリリの住まいにしている。
ブラッキーはそこにリリがいることを知っている様子。
夫がトイレに行くと必ず廊下のガラス戸のとこまで迎いに行く。
リリが来てからわたしが傍によると威嚇をするようになった。
リリの匂いがするのだろう。
ノラ猫のブラッキーは裏庭で4匹の仔猫を産んだ。
仔猫は幸いに猫好きの家庭に飼われていった。
ブラッキーは我が家の猫になった。
それから18年ひとり娘で気ままに育った。
幼少期のトラウマがあるのかしら……
今まで何匹もノラ猫を飼ったが、こんなケースはなかった。
ブラッキーは甘えることが余りなかった。
いつも冷静で知性的な猫だ。
リリにやきもちをやいているのだろうか。
ブラッキーとリリで丸くなって寝ている姿を早く見たいなぁ……
わが家にはその他多数の飼い猫が訪れる。
5キロはありそうな白に茶虎の雄のボス猫。白いソックスを履いた黒猫、
シルバーの縞猫、勝手口の網戸を開けて平然と入ってくる黒猫、三毛猫。
ブラッキーのテリトリーが侵略されそう。
ブラッキーはそうとうストレスがたまっているようだ。
最近頻繁に外に出たがる。
家の周りにマーキングしているようだ。
外は激しい雨。
Ⅰ時間近く外にでたがって鳴いていた。
わたしはとうとう音をあげた。
ブラッキーを抱えて外の雨をみせた。
いつもは諦めるのに、すごい勢いでわたしの腕から外へ飛び出した。
「可哀想になぁ」
「困ったわね」
「どなたかリリを飼ってくれる人がいるといいのだけど」
この雨の中ブラッキーはどこを彷徨ってっているのかしら……
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