塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

アーセナルの現状を推測して

2021-09-01 22:59:32 | 日記
 富安健洋の移籍で日本でも俄然注目が集まるのがアーセナル。

 過去には稲本純一と浅野拓磨も在籍していましたが、今回は最終ラインの構築という前者よりも明確な題目が与えられます。

 そのアーセナルですが、開幕から3連敗の上に失点9と、新加入の言い訳ができないほど最終ラインの再構築はミケル・アルテタ政権において最重要課題と言えます。

 ただ、2003-04年のリーグ優勝から17年。

 FAカップの優勝はあってもリーグ優勝には至らず、メスト・エジルなどは契約問題がこじれ、飼い殺しの形にすらなりました。

 ウナイ・エメリ、ミケル・アルテタ政権の評判が現地ではどのような代物なのか、正直僕には判断できません。

 ただエジルが最終的にフェネルバフチェに移籍する形になった事例は、恐らくアルセーヌ・ヴェンゲル体制下では起きなかったに違いありません。

 確かにエミレーツを建築するためにヴェンゲルは、多くの主力を売却しその補強を能力はあるが場数は少ない選手で構築し、若すぎると批判されました。

 しかし、セスクにしてもパトリック・ヴィエラ、ティエリ・アンリにしても、その多くがヴェンゲルに対して感謝の言葉を残しています。

 (トーゴ代表のアデバヨールのような別の発言もありますが)

 それ以上にアーセナルが末期的と思えるのは

 スペイン代表 エクトル・ベジェリン
 イングランド代表 エインズリーメイトランド=ナイルズ

 という在籍選手がもうクラブの残るのはうんざりと発言し、移籍を直訴している点でしょうか。

 確かにシティに移籍したフランス代表の2選手、サミア・ナスリとバカリ・サーニャの事例も過去にはありましたが、潔く放出してよどんだ空気を入れかえる決断をヴェンゲルは行いました。

 アルテタ政権が上昇気流に乗るには、補強の他にもう一度ドレッシングルームを見直すという、地道さが必要かもしれませんね。

 
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ライン際の疾走を思って

2021-09-01 20:43:53 | 日記
 1990年代、週刊マガジンで連載され、作者大島司の出世作となったサッカー漫画「シュート」

 主人公のトシ(田中俊彦)が通う掛川高校は、サッカーどころ静岡県らしく県予選から厳しく、激しい戦いが続きます。

 掛川高校は基本(うろ覚えで申し訳ないのですが)4-4-3を採用し、3トップは中央にトシ、右翼に佐々木、左翼に平松、彼らをサポートするMFには神谷、馬堀、大塚という個性あふれる選手が登場します。

 日本代表DFの富安健洋がアーセナルに移籍しますが、ウイングの平松和弘も最終的にはアーセナルに在籍するという設定で、ポジションは違いますが漫画の世界が現実となりました。

 (ちなみにトシはレアル、神谷は高校卒業を待たずユヴェントスに活躍の場を求めます)

 シュートは物語の大部分が爽快感あふれる展開であり、だからこそ大きな反響があったように思います。

 冬の選手権、ワールドユース(当時名)出場の強化策としてドイツに遠征、フランクフルトやドルトムントなどブンデスリーガの強豪クラブと対戦しますが、それらにも日本代表選手が在籍する時代となりました。

 シュートではトシのシュート力と決定力も凄いのですが

 平松のトリッキーなプレイ
 佐々木のタッチラインを疾走する姿

 が目を惹きます。

 僕は今日発売となった文春文庫

 「池袋ウエストゲートパーク15 絶望スクール」

 を購入しましたが、ゲートパークが人気なのも疾走感や事件が解決した後の爽快感、思考感覚が魅力だからこそ新作が待たれるように思います。

 今の時代、3トップのウイングは守備もこなす必要がありますし、特にフルバックとの連携は不可欠です。

 それでもライン際を疾走する快感は、彼らにしかわからない魅力ですよね。

 

 
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移籍市場最終日がもたらした余波

2021-09-01 20:34:21 | 日記
 移籍最終日となった8月31日、(ロシアリーグは今月3日までだと思いますが違いましたかね)2021年も大きな移籍劇がありました。

 リーガ王者のアトレティコ・マドリードにフランス代表のグリエーズマンが復帰する形となりました。

 指揮官シメオネは彼とルイス・スアレスで2トップを組むならば、その背後にポルトガル代表のジョアン・フェリックスを置く、ひし形の4-4-2で攻撃を活性化させるのでしょうか。

 難しいのは、そのフェリックスがシメオネの戦術との相性が悪いと指摘されている点、そして何よりこのグリエーズマンは前回在籍時

 1・クラブは彼だけに、サラリーキャップを度外視する形で週給を準備
 2・そのため、他の選手から彼だけ特別扱いされていることに不満が募る
 3・バルセロナへの移籍は、グリエーズマンの希望

 という3点が大きな記憶として残されています。

 ファン心理としては「よく戻ってきたね」というよりは、もういいよという心理状況の方が強いのではないでしょうか。

 ロナウドがユナイテッドに移籍決定の際、自分の面倒を見て成長を手助けしてくさたサー・アレックスに敬意を払ったように、グリエーズマンももう一度、アトレティコの歴史に敬意を関心を持つ。

 くらいの謙虚さ、穏便さが必要のように見えます。

 僕は昨日もお話ししましたが、ムバッペはレアルの一員になると予想していましたが、今夏は動きませんでした。

 むしろレアルとしては

 保有権をもつエディン・アザルやマルセロ、ギャレス・ベイルなどを冬の移籍市場でどうすべきか
 ホドリゴやヴィニシウス、アセンシオなど若い選手をどんどん活用すべきか

 という整理点を整理することに重点を置いたのでしょう。

 アンチェロッティはどのクラブでも難しいかじ取りを任せられますが、それが彼の個性と言えるかもしれません。
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