塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

偉大なる父とその息子、という幻想はもうおしまいにしましょう

2021-09-23 21:44:37 | 日記
 先日、ネット・ニュースで

 「三浦知良の息子、ライジンへ参加」

 という報道が成されたと記憶しています。

 僕はこのニュース(題名だけですが)を見て二つの事を感じました。

 1・サッカーの名手の息子が総合格闘技で生計を立てるのか
 2・キングは息子さんに、サッカーをしてほしいと伝えなかったのだな

 という2点です。

 通常、名手であればあるほど周囲は身勝手に親との比較で息子を苦しめ、同時にサッカーの道へ進まないと知るや

 「勿体ないなあ、きっと良い選手になると思うが」
 「どうして息子にサッカーを進めなかったのか」

 と余計な詮索を始めます。

 父と息子からすれば、これらがすべて無駄なおせっかいに違いありませんし、特に息子の方は嫌で仕方がないと思いますよ。

 例えばデイビッド・ベッカムも、長男のブルックリン、次男のロメオに対して

 「将来サッカー選手になることを願っているよ」
 「ボールを一緒に蹴らないか」

 とたきつけた様子は一切ありません。

 勿論ジダンの息子たちの様に、敬愛する父のようになりたいと夢見て練習に励む事例もありますが、キングにしてもベッカムにしても

 「息子たちは息子たち、私は私だよ」
 「感性が違って当然なのだから、サッカーをしなさいと強制などしない」
 「彼らが自然に興味を持ったことを応援したい」

 と考えたに違いありません。

 周囲よりはるかに「大人」の対応と言えますし、息子たちもその父の眼差しがうれしかったのではないでしょうか。

 ヨハン・クライフの息子、ジョルディ・クライフは偉大なる父の遺伝子という問題だけでなく、国籍をネーデルランド(オランダ)かスペインかでマスメディアが報道を過熱させるという経験をしました。

 それはジダンの息子たちも同様なのですが、冷静にならなくてはいけないのは当事者ではなく、マスメディアと私たちであることに間違いはないですよね。
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新書「モーツアルトはアマデウスではないを読み始めて」

2021-09-23 21:29:33 | 日記
 昨日から集英社新書「石井宏 モーツアルトはアマデウスではない」を読んでいます。

 これから第5章(106ページ)を読みますが、ここまで読んだ印象は現代版の

 「ネイマールとネイマールシニアと同等の事柄」

 という代物です。

 モーツアルトの父レーオポルトは、アウグスブルクの製本職人の家に生まれ(つまり市井の子供)ますが、先天的才能に恵まれたおかげで奨学金を得て、ザルツブルクの大学へ進学することになります。

 ただ理由は現在でも判明されてはいない様子ですが退学処分となり、当時の社会的最下層となる「楽士」として生計を立てるようになり、28歳で結婚し、モーツアルトとその姉の父となります。

 レーオポルトの父はすでに他界
 母親は彼を廃嫡

 ということもあり、モーツアルトが描く天才的な能力をみたレーオポルトは、我が息子を皮切りに自分が得るはずだった明るい将来(高い地位と名声、そして報酬)が待っていると信じるようになります。

 そしてレーオポルトは息子のプロモーターとなる決意をしますが、前途多難という形に見舞われる

 というのが4章までに描かれています。

 ネイマール・シニアも選手としての経験があったはずですが、ネイマール・ジュニアほどの契約と代表歴に恵まれたわけではありません。

 むしろ先天的に恵まれた我が息子を材料に、自分の名声と地位を向上させている印象が強く、不幸なことに父と息子には

 「金に汚い親子」
 「父のマネージメントは息子の悪影響を与えている」

 と芳しい評価が一切ありません。

 先輩であるロナウジーニョは、兄のアシスが代理人を務めていましたが、そのマネージメントが強引すぎたため、古巣のグレミオから絶縁されていますが、ネイマールもサントスには戻れません。

 サントスのクラブハウスの外壁には、王様ペレを軸に英雄たちの肖像画が描かれていますが、ネイマールは既に消されているんですね。

 モーツアルトはこれからイタリアに渡り、充実した生活を送りますが、ネイマールはパリ・サンジェルマンとの契約が終了した際、どこへ向かうつもりでしょうか。

 ロナウドの母親は愛する息子に

 「私が生きている間に、再度スポルティング・リスボンのジャージを着てほしいの」

 と語りましたが、ネイマールは既にその道が断たれているわけですからね。

 父が代理人の場合、当然手数料が不要ですがその点も「がめつい」という印象なのでしょうね。
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本田圭佑は、今でもカンボジア代表と関係性があるのだろうか

2021-09-23 18:11:05 | 日記
 株式会社「カンゼン」が刊行している「アジア・フットボール」

 第7号は「アジア燃ゆ」という題名で、巻頭特集として本田圭佑のアジア革命、カンボジア、オーストラリアで描く未来図が記載されています。
 
 この当時はまだ、本田はメルボルン・ヴィクトリーに在籍していたわけですが、そう、皆思いますよね。

 彼がアゼルバイジャンから移籍し、通算9カ国目となるリトアニアでプレイすることを選択しました。

 その一方で

 「彼はカンボジア代表との関係を現在どう見ているのか」
 「そもそもカンボジア代表とのつながりは継続しているのか」
 「コロナウイルスの影響でカンボジアへの入国もなかなか難しいとは思うが、両国に直行便があるのか」

