ブルー&ロンサム/ザ・ローリング・ストーンズ
Blue & Lonesome (2016)/The Rolling Stones
2005年のA Bigger Bang以来スタジオ・アルバムとしては11年ぶりの作品を昨年12月に
発表したローリング・ストーンズ。これが全編ブルース・カバーで実に気持ちいい秀作だ。
原点回帰し自信に満ちあふれた勢いのあるこのグルーブ感に、円熟味が増した演奏は
まさに無敵だ。さらにとなりのスタジオいたブルース・オタクのエリック・クラプトンまでもが
“ミック&キースの兄い、俺いらにも1曲弾かせてけろ~!”とか言って2曲も乱入している。
制作秘話的には、実は久々に新作(新曲)を録音しようとしたが上手くいかなった御大たち。
行き詰まってしまいエンジンをかけ直そうと、大好きな古いブルースを演ったらデビュー当時
の若かりし頃を思い出し気分も上昇。勢い止まらずそのまま録音してアルバム一丁上がり。
こんなカバー・アルバムなら何枚でもつくれそうだぜ。 Painted It ,Blue(s) !
な~んて、うそぶいてそうなMickとKeithの楽しそうな笑顔が物語っている。
Painted It ,Black ! 今度はブルースをR&Bで黒く味付けしたロックをよろしく。
新曲満載の新作を(今年また再開するようだ!?)ストーンズ・ファンは待ってますよ。