猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

薄暮の中のバラ

2010-09-29 23:36:39 | Weblog
    薄暮の庭に純白のアイスバーグが幻想的です。
    みるものを圧倒するような高貴なたたずまいで咲いていました。
    「わぁ! きれい! 写真に撮らなくては」
    急いでカメラを取りに部屋に戻りました。
    春のバラより心なしか花弁をたくさんつけふくよかに咲いています。
    アイスバーグは一年をとおして素敵な被写体になってくれます。

         

         

         

    空気が澄み、気温もさがりバラが馥郁と香るようになりました。
    日になんども庭にでてはバラの香りを吸い込みます。
    また、ひとつひとつのバラに触れながら虫食いの後があると、
    目を皿のようにして害虫を探します。
    病気に弱い子は何かと世話がやけます。
    でも……ほら、世話のやける子ほどかわいいといいますよね。
    バラもおなじですね。

    春のバラは長い間待ち焦がれて、やっと逢えた喜びで輝いています。
    秋のバラは静かなたたずまいで咲いています。
    別れのときが迫っているのでつい感傷的になります。

        リルケの薔薇

         

         

       イエローシンプリティ

         

         

       紫雲

         

         

       アプリコット

         

         


       涼しくなったのでまん丸になっているブラッキーです

         

ふいに来た秋/アイスハーグ

2010-09-26 00:46:33 | Weblog
    今年の秋はふいにやってきました。
    数日前は30度を越す残暑だったのに。
    温度差15度。
    おどろきました。
    「目にはさやかに見えねども」どころではない。
    あわてて秋ものと冬ものの服をとりだしました。
    街いく人も衣替え。

    アイスバーグが今年は好調に花をたくさんつけました。
    豊かな葉を背景に清楚な白い美しい花を次々に咲かせ楽しませてくれています。
    雨でいちばん綺麗な姿を撮れませんでした。

         

         

         

         

    マチルダ おしゃれなピンクのドレスをきたマドモワゼル。

         




秋の雨/紫雲・シャリファアスマ、マダム・フィガロ、ナエマ

2010-09-20 18:31:51 | Weblog
    今朝も雨音で目をさました。
    秋の雨。夏のうるさい雨とちがう。  
    寂しさを感じる。
    秋の思いを深める雨音を聞きながら……バラに話しかけていた。
    バラが結構咲いてくれている。
    うれしい。

    今日もバラの水遣りはしないですみそう。
    でも、雨の庭にでて一めぐりする。
    軒下にある数鉢は土が乾いている。
    雨水をためているポリ容器からジョウロに水を汲む。
    大きなポリ容器に水があふれるように溜まっていた。
    裏の勝手口の引き戸を開ける。
    大ぶりのポリ容器がでんと鎮座している。      
    その容器に樋を伝ってきた雨水が溜まるようになっている。
    「エコだな」と夫が笑う。
    たしかに、夏の夕立の多いときはこの水で水道料が助かる。

    昼近くにはすっかり雨も上がった。
    つくつくほうしが急に甲高い鳴き声を上げた。

    紫雲 新芽の赤い柔らかな葉が美しい。

         

         

    シャリファ・アスマ 固く身を包んだ蕾が花弁を一枚二枚と開いて…。

         

         

         

         

         

    マダム・フィガロ 

         

         

         

    ナエマ

         






秋めく/アイスバーグ

2010-09-16 22:02:30 | Weblog
    涼しさを通り越して寒いほどのベッドルーム。
    明け方になって、寝ていても肌寒さを感じた。
    足元に用意しておいた布団をかける。
    屋根をうつやさしい雨音を聞きながらうつらうつらしていた。
    けたたましい足音を立ててブラッキーが走ってきた。
    めったに家の中を駆け回る子ではないのに。
    わたしを起こしにきた。
    「ブラッキーたら、雨だからねぼうしようとおもったのに」
    わたしに体をすりよせて餌をねだる。
    涼しくなったので食欲がでたのかしら。

