東宝のパニック映画「
地震列島」を見る。
中学か高校の頃、月曜ロードショーで見て引き込まれて以来。日本のあちこちで大地震が起きてしまった今と
なっては、いかにも「大地震がさほどリアルでなかった時代の啓蒙映画」っぽい、地に足の着いていない軽さが
あるものの、特技監督が中野昭慶なので、東宝怪獣映画のファンが見ても満足する画面だと思う。ストーリーも
わかりやすいしキャラも描けているし、何より主人公の地震学者役の勝野洋が、テキサス・オッスっぷりを存分に
発揮していて熱い。松田洋治が子役。永島敏行も多岐川裕美も松尾嘉代も若い。首相役は佐分利信。別に悪いことは
していないが、側近が佐藤慶であることも手伝い、地震を起こした偉い犯人・黒幕ではないかとか思ってしまう。
地震発生→運悪くその瞬間に着陸した飛行機に乗っていた地震学会の大ボス・大滝秀治が、座席に激突して
血まみれになるシーンは鮮烈に覚えていた。その他、これでもかこれでもかという悪循環で起きる二次・三次災害は、
小さい頃に見るとトラウマになるかも知れない。丸ノ内線に乗るのがちょっと怖くなる。