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米ロの停戦交渉 ウクライナの声を聞け

2025年02月15日 | 戦争と平和

「東京新聞」社説 2025年2月15日 

 トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領と電話で協議し、ウクライナ侵攻の停戦に向けた交渉を始めることで合意した。

 侵攻から24日で3年。早期停戦が必要でも、トランプ氏はロシア寄りの姿勢が目立ち、侵攻されたウクライナの頭越しで交渉を進めることは禍根を残す。米国はウクライナの主張に十分に耳を傾けて交渉に臨まねばならない。

 トランプ氏の対ロシア融和外交は、バイデン前政権の方針を全面転換するものであり、電話会談では、両国が第2次世界大戦で協力し、ナチスドイツに勝利した歴史を称賛した、という。

 ただ、ナチスのような野蛮な攻撃を続けているのはロシアにほかならない。ウクライナでは、自由で開かれた国際秩序を主導してきた米国の「裏切り」として失望感も広がっている。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は米ロの停戦交渉合意について「わが国抜きの停戦交渉には同意できない」と反発。欧州連合(EU)と欧州主要6カ国は共同声明で、停戦交渉にはウクライナと欧州の参加が不可欠と強調した。

 停戦交渉にウクライナの意向が十分反映されるべきは当然だ。

 ゼレンスキー氏は、北大西洋条約機構(NATO)の加盟確約など、ロシアによる再侵攻を防止するための安全保障措置を条件に、ロシアに領土の一部を占領されたままでも停戦交渉入りを受け入れる姿勢を示していた。

 しかし、トランプ氏はプーチン氏との電話会談後、ウクライナのNATO加盟は非現実的だと指摘した。これではウクライナが停戦交渉に同意できるはずがない。

 ゼレンスキー氏は14日からドイツ・ミュンヘンで開催される安全保障会議で、米国のバンス副大統領、ルビオ国務長官と会談する。会議に参加する岩屋毅外相もウクライナや欧州と歩調を合わせ、ルビオ氏らを通じてトランプ氏に対ロ融和姿勢の再考を促すべきだ。

 トランプ氏はウクライナが「いつかロシアになるかもしれない」と述べるなど、長きにわたるロシア支配の苦難の歴史には関心がないようだが、大国が中小国を犠牲にすることは容認できない。

 ウクライナで公正で永続的な和平が実現できるか否かは、国際秩序を維持できるかどうかの岐路でもある。今ほど国際社会の結束が求められている局面はない。

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頭越しの米ロ会談にウクライナ

市民に失望と怒り 「対等な相手と見ていない」

「しんぶん赤旗」2025年2月15日

 米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領がウクライナの頭越しに停戦交渉開始で合意し、トランプ氏が米テレビにウクライナの領土が「ロシア領になるかもしれない」と発言したことに対し、ウクライナ国民に失望と怒りが広がっています。

「戦争が終わるなら…」の声も

 首都キーウにいるムロスラバ・レスコさん(23)はロイター通信に「ウクライナに降伏しろと言っているようだ。この交渉とトランプの美辞麗句からウクライナは得るところがない」と語気を強めました。

 キーウでコンピューター関連の技術会社に勤めているオレクシーさん(34)は、英紙ガーディアンに「失望と怒りがある。トランプはウクライナを対等な相手として見ていない」と語りました。

 同紙に、前線から帰ったばかりの兵士セルヒさんは「トランプはプーチンにとって都合がいい大統領だ。停戦したにせよ、プーチンは数年以内にまた攻撃してくる。僕は交渉に反対だ」と述べました。一方、コックをしているロマンさん(20)は戦争が続くよりも、どのようなものであれ平和がいいとし、「米ロ首脳が共通の言語を見つけたことはうれしい」と述べました。

 キーウ経済学校のティモフィ・ムラノフ校長はSNSに、少なくとも言えることはトランプ氏が米国の支援の限界を率直に表明していることだとし、「トランプとバイデンの違いは、バイデンが思っていただけのことをトランプは声高に発言していることだ」と指摘しました。


いつまでこのような「大国」同士の「支配」がつづけられるのか?
そんな時代は終わりつつある。
プーチンもトランプも信用できない。

明日からはようやく雪かきから解放されそうだ。
とは言え、屋根雪降ろしや軒屋根につながった雪をどけたり木々に積もった雪を枝折れしないよう、落としてあげなければならない。