あの国の人たちのことを思うと、
申し訳なくて、
とても美味しいものを食べに行ったり、
休日を楽しんだりする気にはなれない・・・
二度の大きな戦争を経て築いてきた世界が、
ひとりの人間の狂気によって
こんなにも簡単に崩れ落ちていくなんて・・・
沈み込みそうな気もちを何とか立て直そうと、
この数日は本を読んでいる。
たとえば、
「世界史を変えた植物/PHP文庫」
この本によると、
「味覚は生きていくための情報を得るためのもので、
苦味は毒を、
酸味は腐ったものを識別するためにある」のだとか。
そして、
「カフェインは本来は脳神経に作用する有害物質で、
それを排出しようとするのが利尿作用」だとか。
「正月の箸は両端が細いのは
神とともに食事をするため」で、
「綿の栽培からトヨタが生まれた」などなど、
興味深い話に引き込まれた。
本はやはり楽しい・・・
でも読み終えると、すぐに、
あの国の人たちは本どころではなく、
命を守ることに精一杯・・・と、
思考が元に戻ってしまう。
そして、
食べるものはあるのだろうか・・・
病気の人は、
せめて薬を飲めているのだろうかと・・・
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