ボヤキまSHOW

I talk to the window ~窓に語りて~

山登りにて (後)

2006-12-12 11:45:24 | 本編

さて、前方までも立ち入り禁止で
私(わたくし)は引き返すべきだったのですが、

左の斜面を見上げると、何だか人が通れそうな感じがします。

そこで私(わたくし)は、そこを登ってゆけば
そのうち登山道に行き当たるだろうと思い、登ってゆくことにしました。

道無き斜面をしばらく登り、雑木に阻まれて通れない所は
方向を変えて進んでゆきます。

最初は通って来た(道)を覚えてましたが、そのうち登山道に行き当たるという思いがあったので、気にしなくなってしまいました。

前かがみになりながら、雑木の隙間を縫うように
急斜面では木や枝に摑まりながら、どんどん進んでゆきます。

尾根沿いに「そろそろ目的地に近いかな」と思わせるようなところもあったので、
少々無理して進んでましたが、
ようやく自分がとった行動の”ヤバさ”に気づくことになるのです。

行き着いたのは全く見覚えのない「崖」でした。

はるか遠くの方に麓の景色が見えたので、だいたいの方角はわかりましたが、しかし今まで来たようなところを引き返さなくてはなりません。

しかもその時、すでに自分がどちらから来たのかわからなくなってました。

つまりは引き返すルートは、通れるところをまた新たに選びながら下ってゆくことになります。

来たルートを辿れれば、かかる時間も同じで帰れます。
だがしかし、新たなルートとなるとそうはいきません。

どのような形でか、進めなくなる可能性があったりすると
また引き返し、別のルートを辿らなければなりません。

そうなると、日没までに脱出できない可能性が十分にあります。

少々パニクってる自分がそこにいました。
そのつもりはなくても焦りが出てしまいます。

薄暗い雑木林を見た時は、日没がいかにヤバイか感じました。


なんとか抜け出すことができ、事なきを得ましたが
いい教訓になりました。

1.どんな山でも甘く見ない。最低限の装備は整えること。
2.ちゃんと登山道を歩き、道なき道に踏み込まない。
3.根拠のない「だろう」は禁物。
4.ルートをしっかり確認すること。
5.午前を過ぎたら登らない。

そしておのれに一言、もの申し上げます。


なんか変だと感じたら

後に引けなくなる前に

引き返したまへ!!!






 


山登りにて (前)

2006-12-12 01:01:42 | 本編
とある小高い山に、久々に登りに行きました。

運動不足の体を目覚めさせるために、山歩きを始めようと思い
もっとも馴染み深い山を最初に選んだのです。

馴染み深いと言っても、子供の頃何度か登ったくらいなんですがね。

しかし、以前来てからかなりの時間が経ってるので
様子も著しく変化してました。

そのことにより、私(わたくし)は大変な目に遭ってしまったのです。

それほど険しいこともなく、子供の頃40~50分くらいの時間で登れていたので、出発前は少々甘い考えでいたこともあります。

まず、ふた手に道が分かれてるのですが、確かどちらに進んでも目的地に辿り着けると記憶してたので、「右」のルートをえらびました。

結果的に、ここで「左」を選ぶべきだったのです。

右ルートで進んでいくと、何やら人工的に整備されたところに行き当たりました。大きなコンクリートのトンネルがあります。

なんと、そこに新しい道路ができるようなのです。

景観が損なわれることに、心の中で嘆きつつ、さらに奥へと進んでゆきました。

すると、目的地への道の入り口が
「立ち入り禁止」で封鎖されてるじゃーないですか。

その入り口は、歩いてきた道に対し左側へ入っていく道なのですが、
私(わたくし)は、その道に入らずとも更に進めばまだルートはあると思いどんどん歩いてゆきました。

すると、どうでしょう。今度はその先が立ち入り禁止になってます。

これでは引き返すしかありません。

だがしかし、私(わたくし)はあきらめられませんでした。

ここで一言、もの申し上げます。

なぜなら、こう思ったからです。


最終的に封鎖してあるんだったら

最初の分かれ道に

ちゃんと表示しておきたまへ!!

そしてここからです。私(わたくし)が大変な目にあったのは。

やはり、山はナメてはいけないということを身をもって体験しました。

つづく・・・