吉田桃子
講談社
美咲は、レオンという死んでしまった犬のことが忘れられない。レオンは声を出して人と話すことができない美咲にとって、かけがえのない存在だった。そんな美咲は、生花店の中に、レオンを見つけて‥
死んだレオンのことが忘れられないこと、話せないことが胸に引っかかっている美咲の心の声がやさしく書かれているので、すっと読み手の心に入って来ます。そして、レオンによく似た犬との出会いがどう進展するのか気になり一気に読んでしまいました。
字数は少なめですが、よく考えながら読むことが必要なので小学校高学年向きが良いと思いました。
頑なとも見えた女の子の心が変化して素直にそれを認めて行動していくところがとても大事なので、みんなに読んでもらいたいと思いました。