フランケンフランケンシュタインは、あのモンスター
のことではなく、モンスターを作った
博士の名前だった。フランケンシュタイン
は病気で死んだ教授の脳と、死刑囚の
体などを使って一人の男を作った。
しかしその形相は恐ろしく、見た人は、
その前から逃げ出さずにはいられない
ほどであった。一人残されたモンスター
は森の中をさまよっていた。食べ物を
探して入った家では子供は金切り声を
あげ女は気絶。男たちは弓だの槍だのを
持ってきてモンスターを痛めつけた。
モンスターは逃げ、一人涙を流した。
そして人間の暖かさを求めていた。ある
物置に潜んでいたモンスターはその家の
人間をこっそり観察し続けた。言葉を
覚え、いつか仲良くなりたいと機会を
狙っていた。その家族の父親は盲人で
あったためモンスターが声をかけると
優しく答えてくれた。しかし、息子たちが
帰ってきてモンスターの姿を見るや否や
棒でモンスターを叩きのめした。今まで
人に手を出したことのないモンスターも
ついに復習の炎を燃やし始めた。