うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

お水取り(お松明)最終日に行ってまいりました。

2009年03月14日 23時38分24秒 | うちなー日記(沖縄編)
今日は、奈良の春の到来を告げる行事、お水取り(お松明)の最終日を見に行ってまいりました。
二週間にわたって行われたこのお松明ですが、一昨日12日にメインイベントの「お水取り」(二月堂近くの井戸から水を汲みとる)が行われ、ついに今日でお松明の行事は終わりを迎えました。
他の日だと、お松明は1個ずつ二月堂の廊下を通過していくのですが、最終日は異なり、10個の松明が一同に並ぶのです。

開始は午後6時半からでしたが、今日は普段より多くの人手が考えられるので、私は1時間前には東大寺に着き、待機していました。
二月堂の前の広場では、ツアー客と思しきお年を召された方々が多く見受けられた一方、腕を組んだカップルなぞも混じっていました。
ちょっと腰を下ろすこともままならないくらいの人手でしたから、立ったままケータイでワンセグなどを見て時間を潰し(最近は便利になったものです)ました。

午後6時半、二月堂に上る階段の屋根を炎で紅く照らしながら、お松明を持った童子が次々と駆け上がって行きました。しばらくして正面の廊下に現れた松明は、一定の間隔をおいて並び、5分ほどで10個の松明が全て揃いました。
そして、童子たちは掛け声とともにお松明を欄干から押し出し、くるくる回して一斉に火の粉をまき散らしました。火の粉が風に舞いつつ流れ落ちると、会場から歓声があがりました。
二度、三度、火の粉の滝を魅せてくれた後、童子衆は松明を収め、堂の裏側へと去っていき、お松明の最終日は終わりました。
ものの10分ほどの時間でした。

二年ぶりにお松明を見ましたが、やはり地元の伝統行事を見るのは実に面白いものです。
特に、お松明は1300年もの昔から奈良に春の到来を告げ続けてきたのですから。