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Qam主催の対バン企画。
この会場へは、LinQの上原総長が現役だった頃のトークライブで行って以来。
OAはQamのメンバー高瀬さんのDJタイム。
90年代メガヒット曲のカバーバージョンをメインにした構成。
杉良太郎の「江戸の黒豹」がなぜか混じっていた(笑)。
トップバッターは、つばさFlyの妹分の4人組・DINOSAUR BRAIN(ダイナソーブレイン)。
全2曲。
つばフラの9月ワンマンでのお披露目以来、まださほど場数は踏んでいないはずだが、
ソロシンガーとしてのキャリアを持つメンバーがいたりすることもあり、
新人特有のおどおどした感じがまったくない。
かといってスレているのでもなく、キャッキャウフフ感も多々残っている。
大卒・社会人ルーキーがプロ野球でごく自然に活躍しているような印象。
つばフラはエモロックだがこちらはEDM。ダンスのダイナミックさが際立っていた。
次は工藤ちゃん(こういう名前)。
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SNSに上げるという条件で、彼女の出演部分は撮影OK。
オリジナルと、大森靖子のカバーなど全8曲。基本的に淡々としたステージ。
なんともいえない独特の雰囲気。ポジかネガでいえばネガなほうに属するのだが、
いわゆる世間のメンへラ系とも異なり、サーモグラフィで撮影したら、表面温度は
低いのにコア部分に一か所熱いところがある感じ。
フロアにいた、他のアイドル目当てのヲタの心にも響いていたようで、
全編終了後の物販列がけっこう長かった。
チェキが300円と破格の安さだからというのも確実にある(笑)。
夢幻レジーナ。
先日のファーストワンマンからの勢いのままに登場。
血まみれセーラー服。
全5曲。
死神→恋と革命→麗しき凶暴な世界→さよならもう戻らない日々→愛しかあげない
新体制移行へのちょっとしたゴタゴタを経て、来年2/28のセカンドワンマンへ向け
覚悟を決めて突っ走っているのが伝わってくる。
ゲストというポジションだったからかも知れないが、ワンマン時よりも妖気が強かった。
今の彼女たちは、情念・猟奇系のステージが好きな人には確実に訴求するので、
もしタイミングが合うならぜひ一度足を運んでほしい。
Qam。
主催かつトリ。ボクはその時知らなかったが、これが発表された直後のステージ。
知らずに見ていたものの、1曲目の時点で(そういう曲調ではないにも関わらず)
メンバーの表情は険しくて悲壮感が漂っており、しかしパフォーマンスとしては素晴らしく、
とにかく尋常ではない危機感・絶望に抗う感じがあった。
たぶん全7曲。
5曲目が終わったあとだったか、日向さんの離脱と、来年2月のグループの活動休止についてのMC。
ここでようやく「尋常ではないもの」の答えが得られたのだが、
日向さんの語りが途中から完全に出身地の宮崎弁になっていたことからも、事の重さが感じられた。
フロアは何とも言えない雰囲気に包まれて静まり返り、一人のQamヲタから今回の件への怒声も上がった。
いたたまれなかったが、無理やりに「いい着地点」へもっていこうとするよりは誠実だと思う。
9月に最後に見て以来、詳細に追っていたわけではないが、Qamには以前から「良質の作品・ステージを
提供しているのに、それがストレートに広まらない」イメージがあり、活動休止の遠因も
おそらくそういうことだろう。
勝手な想像だが、なんらかのもどかしさを抱きながらずっとやってきたように思える。
いったん活動休止すると、そのままフェイドアウトしてしまうケースが圧倒的に多いけれど、
沸き至上主義のアイドルシーンにあって、ひたすら良質の曲を届けようとする彼女たちの存在は貴重だ。
色々(つまるところは経済的に)厳しいとは思うが、戻ってきてくれるのをやんわり期待する。
物販への参加も終えて帰るとき、出口下の階段前にいたダイブレメンバー二人(杉原さんと
望那さん)からチラシをもらい、ちょこっと話をした。
赤髪&金髪なので、彼女たちを知らなかったらちょっと怖かったかも知れない(笑)。