一部の方に私が誰かわかってしまうこともあり、ここに書こうか迷いましたが、少しでも皆さんにも注意を払っていただきたいと思いUPします。
今日も暑くてマカオから帰って歩くのが面倒でしたので、バスに少し乗って帰ろうと思いました。蛇口埠頭ターミナルからやや離れたK204等のバスが停まるバス停でバスを待っていました。深センに長い時間住んでいて目の前で他の人がスリに会う姿を何度も見かけていましたので、いつもなら周囲の状況を注意するはずの私でしたが、今日に限って全く油断をしていました。
おそらく家まですぐの蛇口であるという安心感と、少し疲れがあって暑くてボーっとしていたのと、友人と一緒という状況の中で注意力が薄れていたのだと思います。
時間は午後5時半、まだ周囲は明るく太陽が照りつけていましたが、K204のバスが来たので真ん中の扉から入ろうとしたら、前にいた一人の男が階段部分で中に入ろうとせず、階段部分でブロックして「このバスは***に行くのか行かないのか」と服務員とやりあっていました。
私は半分階段を上がりかけていましたが前の男のせいで中に入れず、その瞬間に後ろから2名の男が私の背後にピッタリくっついてきてもみ合いになり、私が持っていた鞄から財布を見事に抜き取ってそのまま立ち去って行きました。そのまま追いかけることも出来ましたが、周りには人が少なく追いかけて刺された事件も何度も聞いて知っていましたので、諦めました。
財布の中には銀行カードと深セン交通カード、住居のカード、そして現金が入っていましたが、銀行カードはすぐに会社の人事の協力も得て、銀行に連絡して凍結することができ事なきを得ました。警察へも人事の方から一応電話連絡してもらいました。
友人の方は私の後ろでゆっくり入ろうとしていましたので、大丈夫だったようですが、スリの手は伸びてきたとのこと。彼らはスリ自体を隠すのではなく堂々と行っていますので、例え私が今回乗車前に異変に気づいても強引に鞄等を奪っていたことでしょう。この荒手のスリは半分強盗に近く、以前深セン体育館でコンサートがあったときに入場口が手荷物検査のため混雑し、集結していたスリがもみくちゃの中でありとあらゆる鞄に手を入れていた状況に似ていました。
今回の事件から得た教訓は
・蛇口埠頭からバスに乗るときはターミナルが終着駅である113バス以外は乗ってはいけない。違うバスに乗りたいなら1つ先の駅まで歩くか113バスで移動する。
・当たり前のことですが、肩掛け鞄やDパックは体の前で持つようにする。
・周りに変な男達が2人以上いて近くに寄って来たら、そのバス停(バス停だけでなく違う場所でも)は避ける。
・銀行口座を作ったときに使用したパスポート番号や、カードナンバーも自宅のどこかに控えておく。
・現金、銀行カード、クレジットカード等々は可能な限り別々の財布に入れておく。
ことです。
今回私は運よく、人民元用の財布、香港ドル用の財布ともう1つ別の財布、そしてパスポート用の別のポーチの4つに分散させていましたので、被害を最小限に抑えることができました。