面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

覇権国はアフガニスタンを支配できない

2019-01-30 22:00:13 | 政治
大英帝国、ソビエト社会主義共和国連邦、アメリカ合衆国。いずれもときの覇権国でアフガニスタンを支配しようと軍を侵攻させたが、現地住民の根強い抵抗で支配には失敗している。

第二次アフガニスタン戦争で大英帝国はアフガニスタンを保護国にしているが、形だけのことで支配が及んでいたわけではない。

ソ連のアフガニスタン侵攻は結局失敗に終わりソ連崩壊の一因になった。

そして米国だ。911同時多発テロの報復としてアフガニスタンに侵攻し、タリバン政権を崩壊させ軍を駐留させてきたが、ここに来て撤退するという。

オバマからして既に「米国は世界の警察官ではない」と宣言し、トランプは割に合わない出兵はしない主義だ。モンロー主義の気配さえある。いつまでもテロが収まらず米兵の命と戦費を浪費するアフガニスタン駐留を止めたがっても無理はない。

しかし米国がアフガニスタンから手を引くと、米国の後ろ楯がなくなった現政府はタリバンに打倒されるのではないだろうか。そしてまたテロの温床になるのだろうか。

米軍の撤退後は中国、パキスタン、インド、イラン辺りも介入すると思われるが、どうなるか。いずれも近隣諸国だが、傀儡政権を立てるのは無理だろう。

タリバン政権が復活しても海に出てこなければ日本にはあまり影響はない。海に出てきても海賊なら退治できるだろう。ソマリアの海賊のように有志国で合同で対処すれば良い。海賊には船が必要だから陸のテロより対処できよう。

何より米国がどうしようもなかったアフガニスタンを日本がどうにかできるはずがない。手を引くことになるだろう。

大英帝国、ソ連、米国の3つの覇権国がアフガニスタンを支配しようとして失敗したことになる。ロンドン、モスクワ、ワシントンDCからアフガニスタンは遠すぎるのだ。アフガニスタンは覇権国の墓場と言えよう。

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