元ハニースパイスのメンバーがいるダイヤモンドルフィーから、トリの平成琴姫まで見る。
同タイプ・同会場の大型対バンといえば、本格音楽女子祭と一部出演者もかぶるが、
こちらのほうが地下度が高いかな(グレードに遜色はない)。
*ダイヤモンドルフィー
初見。4人。3曲。
1曲めの、「トロイの木馬」という歌詞のあるデジロック調の曲がカッコよかった。
ハニースパイスより曲がハード、シリアス寄りかな。
今回のこのライブは、ダイヤモンドルフィーをはじめ、適度にアダルトなグループが多く、
たいへん居心地がよござんしたw
*DISDOL
初見。5人。3曲。ノンストップで。
ハードロックアイドルという知識はあったので楽しみにしていた。
今「ロック」を標榜するアイドルの中では、明らかにオールドスタイルのハードなサウンド。
もちろん「オールド」は悪い意味ではないどころか、ど真ん中でグッとくるやつw
V系でHR/HM志向が強いバンドのような感じだった。小夏さんのボーカル特に良かった。
*Stand-Up! Hearts
8人。3曲。毎回同じ感想になってしまうが、ユニゾン時の声の厚みと力強さが素晴らしい。
アフィリアの妹分ということだが、あそこまでアニメ・ゲーム的な雰囲気を表に出しておらず、
とっつきやすさではこちらのほうが勝ると感じた。
*drop
3人。4曲。たぶん二度目。フロアにヲタが増えた。女ヲタも多い。
声優ユニット的でもあるしサブカル的でもあるが、そこまで振れておらず
なんだか不思議な立ち位置である。ハロウィンモチーフの、STARMARIEっぽさもある曲が
なかなか良かった。
*ハニースパイス
5人。3曲。「プログレッシブ・ポップユニット」なのか。
曲はトランスというかパラパラというかパチンコ屋というかハッスルタイムな感じ。
赤のプロデューサー兼任ありたんの存在感が際立つ。アイカレ南さんを見たときと同じ部分を刺激される。
このグループはプラチナムではないけれど、プラチナムが好きだとグッとくるかも知れない。
*ベースボールガールズ
初見。ぺろりん、ありり、ここたん、あやぱむの4人。3曲。
手の鳴る方へ→勝利の女神→この恋弾丸ライナー
ぺろりん先生の活躍っぷりに、どんなグループなのかと注目してみたが、
曲はオーソドックスなギターロックで、コワモテ要素やとっつきにくさは皆無でたいへん聞きやすい。
ヲタも熱かった。自分が目を引かれたのはあやぱむだったのか!
*まねきケチャ
5人。4曲。今の時期だからか、芸風そのものがパワーアップしたのか、
ハロウィン、サーカス、モンスターなど奇奇怪怪な要素が以前よりアップしていた。
dropとファン層がかぶっていそうな印象を抱いた。
金髪の人が歌えるので安定感はあるが、グループとしては自己紹介が長いのがネックだな。
*妄想キャリブレーション
6曲。曲が多い。つまりゲスト枠ということか。
それぞれのアイドル目当てで満ち引きしていたフロアにグッと人が増えた。
妄想少女ですの→もっとずっとキュンとしたいの→いつだって世界にファイティングポーズ→
悲しみキャリブレーション→人生はいじわるなの…かな?→初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。
さすがに6曲ぶんの枠があると存分にやりたいことができるのだなと感じた。
プチ・プチワンマンとでもいうような凝縮された味わいがあり、見る側としても大変満足。
妄キャリの曲は、各メンバーが無理しない程度に声を張らせるパートが多く(ここで無理を感じると
聞く側も『今日は声出るのかな』と不安でたまらなくなる)、ここに独特の切なさが生じるのだ。
心理学徒である胡桃沢まひるさんが、卒業試験のデータ収集として、物販スペースにて
ヲタ相手にアンケートを取っていた。
項目が思いのほか多く、あの場で答えきれるか不安だったがどうにかクリア。
彼女の助けになれたのは嬉しい。
*はっちゃけ隊
6曲。妄キャリ物販に参加する人たちが抜けてフロアは人が少なくなりつつも、
目当てヲタ+他のアイドルの物販から戻ってくる人たちなどで活況はキープされていた。
ViVi夏→ハイテンションエモーション→少女飛行→ダムダムフリーダム→マテリアルGirl→
気分はサイコー!サイコー!サイコー!(PASSPO☆曲はいずれもはっちゃけバージョンとして)
PASSPO☆で場数を踏みまくっているので何しろ安定。オロオロあたふたするところは一切なく、
段ボール芸などでヲタを楽しませることに一意専心。もりし以外の3人はPASSPO☆では
あまりメインボーカルを取ることがないが、ここでは歌パートもグッと増えるし、
PASSPO☆にも還元されているのが強い。はっちゃけ隊からは職人芸を感じた。
「マテリアルGirl」に関してははっちゃけ隊バージョンのほうがカッコいいとさえ思う。
このあと物販に行ったので、直後のFES☆TIVEは最後の曲のアウトロ以降しか見られず。
*READY TO KISS
7人。4曲。このグループは、登場曲に合わせてヲタがグループ名のアルファベットを叫ぶのだが、
実はそれがなかなか好きなのでw、それを間近で見聞きできて嬉しい。
古巣ともいえる放課後プリンセスよりアダルティで、曲はロックテイストが強い。
むやみなギターソロなど、泣けるポイントも多かった。
そう何度も見たことがあるのでもなく知識があるわけでもないのに、
今回いちばん高まったのはレディキスのパートだったw 自分でも意外に思うw
こういうことがあるから対バンライブはやめられないのだ。
*エルフロート
3人。3曲。妖精(エルフ)とアイスクリームのフロートの合成モチーフ。
登場曲に起承転結があり、それだけでちょっとしたストーリーを感じる。
モチーフ通りに清涼感のある衣装、声質なのだが、ダンスがやたらめったら激しく、
加えて主旋律以外のサウンドのリズム部分がむやみに重厚・高速。羊の皮をかぶった狼を感じた。
*平成琴姫
一人が発熱でお休みの3人編成。3曲。
このくらいの年齢層のグループは見ていてたいへん落ち着くw
平成琴(大正琴の平成版)を使い、衣装は着物ふうなので、ベタな「和」に固まったグループを
イメージしてしまうが、要所要所にそれらの要素を用いているくらいで、
(曲にもよるが)サウンドのベースのひとつには明らかにメタルもある。
ジャーマンメタルのようなリズム隊に乗りながらの平成琴と和旋律に高まった。
ダンスも歌唱も、みんな練度が高い。対バンライブに職人っぽいところがいると
グッと締まるものだ。
トータルで4時間くらいは見ていたが、冗長さは感じなかった。
快い疲労感だけが残った。楽しかった。