●WEBの発展と変化が社会の変化を巻き起こし、私たちの生活やビジネス、会社経営を根底から変えてきた。
「インターネットがなかったら、楽天の三木谷さんは今頃何してたんだろうね?」と私が質問した。Tさんはあっさりこう言った。
「それはそれで別の道で成功されたでしょうね。楽天という会社を立ち上げること以外にも複数のビジネスアイデアを持っていたと聞いたことがあります」
●WEBは世界を変え、私の周囲を変え、私をも変えた。それは0が1に変わったぐらいに大きな変化だった。
さらに今後のWEB変化は、1を2に変えるのか3に変えるのか、はたまた10か100になるのかは誰にも分からない。
だが、0が1に変わるほどの大きなWEB大変化がこれから起きようとしているのは間違いないらしい。
あっという間に置いてけぼりをくらうリスクと、自分でも想像できないほど大成功するチャンスがWEBには転がっている。
●私たち経営者はWEB関連情報を無視したり軽視したりせず、定期的に情報を仕入れていこう。必ずしもWEB変化の最先端にいる必要はないかもしれないが、情報だけは定期的に仕入れておかないと、言葉が通じなくなり、やがて時代に対して疎外感を感じるようになるだろう。
●そうならないためにも、何はさておき「虚心坦懐」(きょしん たんかい)になること。
つまり、「オレは知っている、私は分かっている」というおごりを捨て、一切の偏見やわだかまりを持たず、無心になって心を開くことである。時々、若い人たちとご飯を食べて素直に教えを乞おう。
●"クラウドもツイッターもiPadも、すべてはひとつの大きなうねりの中にある"と楽天研究所の森正弥所長が書いた『ウェブ大変化』という本にある。気鋭の論客らしい。
私も「こうあるべき」という、かたくなな考え方が芽生え、頭の固いおじさんになりつつある。虚心坦懐に知識の向上と世の流れについていき、追い越そうと思う。