どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

とある銅山 Cu その2

2019-08-13 17:17:51 | 鉱物採集 兵庫
とある場所にある、とある銅鉱山。
前回同様産地名は未公開となります。
前回は相方と来たが、今回は調査目的でソロ探索だ。

再訪なので今回は壁をねぶるように念入りに探索をしていく。

これが前回の記事でもあった噂の竪坑だ。
4M程の腐った丸太の真下は全て水没した竪坑なので、壁と腕を使って突っ張り棒状態で越えていく。
よく考えたらこんな事して、アホちゃうんか?


進んでいくと長石が混ざった壁が出てくる。
ここはどうやら蛍石も混ざっているようだったので、サンプル程度に少しだけ採集していく。


硫酸銅が結晶化しているというか堆積しているので、触ると崩れていく。


硫酸銅の坑道部分は大きな脈があったのだろう、採掘されている。


石英脈が上部にあり中には銅鉱脈がそのまま残っているが、掘るに値しない品位だったのだろう。


坑道上盤は大部分が抜け殻タイプの石英で非常に脆く危険を伴う。
落盤数秒前の場所も多々あるため、長くはないだろう。


藍銅鉱ポイントに到着した。
前回同様ここで採集をしていくが、まずは先に進んでいく。


ここは前回の記事にも写真を載せてある坑道の先だ。
大きな窪みがありその先にはまだ坑道が続いている。
今回ウェーダーもなしに、腐った丸太に足を掛ける進むという常識を逸した行動で難関を乗り越えていく。
よく見るとヌケガラ状の天井は落盤1秒前だ、というか落盤していて腐った丸太が支えていた。
あんまりにも恐ろし過ぎて鼻水もでてきた。


窪みを越えて進むと壁に何やら文字が・・


そしてまさかの行き止まり。
マジかよ。


横もすぐに行き止まり。


行き止まりに近づくと何やら沢山文字が書いてある。
左側は石英脈で右側は岩盤のようだ。
石英脈は入り口からずっと続いているようで、ヌケガラに遮られたりし一時的に見えなくもなるが幅は1M近くある大きな脈だ。


この文字だけは読めた。
昭和始め頃だろう、2月か4月に三菱に調査してもらうと書いてある。
調査した結果が壁に書いてある文字や数字なのだろう。
そして掘る事はなかったと言う事か・・
帰り際に同鉱山の別鉱床の場所を調査して帰宅した。
  

今回の採集品。
やっぱここの藍銅鉱は最高ですね。