ラブミー東京アイドルズ since16.01.04

主にアイドルちゃんについて書いています

パフューム試写会

2007年02月17日 | 映画
この映画(音が出る・遅い)の試写会(よみうりホール)に行く。
ネタバレしているかも知れないので、見に行こうと思っている方は要注意。






おおっぴらに言いづらいが、若い女が連続して猟奇的に殺されるようなサスペンスが好きな自分には
モロにハマる内容なので、結構期待して出かける。フランスが舞台なのに登場人物がみんな英語というのは
ちょっぴり違和感があった。出演者で最もメジャーなダスティン・ホフマンが、今のリック・フレアーのようになっていた。
序盤はちょっとブラックな歴史物という雰囲気で緻密、中盤は猟奇の大盤振る舞い、最後はSODの企画物。
絡みありのヌードがOKのエキストラをあんなに大量動員できるなんてすごい。キリスト教徒からしたら、
教会のえらい人がああなってしまう描写はかなり問題に映りそうだ。

「ジェヴォーダンの獣」のラストバトルの唐突さがわかる人になら、それなりに受け入れられるような気はする。

他の客もラストには完全にあっけに取られていた。どんでん返しにやられた、ではなく、「これまでのは
なんだったのよ」という空気。一応張られていた伏線は回収されているし、テーマは「匂いという手段で
神になり損ねた男の寓話」というようなことで、それも理解はできたのだが、イメージしていた
「こうなるだろう」という予想をはるかに超越していた。基本的に勧善懲悪回路が体を流れている俺には、
主人公である猟奇連続殺人犯の、パフュームヲタとしての香りの追求っぷりには共感できる面もあるが、
でもやはりそういう人物は最終的には敗れてほしいわけで、キリスト教的世界観に対するブラックジョークというか
コントというか、そういう作品だと解釈したい。

俺が抱いた印象は、「ドリフ大爆笑」の「もしものコーナー」で高木ブーが主演で「夕ニャン」の勝ち抜き腕相撲を
やったらこうなるだろう、というオチ(わかりにくい)である。お耽美な猟奇サスペンスを期待すると
肩すかしを食うので念のため。主人公を日本人がやるとしたらナイナイ岡村っぽかった。

「アルティメット」試写会

2006年07月04日 | 映画
九段会館で行われた仏映画「アルティメット」試写会に行く。製作リュック・ベッソン。
期待も何もしていない状態で見たせいもあってか、単純な勧善懲悪っぷりが非常に爽快だった。
1時間25分という上映時間の短さも良かったのかも知れない。とにかく全編これアクションで、
悪人はバタバタ死んでいくがグロテスクな描写も特になく、一度見れば充分ではあるものの、
エンターテインメントには不可欠な「ああ面白かった、俺も頑張ろう」的な要素に満ちていて好感が持てた。

フランスの、東京でいえば足立区あたりを究極的にスラム化させた地域B13。
そこで暮らしつつ悪に染まらず正義を心に燃やしているレイト(WWEバティスタ似)と、エリート捜査官ダミアン
(ブルース・ウイリス+ハードコア・ホーリー似)が組み、街に巣食う悪の一味の人質に取られた
レイトの妹&一味に渡ったミサイルを奪回すべく戦う、というだけの内容。「ワイルド7」、
「ザ・ハングマン」あたりが好きな人なら多分楽しめる。プロレス的な世界が好きな人も面白いと思うのでは。

ストーリーに関与する女性キャラがレイトの妹(滝川クリステル+ソニン+ルビー・モレノ似)だけ、
という女っ気のなさだ。ハリウッド映画だとかなりの確率で、「無能なくせにヒステリック、肝心なときに
泣きわめく女キャラ」が登場してストレスがたまるが、レイトの妹は漢らしく、終始キリッとしている。
日本人だと(本人の性格は別に)土屋アンナや中島美嘉を起用しそうな印象。

カンフー系格闘アクションも多々あるのだが、主人公二人は、どちらかというと器械体操・
アクロバット方面のアクションに光るものがあった。調べると、二人ともパルクールに関わっているらしい。
以前ディスカバリーチャンネルで、イギリスの市街地を、ほとんど地面に下りることなく、
建物の屋根を伝ったりするだけで、サルがジャングルの木々を飛び移るように移動する、という
フリーランニングのドキュメントを見たが、要するにそれだ。
中学生男子あたりが見たら、学校やデパートでマネしたくなる映画だと思った。

他に「親指さがし」というホラー映画の予告編を見たが、ストーリーより、永井流奈がまだ現役だったことに驚いた。