Discothèque(ダンスフロア/クラブ)、ディスコの女王と言えばドナ・サマーです。
Donna Summer / GOLD (2005)
ドナ・サマーというと偏見のあるロックファンからは見向きもされないけど、チャンと聴けば
ダンス・ミュージックにとどまらす、エレクトロ・ファンクにポップスとロックを見事に
調和・融合させた斬新さも兼ね備えたアーティストだとこの2枚組CDを聴けばわかります。
Disc1は全世界に彼女の名を知らしめたカサブランカ・レコードからのディスコヒット名曲集。
ドナ様!!と共同プロデューサーのジョルジオ・モロダーとピート・ベロッテの3名が磨き上げて
創った先鋭なディスコビートを纏った曲は他の追従を許さないのだ、実に素晴らしい。
I Feel Love MacArthur Park
Hot Stuff Bad Girls
Love To Love You Baby(愛の誘惑) No More Tears duet with Barbra Streisand
Disc2はディスコ・フィーバーが終焉した1980年代 Discothèqueを飛び出し、ドナ・サマーが
新天地ゲフィン・レコードに移りポップス、R&B、ロック等変化に富んだ曲調でも素晴らしい
歌唱を聴かせる。この頃米国のチャートは下降気味だが、ヨーロッパでの人気は不動でした。
The Wonderer Love Is In Control(恋の魔法使い)
She Works For The Money(情熱物語) There Goes My Baby
This Time I Know It's for Real State of Independence
2回にわたって「ディスコ帝国の栄光と崩壊」を綴ってまいりましたが、これだけは言える。
ビー・ジーズと”Diva”ドナ・サマーがディスコ帝国の核となり盛り立ててきたこと、さらに
ポップミュージック・カルチャーの様相を変えたのだという事実。
その功罪はさて置き令和の日本おいて、男女とも10数人で踊り歌う学芸会風集団のダンス・
ミュージックが流行っているのを見てもわかるでしょう。
彼らがいなかったら、今日のポップミュージックは違ったものになっていただろう。
最後に、この曲で締めましょう。Last Dance
Bee Gees&Donna Summerの音楽よ!永遠なれ。