~~引用ここから~~
南西防衛に異常事態、宮古島から弾薬撤去 陸自隊員「どう戦えば」 (産経新聞)
岩屋毅防衛相は7日、南西防衛の一環として3月末に新設された陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)を視察した。地元への説明不足が原因で、防衛省は駐屯地に保管されていた中距離多目的誘導ミサイルと迫撃砲の全弾薬を島外に撤去したばかり。撤去を指示した岩屋氏は地元に謝罪したが、宮古島は空の発射機と軽装備での対処を強いられる隊員が残される異常事態に陥っている。
「弾薬はすでに島外に搬出を終えている」
宮古島駐屯地警備隊の隊旗授与式に臨んだ岩屋氏は7日、記者団にこう明かした。防衛省は地元住民に対し、駐屯地に保管するのは「小銃弾等」と説明してきた。実際は、より火力の強い中距離多目的誘導ミサイルなども保管したことで反発を招いた。岩屋氏は「明示的に説明ができていなかった」と語り、宮古島市の下地敏彦市長、地元住民の代表者との面会で「大変申し訳ない」と謝罪した。
地元住民への配慮を優先したわけだが、防衛態勢には重大な欠陥が生じた。宮古島に配備された警備部隊は有事の際の初動対処を担う。侵攻する敵舟艇や上陸部隊を迎え撃ちながら、味方増援部隊の受け入れ態勢を整える。中距離多目的誘導ミサイルや迫撃砲はその主力装備だが、弾がなければ張り子の虎にすぎない。
警備部隊が使える武器は小銃や機関銃などの軽装備に限られ、陸自隊員は「火砲やミサイルなしでどう戦えばいいのか…」と語る。別の隊員は「いざとなったら迫撃砲の筒で敵をぶん殴ればいいのかな」と自嘲気味にこぼした。
岩屋氏は、事態が緊迫すれば弾薬を宮古島に緊急輸送することで即応性に影響がないよう努めると説明するが、陸自幹部は「弾薬を置きたいと考えたのは理由があるからだ。隙がない態勢をとるためには若干時間がかかる」と明かす。
弾薬は最終的に宮古島内に新設する弾薬庫に移すことになるが、用地取得すら済んでいない。完成しても警備部隊がいる駐屯地とは約14キロ離れ、一刻を争う初動対処に穴があいた状況は解消されない。
抑止力にも弊害が出る。陸自関係者は「わざわざ弾薬を外に運び出すということは『私たちはこれから丸裸になります』と宣言しているようなものだ」と懸念する。5日には弾薬撤去をあざ笑うように、中国海軍の艦艇3隻が宮古島と沖縄本島の間を通過した。(石鍋圭、杉本康士)
~~引用ここまで~~
なぜ防衛省は地元住民に対し基地に保管するのは「小銃弾等」と説明してきたのか。爆撃機や艦艇に対処出来なければ離島に基地を新設する意味がない。中距離多目的誘導ミサイルや迫撃砲を配備するのは当然だ。地対空ミサイルも欲しい。
軽装備にすれば地元が納得するというのもよくわからないが、防衛省のごまかしが防衛に致命的な結果を招いているのではないか。その場しのぎのごまかしはろくな結果を生まない。
岩屋防衛相がすべきことは弾薬の島外への撤去ではない。地元説明を繰り返し行い、中距離多目的誘導ミサイルと迫撃砲の全弾薬を基地に置くことに理解を求めることだ。謝罪も厭わないのなら、何度謝罪しても弾薬は置くべきだ。
まさか大東亜戦争末期のように竹槍で飛行機に対抗せよと言うのか。弾薬がなく苦労するのは現場の自衛官であり、離島の島民だ。軽装備では守れない。
そもそも離島を全て守るのは無理だ。離島が多い日本は防衛する場所が多すぎる。それに侵略側は防衛側の戦力を把握してそれを上回る規模の戦力で奪取しようとするだろう。近隣の基地から援軍が行くにしても間に合うかどうか。
離島防衛は海上自衛隊と航空自衛隊に任せ、陸上自衛隊はよほど大きい離島のみに基地を置くべきではなかったか。敵の侵略があれば離島島民は速やかに避難させ、一時的に領土を敵に預けることになっても制空権制海権を取り戻してからゆっくり「料理」すれば良い。
だが敵の奇襲で離島島民の避難は間に合わないだろうか。避難が間に合わず一時占領されても敵も島民を虐殺はしないと思うのだが。
防衛省自衛隊特に陸幕には私とは違う考えがあるのだろう。有人島は一旦奪われたら、再奪取が難しいのかもしれない。警備部隊を置くことで敵が占領するまでの時間を稼ぎ、艦隊の集結が整い占領されることなく敵を追い払えるのかもしれない。
その場しのぎのごまかしが後で致命的な結果を招くのは何もこの宮古島基地に限らない。外交などで相手に迎合し「謝罪」を繰り返すことがろくでもない結果を招いている。対韓国外交がそうだ。外交関係者は肝に命じるべきだ。政治家も官僚も。
南西防衛に異常事態、宮古島から弾薬撤去 陸自隊員「どう戦えば」 (産経新聞)