    夜来からの雨でバラの水遣りは大丈夫そうなので今朝はゆっくりくつろげる。
    冷ややかな雨に洗われて庭の樹木もバラも生きいきしている。

    昨日は空気も澄んで秋の気配が漂っていた。
    庭にトンボが訪れた。
    なんというトンボかしら。
    インターネットで調べてみた。
    ノシメトンボらしい。

         

              

    待ちに待った秋。
    今日は室温23度。
    ブラウスの上に綿のカーディガンを羽織る。

    食後コーヒーが飲みたくなった。
    ガラスのコーヒー瓶を見る。
    ガラスに透かされて底のほうにわずかに豆が残っていた。
    わずかな量だが二人分はあるだろう。
    コスタリカとキリマンジェロをブレンドしてコーヒー豆を挽く。
    コーヒーの香りがひろがる。
    「おお! いい香りだなぁ」と夫がどこからともなくあらわれる。
    マル・ウォルドロンのオール・アローン――映画「マンハッタンの哀愁より」他、のレコードをかける。
    しばらくぶりでCDではなくレコード盤で聞いてみたくなった。
    秋のひんやりした空気のせいか音色が澄んで綺麗な音を奏でている。
    哀愁を切実と感じさせるピアノの音。
    秋はいいなぁ。

        アイスバーグ 雨により添うように揺れている。
           いつみてもはっとする美しさ。

         

                  
         

         



雑事におわれ/シャリファ・アスマ、マチルダ

2010-09-12 15:30:30 | Weblog
    裏庭ではミンミンゼミが鼻をつまんだような声で「ミンミン」鳴いている。
    前庭では虫が一匹、涼やかな声で鳴いている。
    昨日はつくつくほうしが「オーシンツクツク」とにぎやかだった。
    明日からはいくぶ涼しくなるらしい。
    8月末から色々雑事におわれ田舎と東京を行ったり来たりしていた。
    やっと一息つけた。

    9月3日のこと。
    暇をみて表参道から青山通りを散歩した。
    夏がゆき秋の空がさわやかだった。

         

         

    夫と娘と談笑しながら歩く。
    夫は若いころこの近辺に住んでいた。
    懐かしそうに娘に話していた。
    銀杏並木の木陰のベンチで一休み。
    イチョウの木の下に枯れ葉がたくさん落ちていた。

         

         

    暮れ行く東京の空を眺めながら、ブラッキーやバラは大丈夫かな…と思いやった。

    帰宅して門を開けると薄闇の中でシャリファ・アスマが白く咲いていた。
    玄関を開けるとブラッキーが擦り寄ってきた。
    バラやブラッキーに迎えられ疲れも幾分かるくなった。

    シャリファ・アスマ
  
         

         

         

         

    マチルダ

         

         

         

         

残暑の中のバラ/紫雲、ナエマ

2010-09-01 22:50:26 | Weblog
    「暑いですね!!」
    今日も太陽のぎらぎらした光が容赦なく照りつけている。
    ちょっと庭におりたった。
    バラの様子を見に行く。
    わずか数歩しか歩いていない。
    汗が噴出す。

    庭の木々ではアブラゼミ、ミンミンゼミ、が盛んに大合唱をしている。
    つくつくほうしの「おーしんつくつく」という鳴き声はこれからかしら。

    余りの暑さでバラも一日で咲ききってしまう。
    この夏は蕾が開きかけたところで切花にして、食卓や机に飾っていっぱい楽しませてもらった。

       

         

        ナえマ

         

         

         

         

         

    また、仏壇にも供えた。
    仏壇にバラはふさわしいのかどうかわからないが、わが家の庭に咲いたバラなので喜んでもらえると思った。
    仏様に飾ったバラの香りは線香の香りと混ざり合って仏間に漂っている。
    その香りをわたしも楽しんだ。
    先日は「紫雲」の蕾を供えた。
    これがまた花もちがよくって、かってに仏様が喜んでいるのかなぁなんて。

        紫雲 

                              

         

       5月撮影
                        

    夜になると幾分暑さが和らぐ。
    残暑はきびしいが少しずつ秋に移る、この微妙な感じを肌で感じるのは楽しい。
    夜、虫たちの鳴き声を聞くのも楽しい。