まろちゃ日記

ねこ、料理、バンド、友、ビーズなど

とりかえばや物語

2022-08-18 22:55:00 | 読書・マンガ
田辺聖子 著者
講談社
古典のとりかえばや(「古とりかへばや」と改作された「今とりかへばや」が作られたとあります。
平安時代末期の作品で、当時の貴族社会、文化を学びながら、女性として生きたい男性と、男性として生きたい女性の波乱の人生を辿っていきます。
現代ではよく取り上げられる題材ですが、平安時代にもこのような悩みがあり、その本性を隠し男として出世していく女君、女として東宮の世話係となる男君。二人は美貌の持ち主で、特に男君はその美しさから、ナンパな宰相の中将に付きまとわれ人生の糸がもつれていきます。

小学生には過激な内容かなとも思いますが、
古典というものが堅苦しいものではない、ドラマチックなストーリーがあると発見できる一冊だと思います。すんなりと読めるこの文章が素晴らしいです。



コメント
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