 など、疑問点が多々あります。

 フース・ヒディンクも2005年、オーストラリア代表監督に就任しましたが、これも驚くことにエール・デヴィジのPSVアイントホウーエンとの契約を結んだままでの就任でした。

 彼本人よりも(当然ですが)周囲の疑問は相当なもので、ヒディンク自身がはオーストラリア代表をウルグアイ代表とのプレーオフとはいえ、2006年ワールドカップに出場し、責任を果たしましたが。

 本田圭佑の事ですから、パソコンなど最先端機器を駆使して選手たちの行動や体調管理の情報を、随時仕入れているのでしょう。

 ただ、選手とカンボジアサッカー協会からすれば、異国にいる代表監督(肩書は異なりますが)と、身近にいる代表監督では、当然後者を求めると思いますが。

 ただ、本田には本田の方法があるのでしょうし、カンボジアサッカー協会(今でも彼との関係性が継続しているならばですが)も納得している点で、部外者が意見しても仕方はないのでしょうね。
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移籍した選手の商標権はどうなのでしょうか

2021-09-23 17:53:32 | 日記
 2020年1月、搭乗していたヘリコプターが墜落し帰らぬ人となったコービ・ブライアント。

 彼はロスアンゼルス・レイカーズに1996年に入団以降、2003年までだっと思いますがアディダスと契約していました。

 アディダスとの契約終了後、ナイキとリーボックを交互に愛用し、感触を確認した後にナイキと契約するのですが、アディダスもブライアントに支給したバッシュを

 「クレイジー8」

 という名称で復刻、販売していました。

 ファンならば誰もがアディダスとブライアントの結びつきを知っていますし、クレイジー8が契約切れのために別名称、つまりブライアントの名前を用いることができなかった点も理解できます。

 ただ、アディダスが名称が異なるとはいえ復刻盤を発売できたことは、商標権を得ていたという事なのでしょうか。

 例えばブライアントは既に故人なわけですが、この形でもアディダスは「クレイジー8」を将来、はつばいすることができるのだろうか、商標権はどうなるのだろう、と想像してみたんですね。

 先日、ドイツ代表として1974年ワールドカップ優勝の立役者となったゲルト・ミュラーが他界しました。

 彼はアディダスしか履かなかったはずですから、仮にアディダスが彼の愛用スパイクを復刻しようと考えても、問題はないと思います。

 では故人ではありませんが、プーマに移籍したネイマールの愛用スパイク、例えば2013年発売のハイパー・ヴェノムを別名称で復刻したとしましょう。

 ネイマールとネイマール・シニア、そしてプーマは何か行動を起こす、もしくは起こすべきでしょうか。

 これらは実現しないでしょうし、従って問題には至らないはずです。

 ただ今後、肥大化するサッカービジネスにおいて、有力選手獲得はさらに熱を帯び、過去の契約、現在の契約が取りだたされる機会が増すに違いないと、僕が勝手に考えてみたのです。

 
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真面目に働くことは愚かだろうか

2021-09-23 17:36:33 | 日記
 オレオレ詐欺が特殊詐欺と名称変更される中、手段は巧妙さを増しています。

 我が家にも特殊詐欺「かもしれない」電話があるようですが、両親は

 「そんな手に引っかかるか」
 「むしろ犯人を追い詰めてやりたい」

 と僕から見ると根拠のない自信で一杯なのですが。

 僕は特殊詐欺犯を擁護しようとは思いませんが、政治、政治家を見ているとむしろ彼らの方が、明らかに反面教師だと思いますがね。

 某法相夫妻の献金1億5千万円のつかいみちがさっぱり明らかになりませんが、それは某総理大臣の桜、森友、などの諸問題も同様ですが、大臣クラスの失態も含めて

 「彼らに俺らを犯罪者と罵る権利ないでしょう」
 「政治家は俺たちよりも、よほど美味い汁を吸っているよ」
 「だからさ、真面目に汗流すことなんで無意味だろ」

 と思うのではないでしょうか。

 僕は株式市場(中国では恒大の負債が桁外れで、恒大クラブは指揮官ファビオ・カンナバロを失うと見なされています)やビットコインなどで利益を得たこともなければ、損益を計上したこともありません。

 ある意味、楽をして収入を上げたいとは皆が思いますが、かつてこの国に存在した

 「労働は尊い」
 「お天道様が見ているよ」

 という訓示は既に通用しないでしょうね。

 政治の綻び、政治家の失態がなくならない限り、真面目に働くことは愚か者のすること、と皆が感じ始めても不思議ではありません。

 サッカー日本代表には、やはりあるべき姿を保ってほしいと思います。

 不格好でも体を投げ出すこと、張ること
 汗でジャージを濡らすこと
 リスクを承知してタックルする

 これら「一途」な姿に感銘を受けるからこそ、例え視聴率が追及されたとしても、テレビ朝日は放映権を維持しているように感じます。

 大体刑務所の中にいても、やることは限られるでしょうし、平々凡々でも家にいたいものです。
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