はんかくさいんで・・・

今日のお客さんは紅葉ウォ－クに参加なさる男性２名です。
宿帳を書いて頂き、名刺を差し上げたら我が家の名刺は５連に
成っているので、丹念に名刺を見ていた、「お母さんこの料理
は、こんなカニも付いてるの？？」「其のカニなんだけど品切
れになってしまい別な美味しい物を付けますよ」「カニでない
方が良い」と言う話をしている内にＭさんが北海道で育った頃
の子供時代の話をしたり、旅行で何度と無く北海道に来ている
話をしていたが、「知床で美味しい物を食べては居ない」と切
り出した「知床と言っても何処を指していっているの」「ウト
ロだよ」「何で羅臼に来ないの」「羅臼は通り道だもの」色々
話を聞いているうちに「少しはんかくさいんでないの」とツイ
ツイ北海道弁が飛び出した。
北海道に住んでいた同年代の人でないと使わない懐かしい言葉
である「ああ、遂に出た、懐かしい響きだな」皆さんには解ら
ないでしょうが「はんかくさい」と言う言葉は「馬鹿じゃない
の」と言う意味なんです。でもト－ンは高いので本当に馬鹿か
と言うような思い言葉ではなく「からかっているような軽さが
有りはんかくさいんでないの」といっても北海道の方は笑って
いるだけでこの言葉で怒ると言う事は無く、言われてしまった
と言う感覚ですね。

年代が同じと言う事は同じ苦労を知っているので、笑って楽し
む、笑い飛ばすと言うか全てはそんな時代だったと暗黙の了解
ができる。
本題の戻り名刺を見てメンメが食べることが出来るのを知った
二人は追加料金を支払っても絶対メンメを食べるとの希望でメ
ンメの湯煮を食べる事になり、「美味しい美味しい」と言いな
がらメンメの湯煮を奇麗に食べて頂く。

食べているうちに器をゆっくり見ていたＫさんは「今まで色ん
な所へ宿泊しているが、お母さんの所は料理の引き立て役の食
器がいい物を使っているね」「余良い物と言う訳じゃないけれ
ど和食は目で楽しみ、味で楽しみト－タルでね」「本当に解っ
て食器を褒められるのは心から嬉しいですね」「茶器を褒めら
れ食器で褒められるのは本当に嬉しいですね」「目の包容をさ
せて頂き本当に有難う御座いました」本当に楽しい夕食に成った