2017年7月5日
自宅にあるJBL S143で宮崎アニメ The BESTを聴ききながら
「ナウシカっていい曲が多いよね~」と久石譲の才能に憧れを感じながら聴き入っていたところ
なんだか左の音が変な感じ。。。
スピーカーに耳を近づけて左右のスピーカーを聴き比べてみると、左のホーン型ツイーターの音がちゃんと出てない!
右のツイーターに比べると音が小さいんです。
すぐに思いつく原因は、
1.聴いてるCDの不良
2.アンプの調子が悪い
3.スピーカーケーブル不良
4.スピーカー端子の接触
5.スピーカーのネットワーク不良
6.ツイーター本体の不良
ここから消去法で原因を探っていきます。
別のCDを再生しても症状は変わらないので1.は違う。
違うアンプに接続して再生しても症状は変わらないので2.も違う。
ケーブルを左右入れ替えてみたけど症状は変わらないので3.も違う。
スーパーツイーターやウーハーの音を比較すると左右で違いを感じないので4.も違う。
5.と6.は調べるのがたいへんだな~と思いましたが、スピーカーを開けてみました(泣)
写真だとわかりにくいですが、背面上部に蓋みたいな箇所がありますので、ここのネジを外します。
すると蓋がとれて、中からネットワーク基盤が現れました。
左右のスピーカーのネットワークを基盤ごと交換して比較しようと思いましたが、端子が固くて外れません。
ちょっと危険ですが、アンプから出ているスピーカーケーブルを直にツイーターに接続して音を聴いてみました。
音量は小さめで。
(アンプを壊す危険がありますのであまりオススメしません(^^;)
それでもツイーターの音はこもったまま。
「まさかツイーターのコイルがおかしくなってないよね~?」とドキドキしながらツイーターのコイルを外してみました。
見た感じは問題なさそう。
どうしてかな~??
ここでやっとネットでツイーターについて調べてみました。
S143のツイーターはコンプレッションドライバー 175Nd-1というスピーカーユニットが使われているそうです。
その型式でさらに調べていくと、175Nd-1は「磁性流体」というものを使っているらしい。
初めて聞くモノなのでそちらも調べていくと細かな磁性体(磁石にくっつくモノね)を何かしらの液体に混ぜてドロドロのオイル状にしたものらしい。
この磁性流体を磁石とボイスコイルの間に流し込んであるそうです。
そんなことをしてどういうメリットやデメリットがあるのかも書いてありましたが、ここでは割愛。興味のある方は調べてみてください。
調べていくうちに経年変化で磁性流体に異物が混入したり、固くなったりするような記事もありました。
そこでボイスコイルが入ってる隙間を調べてみると。
写真の紙を入れてる部分にボイスコイルが入ります。ここではボイスコイルは外してあります。
これが流体磁性体?
紙をあちこち刺してみるとかなり抵抗がある場所があります。
流体磁性体以外に何か詰まっていそうな感じだったので、異物を掻き出すことに。
これが掻き出し用のクリップ。クリップの先端を曲げて掻き出しやすくしています。
流体磁性体の他に黒っぽいものが出てきました。
黒いものが何かは不明ですが、砂鉄のような感じですね。まさかカビってことはないと思いますが(笑)
少しずつしか取れないので根気よく掻き出します。
紙を差し込んでもスムーズに動くようになったので、外したコイルを綺麗になった隙間に差し込みます。
こちらがコイル。
金色のリングの部分が隙間に収まります。
本当は流体磁性体も掻き出されてしまったので、補充したいところですが手元には無いので今回はそのままで。
amazonを調べてみるとスピーカー用の流体磁性体は販売が終わってしまった(?)ようです。
これがあれば足したいところですが、粘度もわからないのでちょっと怖いですね。
で、音を出してみると。。。。「おおっ、いい感じで出てます」
気のせいか今度は右のスピーカーよりもシャキッとした音が出てる気がします。
もしかして右のツイーターも掃除したほうがいいんだろうな~
でも普通に聴けるし、そこまでこだわってないし、疲れたし←これが重要
右はまたこんどってことで。
ちなみに、S143のツイーターは27,000円でJBLから新品が買えます。
本来の音を求める方は新品購入が安全・安心です(笑)
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