面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

安倍晋三は日韓慰安婦合意を結ぶべきではなかった

2021-05-25 20:32:37 | 北朝鮮・韓国
朝日新聞だから割り引いて考えるべきなのだろうが、この際信憑性はどちらでも良い。日韓慰安婦合意を韓国と締結することに安倍晋三は及び腰だったのだが、結局結んでしまった責任があるからだ。

私のブログの読者は私が朝日新聞に金を払わず有料部分を読めないことをむしろ支持するだろう。朝日新聞に金を払うことは売国行為だからだ。もっとも金を払っても有料部分をブログで公開するのは著作権の観点から好ましいことではないのだが。

~~引用ここから~~

慰安婦合意、警戒した安倍氏 前夜も念押し「大丈夫か」:朝日新聞デジタル

■「未完の最長政権」第3部第4回 慰安婦問題で日韓両政府が合意に達した2015年12月28日、首相の安倍晋三は腑(ふ)に落ちない表情だった。...

朝日新聞デジタル

 


 2015年末、日韓両政府は歴史的な慰安婦合意にこぎつける。水面下では、政権幹部たちの思惑が交錯していた。ある官邸幹部は、合意当日の安倍首相は不満げな様子だったと証言する。

「未完の最長政権」第3部第4回

 慰安婦問題で日韓両政府が合意に達した2015年12月28日、首相の安倍晋三は腑(ふ)に落ちない表情だった。官邸幹部は当時の様子をそう証言する。安倍は周囲にこうこぼしたという。

 「官邸に抗議のメールが大量に届いているんだ。こんなことは、官邸始まって以来だよ」

 慰安婦合意は、ソウルを訪問した外相の岸田文雄と、韓国外相の尹炳世(ユンビョンセ)の間で交わされ、安倍首相による「おわびと反省」の表明や、日本政府による韓国の財団への資金拠出を約束し、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」した。安倍は東京でその様子を見守っていた。

 合意当日、米国大統領補佐官のスーザン・ライスは「困難な問題で恒久的な解決に至った、日韓の指導者の勇気とビジョンを称賛する」との声明を発表し、国連なども歓迎した。だが、自らの支持基盤である保守層からの抗議が官邸に次々と寄せられた。

 日韓合意4日前の24日の首相執務室。外相の岸田文雄や国家安全保障局長の谷内正太郎、外務事務次官の斎木昭隆、首相秘書官の今井尚哉らが安倍を囲み、向き合っていた。

 関係者によれば、安倍は慰安…(以下有料)
~~引用ここまで~~


日韓慰安婦合意がどれほど日本の名誉と国益を損ねるものなのか外務省の全文を引用するので知って貰いたい。河野談話も併せて全文を引用する。読み比べるのも良いかもしれない。斜め読みでも十分だし、興味のない人は読み飛ばして構わない。

~~引用ここから~~

日韓外相会談

Ministry of Foreign Affairs of Japan

 


 12月28日午後2時から3時20分頃まで,岸田文雄外務大臣は,尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官と日韓外相会談を行い,直後の共同記者発表(日本語/英語/韓国語(PDF)において,慰安婦問題について以下のとおり発表した。

1
(1)岸田外務大臣による発表は,以下のとおり。
 日韓間の慰安婦問題については,これまで,両国局長協議等において,集中的に協議を行ってきた。その結果に基づき,日本政府として,以下を申し述べる。

ア 慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり,かかる観点から,日本政府は責任を痛感している。
 安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明する。

イ 日本政府は,これまでも本問題に真摯に取り組んできたところ,その経験に立って,今般,日本政府の予算により,全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒やす措置を講じる。具体的には,韓国政府が,元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立し,これに日本政府の予算で資金を一括で拠出し,日韓両政府が協力し,全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行うこととする。

ウ 日本政府は上記を表明するとともに,上記(イ)の措置を着実に実施するとの前提で,今回の発表により,この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。
 あわせて,日本政府は,韓国政府と共に,今後,国連等国際社会において,本問題について互いに非難・批判することは控える。

(2)尹外交部長官による発表は,以下のとおり。
 韓日間の日本軍慰安婦被害者問題については,これまで,両国局長協議等において,集中的に協議を行ってきた。その結果に基づき,韓国政府として,以下を申し述べる。

