北のはげおやじの徒然日記

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JAFはドライバーの強い味方―実感したエピソード―

2021-03-08 14:17:18 | 日記
  年末に投稿してから丸2か月以上空いてしまった。どうも、投稿しようという気持ちが湧いてこない。年を重ねるということは喪失を重ねていく過程らしいので、情熱(大げさ)も失せ始めているのかもしれない。冬場で活動範囲が極端に狭くなり、ブログに取り上げる材料が乏しいということもある。
  そういうことで、日頃お付き合いをさせていただいてきた方々には、気にされていた方もおられると思うが、自ら投稿することはないにしても、皆さんの投稿はなるべく拝見し、「いいね」をボチッとさせていただいていたのでご容赦いただきたい。

 昨年秋に中標津へ出向いたのを皮切りに、わずか7ケ月間に3度目となる道東旅行を先月末におこなった。折角の道東への旅行なのでついでに網走まで足を延ばし、流氷体験をと期待に胸を膨らませたが、またしても失敗に終わってしまった。3度目。いまだ、流氷の海原を船で進む体験はできていない。(3回とも流氷を主目的に計画したのではなく、道東方面へ出むく機会を持てたので、折角だからと計画に加えたのだから、失敗しても当たり前)

 道東旅行の詳細をここで書き記す予定はないが、車にまつわるトラブルめいた出来事があったので、参考になればと思い投稿することにした。少々長くなってしまったが、適当に飛ばして読んでいただけたら幸い。


網走に向かう途中、標津の海岸から対岸に国後島を望む
宗谷岬から樺太を眺めるより、かなり近い


 前日に釧路での用件が終わり網走にむかった。天候に恵まれ(その日、わが町は40cm程の大雪に見舞われ大変だったようだが、道東は晴天の中でのドライブだった)、二日目の宿に14時近くに到着した。余裕をもってゆっくり温泉につかり、おいしい夕食をいただこうと算段していたが、宿から見える網走湖では、氷上でワカサギ釣りやスノーモービルなどが行われ、時間にゆとりがあったため、妻は一人でスノーモービルに乗ってくると宿から数分のところにクラウンで出かけた。本人はものの20分から30分程度で帰ってくるつもりだったのだろう。部屋の窓から遠目ではあるが、スノーモービルの後ろにつながれたバナナボートが人を乗せて氷上を縦横に疾走する姿を私は目にし、多分妻だろうと眺めていた。

下の2枚はそれぞれホームページから借用



 14時30分頃、のんびり網走湖を眺めていた私のスマホにコール音が鳴った。電話は妻からで「車のキーを入れたままトランクを締めてしまった。」と慌てた様子。「仕方ないのでロードサービスを呼んでほしい。」というもの。一瞬厄介なことになったと思ったが、ロードサービスが到着し、運転席のドアをあけてくれさえすれば、トランクはあけることができるからすぐに解決できるだろうと簡単に考えていた。

 早速ロードサービスを手配して、担当者の方に現地の妻と連絡を取り合うように伝えて電話を切った。その後、妻から「ロードサービスは到着まで2時間ほどかかるとのことだったので、ここで待ちます。」と連絡が入った。そんなにかかるとは思ってもいなかったが致し方ない。最初に頼んだロードサービスは車の保険に付帯しているもので、保険代理店の方から、JAFに加入していたとしても、まずは損保のロードサービスを使い、自己負担が発生する部分に達したらJAFに引き継ぐようにすれば、自己負担は少なくて済むと教えられていた。そのため、まずは保険に付帯するロードサービスを使うよう手続きを進めたが、それがどうも間違いだった。保険会社のロードサービス網はJAFのそれよりも拠点数が少ないのではないか。到着まで2時間も要したのがそれをにおわせる。

 16時30分ごろにようやくロードサービスの担当者が到着。クラウンは不審な動きを感知するとセキュリティー装置が作動し、大音量の警告音をけたたましく鳴らすことになっている。スマホからは過去に一度経験したことがあるあの警告音が鳴り響いているのが聞こえていた。(過去の経験とは、小樽の市場で買い物をするため、愛犬を車内においたままロックして車を離れたところ、市場内で買い物中の私のスマホにG-BOOKセンターから電話が入り、「車になにか異常が発生しているようなのですぐに車にもどり確認してほしい」というもの。車に戻ると警告音が大音量でけたたましく鳴っていた。感知した車の異常は、ロックした車内で愛犬が動き回ったので、それを異常と認識したためであった)。ロードサービス担当者はそんな騒がしい車を相手に作業を進め、何とか運転席側のドアはあけることはできたようだ。しかし、残念ながらドアのトランクオープナーではトランクをあけることはできないようになってしまっていた。いろいろ手を尽くしてもらったが、保険会社のロードサービス担当者はクラウンのセキュリティーは何重にもかかっていて自分の力量では手に負えないと判断したらしく、JAFに仔細を伝えて救援の又委託をしてくれた。その後、ロードサービス担当者はJAFが到着するのを待たずに、別の用務地に向かったらしいが、冬の最中、妻を置いてきぼりにして行ってしまった対応はいかがなものかと思ってしまった。自分が手に負えないとしても、JAFの担当者が到着するまで現場にとどまり、引継ぎする配慮は必要だったように思う。

