レコード、テープがCDになり、今では音楽ダウロード・配信が主流のこの頃。
皆さんは、音楽メディアの購入をどうしていらっしゃいますか?
僕にとってアルバム・ジャケットは購入動機の大きな要因になっています。
だから30cmアナログLPレコードの優位性はかなり大きい。
CDでは小さすぎて細かいディテールが伝わらないのこともあるのだ。ってな訳で、
ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/ボブ・ディラン
Bringing It All Back Home(1965)/Bob Dylan
ディランがいちばん尖っていた時期(The Cutting Edge)の最初の傑作。
このレコードジャケットを撮ったカメラマンによると、B・ディランが抱いている猫が
カメラ目線になった唯一の写真を採用したとのこと。さて、このジャケットには
レコードが数枚写っています。詳細に解明してみよう。CDでは難しいがLPなら
判別できるはず。まずはディランの後背、赤いドレスで着飾り横になっている
女性がサリー・グロスマン(ディランのマネージャーの妻)。彼女の左腕後ろに
B・ディランが前年発表したアルバムAnother side of Bob Dylanがある。
サリーとディランの間、ソファーベッドの上に無造作に重なり合っているレコ-ド群が 上から順に
ザ・インプレッションズ(Keep on Pushing)、
ロバート・ジョンソン(King of the Delta Blues Singers)
ラヴィ・シャンカール(India’s Master Musician)
ロッテ・レーニャ(Sings Berlin Theatre Sings by Kurt Weill)
エリック・フォン・シュミット(The Fork Blues of Eric Von Schmidt)
の5枚が見られます。
おっと、びっくりぽん↓マントルピースの上にも1枚見つけましたよ!
ロード・バックリー(The Best Of Load Buckley)
その当時、B・ディランがこれらのレコードを聴いていたかもと
想像するだけでも、ファンは楽しいものだよね。
(貴方のお手持ちCDでも判別できたでしょうか?)
こうした遊べるジャケットは他にもアンドリュー・ゴールド”自画像”の
間違い探しとか、ビートルズ”サージェント・ペパーズ”の人物探しや
”ザ・フー・バイ・ナンバーズ”の点つなぎ(Dot-To-Dot)遊び等・・・etc.
レコード時代はいろいろあって楽しいのもが多かったな。
30cmLPの大きさならではの愉しみだし、ジャケットはカバーアートとして
音楽以外の楽しみも与えてくれるのよ。 ↓ 遠い目 ↓
この楽しさを数式にすれば”答えは風に舞っている”なんて曖昧な解答ではなく
正解は、30 cm LP = LOVE - 0 / ∞
(Love Minus Zero / No Limit)なのだ!(笑)