GAMのファーストツアー初日の夜の部を観る。日曜日も同じ会場でコンサートがある。
他の人の
レポ1・
曲目←の方も書かれているが、音響にちょっと問題があったのが残念。
総合的結論を言えば、ファーストツアー初日の公演に立ち会えて良かった。素直に楽しいコンサートだった。
松浦亜弥・藤本美貴という二人について多少なりとも知っていれば、それだけで十分満喫できる
ショーだったと思う。タイムリーな庄司ネタについては一切ふれられず(笑)。
この会場へは、最寄りの相武台前駅から15分ほど歩くのだが、座間という場所は「住む場所」であり、
本来「わざわざ出かける場所」ではない。それゆえ首都圏・非メジャー会場=扱いとしては
地方公演と同じ、ゆるい空気が会場周辺に漂っている。これが俺は好きなのである。
城というかオブジェというか、抽象的な白と銀色のセット。二人の衣装にもメカニカルな色・素材が多く、
非日常感を出すのに一役買っていた。二人のボーカルは実に安定していた。
ふたりはプリキュアというよりダーティペアな雰囲気。二人はアイドルとしては同格だと思うが、
スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディというたたずまいではなく、あややがハンセンとすると
ミキティがテッド・デビアスやディック・マードック、あややがブロディならミキティは
ジミー・スヌーカやアンジェロ・モスカという役回りになっていた(プヲタ以外にはわからなくてすまん)。
要するにミキティにはシャドーなオーラがにじみ出ていた。いわゆるR&B系やディーヴァ系特有の、
歌唱力の押し売り感がないのがさわやかでよいと思った。プロレスラーはプロレスで客を
魅了できればいいんです、という感じなのである。
MCは、あややがリード→ミキティ受けるというパターン。「ラジオ番組の、タイトルコール前の
近況報告的なトーク」で、テンポが良くて面白かった。さすがにこなれていた。
アダルトなイメージを売りにしているGAMの今回のステージには、大別するとメロウな曲と、
スケールが大きいサウンドのアメリカンなロックとがあったが、いずれの曲もどこかしら
懐かしい空気があり、たとえるなら「JOY」「rosette」「mind universe」あたりのアルバム時代の
工藤静香のサウンドが好きな人なら、俺が感じた気持ちをわかっていただけるのではなかろうか。
大会場で観るコンサートのゴージャスさ、圧倒されるような巨大さもいいものだが、
以前にもふれたけれど、アイドルのコンサートはこのホールのように1000人台収容(ここは1300人程度らしい)
の会場で観るのが、最も的確に魅力を引き出すのではないかと思った。この規模だと、場内のどこからでも
一応肉眼でステージを体感できるし。
とにもかくにも、ステージを観るそばから「また観たい」と思えた。客のコールの音圧と一体感がすごかった。
「有効利用しようがないのが悔やまれるむやみなパワー」に感動した。
そして、素晴らしいショーを披露してくれた二人にまず感謝したい。それぞれのソロのステージも
観てみたいと思った。エンターテイナーとしてのグレードが高いこの二人に対しては、
「アイドルへの疑似恋愛」的なアプローチより、「嬢と客的な、作家と読者的な割り切った
距離感」で接するのが一番楽しめるのではないかと感じた。
ツアーグッズの
GAMのロゴが
ガンマ・レイにちょっと似ていた。
同じ道のりなのに、帰りのほうが足取りが軽く、駅までの所要時間が短かった(笑)。