 JAFの担当者からは40分程度で到着できるということだったらしく、18時過ぎの到着まで待たざるを得ない。幸い、スノーモービルの係の人がとても親切で、すでに退社時間は過ぎているが、「気にしなくてもいいですよ。事務所の中に入って温まっていてください。」と優しく対応してくれたようだ。

 私は、JAFが到着する前に、トランクをあける方法についてDrの私の担当に照会の電話を入れてみた。「トランクオープナーの作動をオンオフするスイッチがグローブボックスにあるので、それを1度押してからオープナーをつかうとあくはずです。」と聞き、そのことを妻に伝え、スノーモービルの担当の方と妻とでその作業をしてもらったが、残念ながら、それをしてもあけることはできなかった。

 18時過ぎにJAFの担当者の方が到着。最初に妻に伝えた言葉は、「奥さん大丈夫ですよ。車に傷をつけたりしないで直せますから安心してください。こんなことはよくある。事故にあったわけでないので、ご主人も怒ったりしないですよ。」と言ってくれたらしい。心細く気落ちしてた妻に、優しく声がけしてくれたJAFの担当者の対応に、妻はとても気持ちが晴れ安心できたといっていたし、そのことを後から聞いた私は、「さすがはプロ!」と技術ばかりか接遇の仕方にも感心した。

 JAFの担当者の方は持ってきた工具などを使い、運転席ドアの内張りを外して作業を行い、20分程度で作業を終えたらしい。無事にキーを受け取り、19時過ぎにホテルへ戻ってきた。

 今回の出来事で、人の親切に触れたことはいい思い出になったと妻は言い、私は保険会社のロードサービス( 民間の整備工場などが請け負っているのだろうと思う)までが信頼を寄せるJAFの実力に改めて瞠目した。

 全国に拠点網が整備されているJAFは、車に関するトラブルに関しては解決手段を豊富に持っているので、都市部から遠距離でなければ、「保険会社のロードサービス→JAF」という手順ではなく、直接JAFに依頼した方が早く解決できることを学んだ。

 ちなみに、保険会社のロードサービスもJAFもともに自己負担は発生しなかった。ご迷惑をおかけしたにもかかわらず親切に対応してくれたスノーモービルの担当の方には、妻が後日何かお礼の品を届けたりお手紙を差し上げたりしたいので、住所などを教えてほしいと頼んだが、丁重にお断りされたらしい。

 夕食は18時にお願いしていたものを、18時半に先延ばしし、さらに19時に変更していただいたが、妻は戻ってこられず、19時10分過ぎにいただくことになってしまった。
予約していた時間を大幅に変更せざるを得なかったため、料理にはすでに火を入れてしまっていたものもあり、ベストの状態でいただくことはできなかったが、人の親切に触ることができ、無事に正常に戻ったクラウンを祝して、おいしくいただいたというお話でした。

教訓
1.スマートキーは、必ず衣服のポケットなどに入れること。
  室内に置き忘れた場合は、ドアをロックしようとしても警告音がなり、ロ
 ックできない仕組みになっているが、トランクの場合はそうなっていない。
 万一トランク内にキーを閉じ込めてしまう可能性を考えると、衣服のポケッ
 トなどに入れることを習慣づけるべきと思った。(常々、私はそうしている
 が、妻はうっかり手に持ったままトランクをあけ、無意識のうちにトランク
 にキーを置いて作業を行い、閉めてしまった)
2.作業の確実性や時間の節約などを勘案すると、保険会社のロードサービス
 が第一選択という考えは改めた方がよい。(少々自己負担が発生しても、安
 心できるJAFに最初から依頼する方が賢明かもしれない。)
3.窮地に陥った人をみたら親切にしてあげよう。
  妻は人の親切のありがたみをつくずく実感したようだ。

 こんなエピソードがあったが、2泊3日走行距離850kmを無事に、予定時刻より2時間くらい早く自宅に帰ることができた。