岩屋毅防衛相は7日、南西防衛の一環として3月末に新設された陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)を視察した。地元への説明不足が原因で、防衛省は駐屯地に保管されていた中距離多目的誘導ミサイルと迫撃砲の全弾薬を島外に撤去したばかり。撤去を指示した岩屋氏は地元に謝罪したが、宮古島は空の発射機と軽装備での対処を強いられる隊員が残される異常事態に陥っている。
「弾薬はすでに島外に搬出を終えている」
宮古島駐屯地警備隊の隊旗授与式に臨んだ岩屋氏は7日、記者団にこう明かした。防衛省は地元住民に対し、駐屯地に保管するのは「小銃弾等」と説明してきた。実際は、より火力の強い中距離多目的誘導ミサイルなども保管したことで反発を招いた。岩屋氏は「明示的に説明ができていなかった」と語り、宮古島市の下地敏彦市長、地元住民の代表者との面会で「大変申し訳ない」と謝罪した。
地元住民への配慮を優先したわけだが、防衛態勢には重大な欠陥が生じた。宮古島に配備された警備部隊は有事の際の初動対処を担う。侵攻する敵舟艇や上陸部隊を迎え撃ちながら、味方増援部隊の受け入れ態勢を整える。中距離多目的誘導ミサイルや迫撃砲はその主力装備だが、弾がなければ張り子の虎にすぎない。
警備部隊が使える武器は小銃や機関銃などの軽装備に限られ、陸自隊員は「火砲やミサイルなしでどう戦えばいいのか…」と語る。別の隊員は「いざとなったら迫撃砲の筒で敵をぶん殴ればいいのかな」と自嘲気味にこぼした。
岩屋氏は、事態が緊迫すれば弾薬を宮古島に緊急輸送することで即応性に影響がないよう努めると説明するが、陸自幹部は「弾薬を置きたいと考えたのは理由があるからだ。隙がない態勢をとるためには若干時間がかかる」と明かす。
弾薬は最終的に宮古島内に新設する弾薬庫に移すことになるが、用地取得すら済んでいない。完成しても警備部隊がいる駐屯地とは約14キロ離れ、一刻を争う初動対処に穴があいた状況は解消されない。
抑止力にも弊害が出る。陸自関係者は「わざわざ弾薬を外に運び出すということは『私たちはこれから丸裸になります』と宣言しているようなものだ」と懸念する。5日には弾薬撤去をあざ笑うように、中国海軍の艦艇3隻が宮古島と沖縄本島の間を通過した。(石鍋圭、杉本康士)
~~引用ここまで~~
なぜ防衛省は地元住民に対し基地に保管するのは「小銃弾等」と説明してきたのか。爆撃機や艦艇に対処出来なければ離島に基地を新設する意味がない。中距離多目的誘導ミサイルや迫撃砲を配備するのは当然だ。地対空ミサイルも欲しい。
軽装備にすれば地元が納得するというのもよくわからないが、防衛省のごまかしが防衛に致命的な結果を招いているのではないか。その場しのぎのごまかしはろくな結果を生まない。
岩屋防衛相がすべきことは弾薬の島外への撤去ではない。地元説明を繰り返し行い、中距離多目的誘導ミサイルと迫撃砲の全弾薬を基地に置くことに理解を求めることだ。謝罪も厭わないのなら、何度謝罪しても弾薬は置くべきだ。
まさか大東亜戦争末期のように竹槍で飛行機に対抗せよと言うのか。弾薬がなく苦労するのは現場の自衛官であり、離島の島民だ。軽装備では守れない。
そもそも離島を全て守るのは無理だ。離島が多い日本は防衛する場所が多すぎる。それに侵略側は防衛側の戦力を把握してそれを上回る規模の戦力で奪取しようとするだろう。近隣の基地から援軍が行くにしても間に合うかどうか。
離島防衛は海上自衛隊と航空自衛隊に任せ、陸上自衛隊はよほど大きい離島のみに基地を置くべきではなかったか。敵の侵略があれば離島島民は速やかに避難させ、一時的に領土を敵に預けることになっても制空権制海権を取り戻してからゆっくり「料理」すれば良い。
だが敵の奇襲で離島島民の避難は間に合わないだろうか。避難が間に合わず一時占領されても敵も島民を虐殺はしないと思うのだが。
防衛省自衛隊特に陸幕には私とは違う考えがあるのだろう。有人島は一旦奪われたら、再奪取が難しいのかもしれない。警備部隊を置くことで敵が占領するまでの時間を稼ぎ、艦隊の集結が整い占領されることなく敵を追い払えるのかもしれない。
その場しのぎのごまかしが後で致命的な結果を招くのは何もこの宮古島基地に限らない。外交などで相手に迎合し「謝罪」を繰り返すことがろくでもない結果を招いている。対韓国外交がそうだ。外交関係者は肝に命じるべきだ。政治家も官僚も。
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