スペインに過去、カルロス4世という王様がいました。
後世、つまり今の僕たちからは「愚鈍」「愚かしい」「王としての器ではない」と評判は散々であるのですが、実はカルロス4世、父王からも
「カルロス、何てお前はバカなんだ」
と罵られて成長したんですよ。
僕の父はひいき目に見ても実に有能であり、素晴らしい技術の持ち主である一方、僕や母に
「お前はバカだから」
「何やってんだ」
と口に出すことも非常に多いのです。
単なる口癖になっているとも言えますし、実際僕は不器用で工作や日曜大工の腕前はさっぱりですが、他に言い方があるだろうよと思うことはしょっちゅうありますし、母も随分と我慢しているはずです。
もし僕やカルロス4世が父から
「挑戦することは大きな意義があるんだ」
「失敗してもいい、やり続けなさい」
と鼓舞されていたとすれば、メンタルの持ちようは随分と変化したような気がするのです。
ユルゲン・クロップがリバプールで大きな信頼を得ているのは、彼が痛みを知っているためですよね。
2013年 チャンピオンズ・リーグ「準」優勝
2017年 チャンピオンズ・リーグ「準」優勝
2016年 FAカップ、ヨーロッパリーグのいずれも「準」優勝
これだけ2位が続けば、どんなメンタルの強い人間でも落ち込み、選手を罵倒し彼らの働きがわるかったせいだと、責任を放棄したくなります。
ただ、クロップはこの敗北を受け止め、リバプールにはどんな選手が不足しているかを正確に見極め、現在に至ります。
少なくともクロップには、ブレンダン・ロジャース時代のリッキー・ランパードやマリオ・バロテッリのような補強劇が見られません。
自分が多くの痛みを感じ、その痛みは他人が味わうべき代物ではないと考えているからこそ、クロップの姿勢が選手に伝わっているに違いありません。
後世、つまり今の僕たちからは「愚鈍」「愚かしい」「王としての器ではない」と評判は散々であるのですが、実はカルロス4世、父王からも
「カルロス、何てお前はバカなんだ」
と罵られて成長したんですよ。
僕の父はひいき目に見ても実に有能であり、素晴らしい技術の持ち主である一方、僕や母に
「お前はバカだから」
「何やってんだ」
と口に出すことも非常に多いのです。
単なる口癖になっているとも言えますし、実際僕は不器用で工作や日曜大工の腕前はさっぱりですが、他に言い方があるだろうよと思うことはしょっちゅうありますし、母も随分と我慢しているはずです。
もし僕やカルロス4世が父から
「挑戦することは大きな意義があるんだ」
「失敗してもいい、やり続けなさい」
と鼓舞されていたとすれば、メンタルの持ちようは随分と変化したような気がするのです。
ユルゲン・クロップがリバプールで大きな信頼を得ているのは、彼が痛みを知っているためですよね。
2013年 チャンピオンズ・リーグ「準」優勝
2017年 チャンピオンズ・リーグ「準」優勝
2016年 FAカップ、ヨーロッパリーグのいずれも「準」優勝
これだけ2位が続けば、どんなメンタルの強い人間でも落ち込み、選手を罵倒し彼らの働きがわるかったせいだと、責任を放棄したくなります。
ただ、クロップはこの敗北を受け止め、リバプールにはどんな選手が不足しているかを正確に見極め、現在に至ります。
少なくともクロップには、ブレンダン・ロジャース時代のリッキー・ランパードやマリオ・バロテッリのような補強劇が見られません。
自分が多くの痛みを感じ、その痛みは他人が味わうべき代物ではないと考えているからこそ、クロップの姿勢が選手に伝わっているに違いありません。