蓼内明子・作
井田千秋・絵
フレーベル館
ブレーメン通りにある、小さな甘味処『さるも木からおちる』。そこにいるのは六十七歳の店主の園子さんと、その孫であるふたごの、マキとカツラ。二人は五年生。その顔は似てるようで似ていない。二卵性のふたごだった。
そして、お客さんとしてやってきたふたりのおばあさんのまりあちゃんとえりあちゃん。二人も、二卵性の双子だという。
マキとカツラはふたごのおばあちゃんと楽しい時を過ごすが、ある事柄に心が引っかかって‥
マキとカツラの心にしまってあるわだかまりを、吐き出すことができてよかったと思いました。兄弟でも、親の愛情の大きさを測って嫉妬したりすることはあると思いますが、ふたごならなおさら、愛情の量に不満があったら深刻なのかもしれません。