ア 韓国政府は,日本政府の表明と今回の発表に至るまでの取組を評価し,日本政府が上記1.(1)(イ)で表明した措置が着実に実施されるとの前提で,今回の発表により,日本政府と共に,この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。韓国政府は,日本政府の実施する措置に協力する。

イ 韓国政府は,日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し,公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し,韓国政府としても,可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて,適切に解決されるよう努力する。

ウ 韓国政府は,今般日本政府の表明した措置が着実に実施されるとの前提で,日本政府と共に,今後,国連等国際社会において,本問題について互いに非難・批判することは控える。

2 なお,岸田大臣より,前述の予算措置の規模について,概ね10億円程度と表明した。

3 また,双方は,安保協力を始めとする日韓協力やその他の日韓間の懸案等についても短時間意見交換を行った。
~~引用ここまで~~


~~引用ここから(適宜改行)~~
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html

慰安婦関係調査結果発表に関する
河野内閣官房長官談話
平成5年8月4日

 いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年12月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。

 今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。

 なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。

 いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徴しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。

 われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。

 なお、本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含め、十分に関心を払って参りたい。
~~引用ここまで~~


何度も繰り返すが慰安婦の実態は売春婦なのだ。

貧困から売春婦にならざるを得なかった女性は気の毒であるし、親に売られたり、女衒に騙された女性は「被害者」だろう。皇軍将兵の慰安をした慰安婦女性を蔑視することは日本の「戦争協力者」を蔑ろにすることで許されることではない。

しかし日本の名誉と国益を損ねる謝罪と「賠償」の合意をすることは間違いなのだ。日本が過去に非道をしたならば謝罪しなければならないかもしれない。

しかし慰安婦に対しては売春婦に売春させただけなのだ。現在の倫理観に照らし合わせても問題とは思えない。謝罪すべきでない問題に謝罪することで名誉と国益を損ね、国民の国家への帰属意識をも弱くする。

謝罪すべきでないときは謝罪すべきではない - 面白く、そして下らない

安倍晋三がすべきは日韓慰安婦合意による再度の謝罪と「賠償」ではなく、河野談話の破棄ではなかったか。当時は私も日韓慰安婦合意に反対する一国民として官邸にメールを送った。

安倍晋三は大量のメールが送られてきたことに動揺し、日韓慰安婦合意に及び腰になったようだが、結局結んでしまったのだからその責任は安倍晋三にある。政府の最高責任者である内閣総理大臣だったのだから。

しかも韓国はこれで最終的かつ不可逆的に解決するのではなく、慰安婦像を韓国及び世界各地に設置するようになった。また慰安婦に対する賠償を求め、訴訟を起こし、賠償判決を確定させた。全く最終的かつ不可逆的になっていないのだ。

韓国は日本がいくらでも謝罪と賠償繰り返す慰安婦問題を解決するつもりは欠片もなかったのだ。日本はまた騙されたのだ。

あまりの韓国の反日ぶりに政府、外務省も韓国とマトモに付き合うことは無理だと考えるようになったのは成果かもしれないが、それでも制裁のひとつもしていないのだ。輸出規制強化は私ははじめ制裁かと思っていたが、韓国が第三国(どうもイランらしい)に横流しするのでそれを許さない措置を取っただけで制裁ではない。

日本企業は韓国に直接投資するな - 面白く、そして下らない

河野談話破棄をできるのは安倍晋三しかいなかった。事実後継の菅義偉は早々に河野談話の踏襲を宣言している。河野談話を破棄して日本の冤罪を晴らせるのは安倍晋三しかいなかったのだ。それをさらなる謝罪と「賠償」をするのだから裏切ってくれる。安倍晋三の外交は万事がこの調子であった。

それでは安倍晋三を評価しようがない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若者はもうテレビを見ない | トップ | 財務官僚が財務省のために働... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (新宿会計士)
2021-05-25 21:30:52
ブログ主様

朝日新聞にそんな記事が出ていたとは存じ上げませんでした。さっそく確認してみます。

引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
返信する
新宿会計士さんへ (ぬくぬく)
2021-05-25 21:49:02
コメントありがとうございます。

朝日新聞の記事は有料記事なので半分も読めないのですが。新宿会計士さんも99%朝日新聞には金を払っていないでしょうし。
返信する

コメントを投稿

北朝鮮・韓国」カテゴリの最新記事