3時過ぎには乗船手続きを終え、直ぐにでも乗船できるものと 待合室でまっていました。
しかし、待つこと2時間以上 やっと乗船できたのは 5時を過ぎていました。
出航時間も 20時と聞いていたのに、実際は23時でした。
何度も仕事でフェリーを利用するという 下関の男性の話では 「ターミナルの職員や、税関職員の都合に合わせて、乗船客が動かされている。」と言う事です。
乗船までに関わる職員は5時までしか働かないので、20時出航でも 5時までには乗船しなければならないようです。
『お客様は神様です』の日本とは 大違いです!
フェリー「ユートピア号」
乗船した時に撮れなかったので、下関港で下船してから撮ったものです。
乗船の際 荷物は係員に預けて運んで貰ったのですが、船室に運ぶ時20kg以上もある大きなバックを抱えて 階段を上がるのは出来そうにありませんでした。
側に待合室で少しお話した 「西安外事学院」の学生さんが居ましたので、「荷物を運ぶのを手伝っていただけますか?」と御願いすると、友達を呼んできて 夫の分まで運んでくれました。
彼らは 山口の「梅光学院大学」に1週間留学する学生さんで とても流暢に日本語を話しました。
部屋に落ち着いてゆっくりすると どっと疲れが出てきました。
テレビで日本のDVD「砂の器」が放映されていたので 観ることにしました。
やはり 日本のものは良いですね! 特に大好きな「松本清張」のものですから、しっかり 終わるまで観てしまいました。
「1等A」と聞いていたので、期待はずれの感がありましたが、「個室」で夫と二人でゆっくり休めるのは 有難いことです。
ベットは2段ベットでした。 ホテルのようではありませんが 少しの揺れが心地よい眠りに誘ってくれました。 入り口の右に洗面台があります。
トイレと風呂は1等船室専用で、 比較的清潔なものでした。
夫は退屈すると 「ちょっと風呂に行ってくる」と、度々入浴していました。
そして、「船の揺れで 風呂の湯が波のように押し寄せてきて 面白い」と喜んでいました。
部屋は 四人部屋でしたが、二人で使用するので しっかり二人部屋料金(@1400元)を学割で1120元、 オイルサーチャージ100元を加えて、1220元(17000円くらい)を支払いました。
次は「上海」から フェリーで帰国しようと思っていますので、「特A客室」を体験してみたいと思います。
航海中は あまりお天気が良くなく、体調も思わしくありませんでしたので、食事とトイレ、入浴以外は部屋にこもって 本を読んだりDVDを観たりして過ごしました。
レストランの食事は日本の味付けで、「肉うどん」を食べた夫は 「美味しくて、思わずスープまで全部飲んでしまった!」と感激していました。 船内は既に日本円支払いになっていて、肉うどんは600円(43元位)でした。
中国の物価からすると高いですね! 普通だと これくらいのものは6元から10元です。
二日目の夜のDVDは 吉永小百合の「母べえ」でした。
これも 吉永小百合が懐かしく、最後まで観ました。 内容も良く 満足して眠りに就くことがました。 雨も上がり、 この夜は デッキで「カラオケ大会」をやっていたみたいでした。 学生さんたちはきっと楽しんだことでしょう。
36時間の船旅はあっという間?に終わりに近づきました。
18日早朝4時には 関門海峡の入り口に着き、時間調整の為暫く停泊していました。7時頃に朝食を済ませ、身支度をしてデッキに出てみると 学生さん達は初めてみる日本の風景に やや興奮気味です。
私たちは T君を見つけ挨拶をし、PCアドレスや住所の交換をしました。
近々「西安」を訪れる予定ですので、是非彼にはもう1度会いたいと思っています。
下船の案内がありました。 すると T君が友達と二人で「荷物を運びましょう」と、自らやってきてくれました。 感謝!
中国人でも 日本語を学んでいる学生さんは 本当に真面目で誠実な人ばかりなのですよ。
8時半に 入国審査官が乗船してきました。「新型インフルエンザ」のチェックの為の「熱センサー」を通され、入国審査を受けます。
検査は飛行機に比べてとても簡単で、すんなり入国できました。
今回の旅も 沢山の素敵な『一期一会』を頂き、心に残るものになりました。
旅の途中で出会った方々のお幸せと健康をお祈りします。