Mr.しもの中の人が
プロレスラーの魅力を語る
このコーナー。
今回は・・・お待たせしました。
本当に、お待たせしました!
日本プロレス界に
金の雨を降らせる男、
新日本プロレスの
オカダ・カズチカ選手です。
27歳という若さながら
プロレスキャリアは豊富で
10年以上にもなります。
闘龍門時代についてはまったく知らず
新日本プロレス移籍後の印象は
「特にありません」でした。
申し訳ありませんが
本当に「何も持たない選手」としか
感じていませんでしたね。
それは、レインメーカーとして
YOSHI-HASHIと
ダブル凱旋試合をした
2012年の1.4東京ドーム大会でも
何ら変わりませんでした。
しかし、オカダは2月に
棚橋の持つIWGPヘビーに挑戦すると
高さのあるドロップキックで
会場を大いに沸かせ
必殺のレインメーカーで
棚橋を破る大金星を上げました。
このときの棚橋は
名実ともに日本プロレス界の
エースと呼んでも過言ではない存在で
誰もが棚橋の防衛を
疑っていなかっただけに
オカダの王座奪取は
衝撃以外の何物でもありませんでした。
そこからのオカダは
棚橋、中邑に肩を並べる存在として
新日本のトップ3に君臨。
現在まで日本プロレス界の
トップレスラーとして
業界を牽引しています。
彼の魅力といえば
超人的な身体能力や
いわゆるイケメンなルックスが
挙げられると思いますが
どこにでもいそうな
普通のお兄さん感、
等身大の若者であることもまた
大きな要因であると思います。
これまでプロレス界のトップ選手は
30代~40代の選手が多く
私もまたそれが当たり前のように
感じていました。
しかし、オカダがIWGPヘビーを
初めて戴冠したのは、24歳のとき。
若い世代のファンにとって
等身大のヒーローの活躍は
大きな励みになることでしょうし
何より同世代のレスラーともなれば
感情移入もしやすく
応援にも力が入るというものです。
そんなオカダの妙技の数々を
とくとご覧あれ。
レインメーカー
オカダのニックネームと同名の技は
それゆえに強いこだわりも感じられ
圧倒的なフィニッシュ率を誇ります。
この技に似た技が
現在のプロレス界で
氾濫していることからも
その影響力がうかがい知れますが
私は正直なところ、いまだに
オカダの魅力を表現する上では
不適切な技のように感じてしまいます。
ドロップキック
たくさんの使い手が存在する
プロレスを代表する技の1つですが
オカダの登場以来、
この技を「得意技」として
挙げるレスラーは極端に減りました。
それほどにオカダのドロップキックは
高さも美しさも完璧だということです。
・・・とはいえ、
ドロップキックの度に
会場がドッと沸くのは
少し異常だと思います(笑)
ツームストンパイルドライバー
オカダの高い身長が映える技で
必殺技としても説得力十分ですが
悲しいけどこれ、繋ぎ技なのよね。
この技の後にレインメーカーに繋ぐのが
オカダの必勝パターンの1つです。
高角度ジャーマンスープレックス
こちらも高山のエベレストジャーマンに
引けをとらない高さで相手を投げており
必殺技として申し分のないクオリティ。
・・・ですが、この技もまた
先述のツームストン同様
繋ぎ技扱いに留まっています。
うーん、勿体ない!
レッドインク
変形のキャメルクラッチで
一時期はこの技で決めることも
多かったのですが
最近ではあまり見られなくなりました。
リバースネックブリーカー
わざわざ膝に落とすよりも
そのままマットに叩きつけた方が
いいんじゃないか?
誰もがそう思ってしまうくらい
入り方に無駄を感じる技ですが
チョンと相手の頭を膝に落とすところが
カワイイという声が
上がっているとかいないとか・・・。
余談ですが、この技に
「リバースネックブリーカー」と
名前を付けた方のセンスは
ちょっと変わっていると思います。
ダイビングエルボードロップ
キンプロ公式のカード紹介では
「滞空時間と高さ、
ダイナミックさと美しさを
兼ね備えている」
と評されていますが
私は正直、「そうか?」と思います。
この技の後には
必ずレインメーカーポーズが来るので
ファンの方はお見逃しなく!
ベストバウトは・・・難しいですね。
棚橋との試合は
東スポ選定の年間最高試合を獲得した
2012年のIWGPヘビー戦をはじめ
レヴェルの高いものばかりですし
普段はCHAOSで共闘関係にあり
オカダが認める数少ない
レスラーの1人でもある
中邑との2014年のG1決勝戦も
素晴らしい内容でした。
そんな完璧すぎるオカダですが
私は正直、あまり好きでは
ありませんでした。
プロレスの醍醐味は
世代闘争であったり
師匠を弟子が超える瞬間であったり
あるいは若い世代が
ベテランを超えられない
ジレンマであったり・・・。
そういう難しい部分だと
思っていたのですが
彼はそんな壁を一瞬で
ブチ壊してしまいました。
年齢が若いこともあるのでしょうが
感情移入できないんですよね。
しかし、今年の1.4東京ドーム大会では
棚橋に敗れ、男泣き。
完璧と思われたオカダが見せた
人間味あふれる姿でした。
どうにもオカダを斜に構えて
見てしまっていた私でしたが
彼がこの若さで色々なものを背負って
戦っていたことを知り
とても好感を持ちました。
ライバルである棚橋は
「彼ほどカメラの位置を
気にしているレスラーはいない」と
オカダを高く評価していました。
プロレスラー同士ならではの
視点だと思いますが
我々が気づきにくいところでも
レヴェルの違いを見せているんですね。
新日本だけでなく
日本プロレス界に
金の雨を降らせた男、オカダ。
新日本プロレスの隆盛も
プロレス人気の再燃も
すべて彼がいたからこそ
できたことだと思います。
ありがとう、オカダ!
・・・ただし、もし街で見かけたら
挨拶は「オカダさん」な!
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