面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

漫画の海賊版サイトは漫画文化を衰退させる

2022-02-13 23:05:15 | 漫画
漫画は日本が誇る文化だ。令和2年の国内の市場規模は6100億円と過去最高になった。反面令和3年の国内で海賊版サイトなどでただ読みされた被害額の推計額は1兆円を越えてしまった。

仮に海賊版サイトが全てなくなったとしても海賊版サイトで読んでいる人達がその額を漫画購入に支払うはずはないが、被害は甚大だ。

だが海賊版サイトなどで被害が広まることは漫画家や出版社に正当な報酬が支払われないことを意味する。それでは日本の誇る漫画文化が衰退してしまう。

海賊版サイトの取り締まりを強化したいが、海外にサーバーを置いたり、サイトを同一人物が閉鎖に追い込んでもまた新しくサイトを開設するなどいたちごっこのようだ。私にも妙案はない。

読者が漫画に正当な代価を支払うことで漫画文化が維持されることを啓発するのも良いかもしれない。決め手にはならないだろうが。

ジャンプの購読は止めてしまい、単行本も電子版を含めてしばらく購入していないのだが、漫画文化に少しでも貢献するように出版社など正規の漫画サイトで広告動画を毎日見てわずかだが収入になるようにしている。

サンデーうぇぶり、マガジンポケット、ジャンププラス、マンガアップ、マンガパーク、マンガバング、マンガほっと、ゼブラックで毎日広告動画を見ている。

実は不調なのか、好みが変わったからか漫画自体は必ずしも読んでいないのだが、それでも広告動画を見ている。漫画文化に少しでも貢献するようにと思ってのことだ。漫画を好きな人には以上のサイト(あるいは他の漫画サイトでも良いが)を見てみてることを薦めたい。面白い漫画が見つかるかもしれない。

話は変わるが、もう漫画雑誌はペーパーレスの時代だから売れないようだ。直近の発行部数がジャンプが147万部、マガジンが57万部、サンデーが21万部だ。冒頭で触れたように漫画自体の売上は過去最高なのにだ。ラインナップも決して劣るものではない。それでも「紙」では売れないのだ。

特にサンデーは深刻で青山剛昌の『名探偵コナン』や高橋留美子の『MAO』、『葬送のフリーレン』など面白い漫画がいくつもあるのに紙では売れないのだ。

紙の単行本や電子コミックは売れるのだからもう時代というしかない。編集部や出版社も諦めているのではないだろうか。もう紙の雑誌が売れないのは仕方ない。単行本や電子版で稼ぐしかないと。

海外の漫画市場は日本以外の全世界ででわずか1000億円でしかない。しかしアニメの売上が増えているように増えていくのではないだろうか。日本の漫画を読む人が増えれば日本ファンが増える。ソフトパワーだ。海外の漫画市場は小さいので長い目で見る必要がありそうだが。


(参考サイト)

海賊版サイト 対策の抜け穴をどう塞ぐか : 社説

漫画などの海賊版をインターネット上に無断で公開し、無料で読ませる違法サイトの横行に歯止めがかからない。手口の巧妙化に対処し、対策の抜け穴を塞...

読売新聞オンライン

 

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