黄金

デッカイ夢のある映画を作るのは、もう難しいのかな現代では。例えばこんな冒険譚・・・。

黄金 The Treasure of The Sierra Madre（1948・米）b&w
監督・脚色ジョン・ヒューストン、原作：B・トレヴン、音楽：マックス・スタイナー
出演：ハンフリー・ボガート、ウォルター・ヒューストン、ティム・ホルト

ものがたり：1920年メキシコへ流れ着いた米国人流れ者３人が黄金探し（砂金掘り）に
出かけ欲と猜疑心により仲間割れし、想いも寄らぬ結末を迎える人間ドラマ。

盗賊、列車強盗、警官隊、メキシコ・インディオ、黄金横取りを計る者、銃撃戦などと
３人の砂金掘りにいろんなプロット、仕掛けがてんこ盛りで飽きさせない展開をする傑作。
ボギー（H・ボガート）が黄金に欲がくらみ猜疑心を表わす人間性をリアルに演じれば、
W・ヒューストンが魅力ある名砂金堀老人を愉快にやってのけていてすこぶる楽しい。

人間ドラマとして真摯に観れば、身につまされる事柄を描いている。でも ぼくは、
そんなしみったれた考えをチマチマ描くのではなくユーモアをもったアクション、
娯楽作品に仕上げてる所が好きだな。ラストなんて豪快に笑い飛ばしてるものね！

黄金の夢を見たい人必見（笑）。J・ヒューストン監督が白服を着ての出演シーンに注目。
ボギーにお金を恵んでやる（なんと３回もせびられる！笑）所があるよ～ん。愉快デス。