Zさんはすぐに迎えに来てくれ、汶上wenshangへに向かいます。
道中の風景はずっと長閑なトウモロコシ畑です。
途中河があって、Zさんが何か言った途端、夫が「わぁ!」と奇声を発しました。
この河は隋の時代に造られた京杭大運河の一部なのだそうです。
京杭大運河は、万里の長城とあわせて、世界の4大古代工事のひとつに数えられています。世界で最も古く、最も長い人工運河です。
北は北京、南は杭州まで、天津、河北、山東、江蘇、浙江の1市4省を通り、銭塘江、長江、淮河、黄河、海河五大水系と繋がっています。
全長は1794キロメートルにもなります。
夫は高校時代にこの運河に付いて学んだ記憶があって、この歴史ある大運河の1部を見ることが出来て興奮したのでした。
運転手さんにお願いして車を停めて貰い写真を撮ってきました。
旧京杭大運河
少し離れた所に作られている新しい運河
段々街が近づいてくると・・・何だか変です・・・?
そう言えば、梁山でも見かけて「可愛い!」と思っていたのですが・・・初めは営業車かと見ていたこの小さな車、どうもこの地方の人のファミリーカーの様です。
田舎の小さな都市ですが、自転車は少なく殆どがバイクとこの車、何だか暖かな感じのする風景です。
梁山から1時間程走って宝相寺に到着しました。
Zさんは初めて来たらしく何度か土地の土地の人に場所を確かめていましたが・・
Zさん、今日も半日「ありがとう!」 今回の旅も好い運転手さんに出会ってとても楽しい観光ができました。
包车の代金100元払ってお別れです。
Zさんはとても日本に興味を持っていて「是非1度日本に行ってみたいと!」言っていました。
「きっと日本に来て下さいね!」 約束して別れましたが、これを機会にZさんは日本語の勉強を始めるのではないかという気がしています。
宝相寺の道を隔てた前の公園のとても大きな観音像
とてもふっくらとした優しいお顔が素敵です!
路からお寺の敷地に入る門には天間聖境と書かれています。 何となく意味は理解できるのですが・・
青島に帰って中国人にこの意味を確認してみようと思います。
入り口前の広場はとても広くとても綺麗に整備されています。 本当に清らかな感じのする場所です。
大宝相寺入口
唐の時代に建立され原名は昭空寺と言いましたが宝相寺の名前を頂き千年を経ています。
「1994年塔を改修工事の際仏牙(お釈迦様の歯)、経典など見つかり世間を驚かせる。」と紹介されてます。
入場料は70歳以上は無料ですが、それ以外の老人優待割引はなく50元です。
天王殿
安置されている弥勒像
大雄宝殿
安置されているお釈迦様
供奉殿
此処にもお釈迦様がいらっしゃる
ここの見物を終り戻ろうとすると、係員が「地下も有りますよ!」と教えてくれたので、地下に下りていくと・・・・・・
階段を降りた所にある大鏡
先ず、自分の姿をこの鏡に写してみて自分を振り返る
通路の両側に描かれた釈迦絵巻を見ながら進みます
突き当りの部屋には釈迦涅槃像が安置されてあり、傍にはお坊さんが一人ただ黙って座って居ました。(監視?)
この後ろの小さなスペースには何か大事そうななもの?が置いてありましたが、暗くてよく分からず写真に撮って後でよく見てみようと思いましたが、撮影してはいけないものだったのでしょう、全く写っていませんでした。
太子灵踪塔
この塔のしたが地下室になっているのではないかとは夫の見解です。
塔の傍に在った石碑。
よく見ると佛牙ついて書かれているようですので、興味のある方は拡大してご覧下さい。
これで今回の旅の目的は全て果たしました。
これからバスで済南駅に戻り、新幹線で青島に戻る予定でした。
しかし、帰りの新幹線の切符は「自由にゆっくり見て回りたいので・・」と言う夫の意志で、まだ買っていません。
バスセンターから済南綜合バスセンターまで140k4時間、急いで白タクで済南駅に向かいます。
駅まで30元(青島だと10元の距離)、しかも「ラッシュ時で時間がかかるのでここから歩いて行け」と、駅の随分手前で降ろされました。
済南駅の切符売り場
必死の思いで切符売り場に到着しましたがとても混んでいます。
今迄は行きと帰りの切符だけは旅行社で押さえていましたので安心でしたが、まさか切符が手に入らないとは考えてもいませんでした。
先ず、何処の列に並んで好いのやら・・・・
でも夫の感が働いて、此処なら買えるだろうと思う列に並んで待っていました。
暫く待って、やっと夫の番に・・・夫の「青島まで2枚」の言葉に、係員の女性は冷たく「没有!」 今日の分は全くなく「明日の分ならある」というのです。 夫は「済南に一泊して明日の新幹線で帰っても好いか」と思ったらしいのですが、私は「未だ長距離バスはあると思うのでそれで帰りましょう!」とバスセンターに急ぎました。
運好く直ぐに出発する便があって、満席に近かったのですが何とか乗り込むことができました。
4時間半で到着すると聞いていましたが、長い トイレ休憩が数回あったりして・・
17:50済南出発→青島着23:00 (400K5時間10分) 狭くて窮屈な座席でしたが、私は時折目覚めるものの、ず~と夢の中でした。
所が、ところが・・着いたところは青島北駅と言う所(初めての場所) てっきり四方長距離バスセンターまでだと思っていたのです。
没办法!仕方なく降りてみると、真っ暗で周りには何もありません。 数台のタクシーが長距離バスの到着に合わせて待機していました。
一人の男の人が客の間を駆け回り、「何処に行くのか?」と聞いて回ります。
青島大学だというと、「その方面の客が居るので乗るか?」と言う。 因みに料金を聞くと「二人で70元」とおっしゃる!
い! しかも、その車には既に3人乗っていて後からもう一人乗ると言っています。
そのことを告げても、運転手は「没問題!」 結局運転手を含めて6人乗って出発です(このタクシー何人乗り?)
宿舎の門限は23時です。 幸い私たちの宿舎に先に寄ってくれたのですが、それでも到着は23:40です。
案の定、入口には鍵がかかっています。 何度もベルを押しましたが門衛さんは出て来てくれません。
暫くすると、宿舎を巡回していた様子の門衛さんがにこやかな笑顔で鍵を開けてくれました。
「旅行に行っていたもので、遅くなってすみません!」と夫が謝ると、「没事儿! 没事儿!」と何の注意も受けませんでした。
日頃から出入り時にはきちんと挨拶をし、コミュニケーションをもっているので、私たちのことを理解してくれているようで感謝でした。
本来なら翌日の21日(土)にも近間に日帰りで出かける筈でしたが、帰国も迫っているし体力回復の為に中止にしました。
歴史好きの夫は私は知らない、中国の歴史のある色んな場所に行ってみたいらしいのです。
帰国のバタバタで途中でそのままになっていた旅行記もやっと書き終える事が出来ました。
最後でハプニングがあり少し予定外のこともありましたが、今後の参考になったと思います。
夫は帰りもあの素晴らしい新幹線のシートに座ってゆったりと帰れるものと思って残念だったようですが・・
これからは青島往復の切符だけは買ってから旅に出かけましょうね