『グリックの冒険』斎藤惇夫／作

冒険者たち(ガンバの冒険)より
前に書かれた斎藤惇夫さんの作品。

人間の家に飼われていたシマリスの
グリック。前は、鳥屋にいたので
他の世界は知りませんでした。
ある日、ハトのピッポーと出会い、
「森で、君の仲間を見つけたんだよ。」
森にシマリスが何万びきも暮らしている
という話を聞きます。グリックは、広くて、
大勢の仲間がいる世界に行きたくなり
北にあるという森に向かって
旅立ちました。
ハトと別れて最初に出会ったのは
ガンバでした。ドブネズミのガンバに
歓迎されながらグリッグはドブネズミ
と、クマネズミの戦いに巻き込まれて
しまいます。
戦いの後、ガンバに途中まで送ってもらい
北の森へと歩き始めます。
厳しい自然の中、ねこや、タカに追われ
たり、台風や雨に合い、ボロボロに
なりながら突き進むグリック。
その中でなぜ歩き続けるのか
仲間に会うことと、それ以外の
旅の意味を見出します。
ぜひ子供達にも読んでなにかを感じて
もらいたいなと思う本です。