金曜日に「キャノン杯」の代表者選考会に参加する袁さん(日本語専攻3年)の応援に出かけました。
20回目を迎える権威あるコンテストですが、経済不況の煽りで今年が最後になるかもしれないということで、遼師大参加希望者は50名を超えました。
この中から3名?大学の代表として出場できるらしいです。
スピーチには4つのテーマが与えられていました。
1;「大連の青い空と青い海を護るために」 2;「私の最も尊敬する人」 3;「経済危機に付いて思うこと」 4;「2008年の思い出」
袁さんは「私の最も尊敬する人」と題して、日本人の松下幸之助に付いて話しました。
他の演者は「お母さん」「お父さん」「お義姉さん」「恩師」など、身近な人を取り上げていましたが、彼女は松下幸之助の理念を語りながら、「経済危機」に対する問題や、これからの自分の生き方に結び付けていて、とても良かったと思いました。
原稿が出来たのは2週間前で、私と夫が日本語らしくない表現をチェックし、私が読んで、それをテープに吹き込みました。
それからの彼女の努力は大変なものだったと思います。
自分の番号を登録します
時間が来ました。 先ず、発表順を決める籤引きです。
彼女は26番目です。
私は審査員よろしく一人一人の採点をしました。
日本人の私から見れば、皆さんイントネーションやアクセントがおかしいところがたくさんありましたが、3~4分の話をよどみなく立派に話されました。
特に「日本人みたい!」と感じる人が何人か居ました。
聞いてみると、「キャノン杯」経験者らしいです。
成る程!経験はやはり力になって返ってくるものです。
彼女の番が近づき、最終チェックです。
「大丈夫! 自信を持っていってらっしゃい!」と背中をおしました。
彼女は立派に話し終えました。
「もう少し声が大きかったら! 感情がたりなかったかな?」と、反省はありましたが、夫と私の採点では5本の指に入っていたような気がします。
優勝者の賞金は1万元(15万円くらい)と、1週間の日本旅行です。
私達が思っている以上に、普通の中国人の経済状況は悪く、1万元は夢のような金額です。
それに日本語を勉強している学生さんには日本は「憧れの国」「夢の国」なのです。
袁さんは出場できなくても、きっと何かを感じ、掴んだと思います。
これからの最後の1年、彼女は「松下精神」を貫いて、頑張って行けると信じています。
因みに、「日本語スピーチコンテスト」は 「日語演講比賽」(riyu yanjian
bisai)と言います。