年の瀬

ここにきて寒さが身にしみて感じられる。
あわただしく動く師走の街の人々をみていると、年の瀬を実感できる。
まだなにも手につかず焦りがあるのみ。
夫はわたしが楽をしていると喜んでくれるが――。
大晦日はゆっくり今年を振りかえってみたいし。
３日間でおせちやお掃除ができるだろうか。

　　雲はゆっくり流れている
　　　

　　　


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冬の河川敷

河川敷の遊歩道を歩く。
鴨もアオサギの姿もなかった。
家を出るときは寒さで固くなっていたからだ。
暖かい陽がぽかぽか背中に射し心もからだも緩んだ。
浅瀬をセキレイがピョンピョン跳ねていた。
川面が陽に照らされて魚の鱗のように金色に輝いていた。
わたし達の足音に驚いたのか小雀が枯れ葉の中から跳びだした。
今日は散歩日和。

　　　

　　　

　　　

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日常の中のほんのひと時の幸せ

洗濯物を取り込みに裏庭にでる。
いつもの癖で空をあおぎ見る。
真っ青な空に綿菓子のようなふわふわした雲が浮かんでいた。
陽の香りのする洗濯物。
日常の中のほんの一時の静けさに心癒されるひととき。

　　　　

　　　　

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枯れ葉が華麗な蝶となって舞う

紅葉の季節が訪れたと思うと、あっというまに落葉の季節。
木々はほとんど葉が落ち、枝先には枯れ葉色になった葉がわずかに残っている。
ときおり風にあおられ天空を華麗な蝶となって舞っている。
静寂をやぶる小鳥の羽音と鳴き声に木々をあおぎみる。
小鳥がわたし達の話声で木からとびさった。
透けた枝に小鳥をはっきり目視できるようになった。

今日は１月下旬の寒さ、明日は雪になるらしい。

　　　　

　　　　

　　　　


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椿「侘助」

庭もだいぶうら枯れてきた。
柿の木、藤、夏椿もすっかり葉をおとしてしまった。
ところが――。
庭の片すみに――。
うっそうと茂る艶やかな深緑の葉むらがある。
白い花が咲き乱れている。
原種の一重の椿「侘助」。
深緑と純白の色がひんやりとした冷たい空気に溶け込でいる。
華麗なバラの花を見つくした後、心惹かれるのは清楚な佇まいで咲く一重の椿。

「侘助」をよんだ俳句でわたしが好きな一句

　　　侘助はおごらぬ花や葉がくれに　　村上田鶴子　風土

　　　　

　　　　

　　　　

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今年もたくさんの幸せありがとう

いよいよ今年最後の月となった。
いつもの散歩道もだいぶ落葉した。
黄ばんだ木の葉がクルクル回りながらはらはらと散る。
一本の高い天を突くようなカシの木(？)。
そのカシの木の幹をつたって目を上の方にむける。
その上は真っ青な冬の空がひろがっていた。

庭に咲いているバラの花たちを切りとった。
弱っているバラの木をもう休ませてあげなくては。
アイスバーグが花びらに仄かに紅を染めてさいている。
リルケの薔薇は馥郁とした香りを風にのせて届けてくれた。
アプリコットに暖かいオレンジ色に元気をもらった。
フレンチレース、花びらが波打って可愛いバラ。
たくさん花を咲かせテーブルをかざってくれた。
ザ・ジェネラス・ガ―デナーは、オールドローズの香りと柔らかなピンク花びら。
優しさでわたしを包んでくれた。
今年もたくさんの幸せをありがとう。

　　　　

　　　　　　　　

　　　　

　　　　アイスバーグ
　　　　

　　　　

　　　　

　　　　リルケの薔薇
　　　　　　　　

　　　　

　　　　アプリコット
　　　　

　　　　

　　　　フレンチレース
　　　　

　　　　　　　　

　　　　　

　　　　ザ・ジェネラス・ガーディナー　
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　

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