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毒親

2016年09月23日 | うつ・ひきこもり

生きづらさや違和感の原因にも?「毒親」とは

Mocosuku - 2016年9月22日

 執筆:玉井 仁(臨床心理士)

「毒親」または「毒になる親」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは本来子供にとって最大の理解者であり味方であるはずの親が、逆に子供に対して害をなしてしまうことを指します。

世の中には、子供の頃から家庭が楽しい場所ではない、居づらさや生きづらさを感じてしまうという人が一定数います。その一因は、実は毒親にあるのかもしれません。ここでは、毒親とはどういうものかについて紹介していこうと思います。

毒親とは何か?

 「毒親」とは、ひと言でいえば、「子供の人生に悪影響を与えるような育て方をしている親」です。自分の子供を支配しようとし、過度に干渉し、まるでペットのように扱う親。

精神的な虐待のことを「モラルハラスメント」(モラハラ)と言いますが、毒親は「子供にモラハラをする親」と言ってもいいでしょう。

たちが悪いのは、毒親本人はそのことに無自覚な場合が多いことです。むしろ「愛情をもって子供をしつけている」と考えています。

だからこそ、毒親の問題は子供がある程度成長するまで表面化しにくく、大人になってもその子供を苦しめ続けることも少なくありません。

薬にも毒にもなり得る親と子の関係

   薬と毒は紙一重です。適切な量を服用すれば症状を癒やしてくれますが、飲み過ぎると逆効果になってしまうことも。

実は、人間関係においても同じことが言えます。他者の存在は、私たちを楽にしてくれる薬として働いてくれるときもあれば、毒として苦しめるものにもなります。

特に親と子という人間関係においては、関係が濃密であるぶん、それが毒になってしまうと害も大きくなりがちなのです。どこからが「毒親」か、という明確な基準があるわけではありません。

しかし親が毒になり得るということ、親に傷つけられたと感じる人がいることは確かです。

親を一人の人間として見られるようになるプロセス

    成長していく中で、子供は親に大きな影響を受けます。小学生くらいまでは、誰でも「親は正しい」と考えているでしょう。

中学生くらいになると、「必ずしも親が正しいわけではない」と考えるようになります。心身ともに少しずつ大人に近づき、それまで大きく感じていた親を小さく感じ始めるのです。

そしてさらに成長すると、「親も正しいところもあれば、正しくないところもある、一人の人間なんだ」という冷静な目で見られるようになります。

そうして、私たちは長い時間をかけて行ったり来たりして、考え方やものの見方のバランスを身につけていくわけです。

虐待されたわけではないけれど…

   小さい頃は絶対者だった親を、一人の人間として相対化してととらえられるようになることは、健全な成長と言えるでしょう。

しかし、毒親に育てられた子供は、そのプロセスに何らかのトラブルを抱えます。例えば、親が虐待をするような人間だった場合は、自分の生きづらさとの因果関係を理解することは比較的容易です。

成育歴を振り返り、「親から殴られて育った」「食事を作ってくれなかった」などと、自分が虐待されて育ったという明確な認識を持つことができるからです。しかし、それが精神的な暴力であった場合は、本人も問題に気づきにくいのです。そして、それが正体不明の生きづらさや対人関係の問題など、間接的なかたちで現れます。

毒親の影響と生きづらさの関係

   かつて、「アダルトチルドレン」(AC)という言葉が社会的現象を引き起こした時期がありました。アメリカ元大統領のビル・クリントン氏や女優の東ちづるさんがカミングアウトしたことでも有名になった言葉です。

アダルトチルドレンは医学的な診断名ではありませんが、今風に言い換えれば「毒親に育てられたという自覚がある人」です。そして現在、大人になってもそうした毒親の影響が残っていると感じている人がいます。

「明確な虐待をされたわけではない。でも、振り返ってみると、親との関係は決して心地よいものではなかった。親の影響が “毒”となって、いまの“何となく生きづらい感じ”につながっている気がする」──そんな訴えです。

自分の親は毒親だったのか?

  「人に親切にしなさい」「ちゃんとしなさい」「あなたのためになるから」……。

耳元で繰り返されてきた、それまで当然だと思ってきた親の言葉。社会の中でも「普通だよね」で片づけられてしまいそうだけど、その言葉の陰で、わかってもらえなかった子供の頃の気持ち。

自分を素直に肯定できない、自分の感情を感じられない、やりたいと思っていることができない。いま感じているそんな生きづらさや違和感の原因は「毒親」にあるのかもしれない。そんな体験をしてきた人は、世の中には意外と多くいるのです。

<執筆者プロフィール>

玉井 仁(たまい・ひとし)

東京メンタルヘルス・カウンセリングセンター カウンセリング部長。臨床心理士、精神保健福祉士、上級プロフェッショナル心理カウンセラー。著書に『著書:わかりやすい認知療法』(翻訳)など


おはようございます。今日は曇り空、昼頃一時雨のマーク。おかげで最低気温が10度以上に・・・。
 明日はミニトマトの大口注文が入った。そんなに採れるか?
実家の方も今月中の引き渡し。その前に不用品を整理してくれる業者が入るらしい。いるものがあったら持っていきなさいといわれ、明日、軽トラを仕立てて向かおうかと思う。軽トラでは、たくさん載せられないが、夕方こちらを出て翌日帰ってこようかと思っています。