日刊ゲンダイDIGITAL 2024/10/23
裏金議員の「非公認」は“偽装”だった――。
日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が23日付の紙面でスクープを放った。
同紙は一面で「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」と題した記事を掲載。それによると、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与したとして、衆院選で石破茂首相(67=党総裁)ら党執行部から「非公認」とされた裏金候補の党支部に対し、森山裕幹事長(79)が2000万円を公示前に振り込んでいたことが分かったというのだ。
カネは税金が原資の政党助成金で、金額は公認候補と「同額」だったという。何のことはない。石破首相は裏金議員に厳しく対応する姿勢を見せながら、水面下では党を挙げて「支援」していたわけで、有権者に対する裏切り行為以外の何物でもないだろう。
■涼しい顔で選挙を戦う裏金候補の謎が解けた
大手紙の政治部記者がこう言う。
「おかしいな、とは思っていました。非公認で党支援がないにもかかわらず、いつも通りの選挙戦を展開していますからね。選挙を手伝うスタッフの費用、街宣車のレンタル代、事務所の費用など、少なくとも数百万円単位でかかっているはず。それなのに裏金候補は皆、涼しい顔していましたから。全額ポケットマネーはあり得ず、一体、どこからカネが出ているのかと話題になっていたんです。まさか党本部から、それも公認候補と同額の資金援助があったとは…」
裏金事件はもともと「しんぶん赤旗」のスクープがきっかけだが、さらなる「赤旗砲」を撃たれた自民党。表向き「反省」を装いながら、本音は全く違うということ。まさに裏金政党の本性見たりだ。
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共産党の田村智子委員長は23日、非公認候補が代表を務める党支部への活動費支出を「党勢拡大のため」とした自民幹事長のコメントを巡り「言い訳だ。選挙期間中の党勢拡大は選挙そのものではないか。国民をばかにしている」と批判した。(共同通信)
おわかりでしょう!
個々の裏金議員の問題ではなく、自民党それ自体が裏金政党であること、そしてカルト政党です。
共産党を伸ばすことが、政権交代につながります。