父親を侍に殺された姉弟は、石工の三五郎にひきとられ
肥後の国で暮らしていた。
しかし、姉は、三五郎が侍に父親を殺させたと誤解していた。
本当は、橋の工事に関わった石工たちを、全員殺すようにと、城主から刺客が差し向けられていた。
しかし、三五郎を殺せなかった刺客は、代わりになんの関わりもない、姉弟の親の首を切り差し出したのだった。
三五郎のもとを離れた姉弟は、行くところもなく、悪党に身売りされてしまう。
そして、ろうそくの原料ハゼの汁を絞る仕事を朝から晩までさせられた。
ハゼは、肌に着くとかぶれを生じ、姉は、目をやられ盲目となってしまう。
三五郎は、ある橋の工事のことでお咎めを受け、郡代屋敷の牢屋に幽閉されていた。
そこで、外の子供たちの遊ぶ姿をみていると、目の見えぬ少女が、いつまでも鬼ごっこの鬼をさせられていた・・
有名なタイトルだったので、教科書に載っていたのかなと読み始めましたが
初めて読む物語でした。孤児になった姉弟が、罪人のごとく働かせられる境遇に、
胸が痛くなりました。