面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

途上国は新型コロナウイルスによる死者を覚悟で経済活動を再開させるしかないのではないか

2020-05-03 23:38:53 | 政治
~~引用ここから~~

<新型コロナ>貧困アフリカのジレンマ 封鎖続ければ飢餓…30万人死亡の恐れも

 新型コロナウイルスが世界でまん延する中、アフリカの感染者は二十五日現在、世界保健機関(WHO)調べで欧州の1・4%にとどまっている。しかし...

東京新聞 TOKYO Web

 


 新型コロナウイルスが世界でまん延する中、アフリカの感染者は二十五日現在、世界保健機関(WHO)調べで欧州の1・4%にとどまっている。しかし、国連は十七日、アフリカで今後三十万人が死亡する恐れがあると警告。貧しさゆえに、現在の厳しい感染対策はいずれ限界を迎え、真の脅威が訪れつつある。 (ロンドン・沢田千秋)

■街は封鎖しマスクを義務化、違反はむち打ち
 「コロナの流行を受け、マサイの人たちは家の入り口に水おけを設置して手を洗っている。最近は外を警戒して遠出していない」。ケニアの国立保護区に隣接するホテル役員、市原紀子さん(55)は言う。

 首都ナイロビで、社会的距離や手洗いは浸透。街は封鎖され、夜は外出禁止でマスクも義務化された。違反すると、むちで打たれ逮捕される。大統領自ら給与を八割削減し、所得税を減税。ケニアの感染者は約三百三十人だ。

■封鎖で失業者増、物流は停滞…住民「感染の前に餓死」

 ウガンダの感染者は七十人強。現地で活動するNGOテラ・ルネッサンスの小川真吾さん(45)も「最初の感染者が出た翌日、国際線が停止。日本より迅速に対策が取られた」と話す。

 「長引いた内戦の影響で医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な中、感染拡大は最悪の事態を招く」とし、手洗いセットの設置を続けるが、封鎖で失業者が増大し、物流も停滞した。「住民は『ウイルスに殺される前に飢餓で死ぬ』とささやく。経済の低迷と、銃も使う当局の強権的な感染対策に対し、暴動が起きかねない」と恐れる。

■ウイルスの到達遅く、先進国より適切な措置

 アフリカ大陸の感染者は、約一万八千人で死者は約八百人。リバプール大のマーク・ナンインギ博士研究員(流行疫学)は「ウイルス到達が他より遅く、この時間差がアフリカ各国に空港閉鎖や外出禁止など、先進諸国よりも適切な措置を取らせた」と評価する。

■交通網が未発達で地方に感染及ばず

 南アフリカ、クワズルナタール大のアケベ・アビア研究員(環境細菌学)は、感染者数の少なさにアフリカ特有の事情をみる。「交通網が未発達で感染が都市内で限定的だった。また、夏だった南半球では、ウイルスの感染力が低かったかもしれない」という。検査不足の可能性については「実態と大きな差があれば、病院は既に重症者で混雑し、地方でも大勢が死んでいるはずだ」と否定的だ。

■この大陸で封鎖は不可能…解除で感染すれば重症化、のジレンマ

 ただ、未来は明るくない。三人に一人が貧困ラインの一日一・九ドル以下で暮らすアフリカで、一枚三ドルのマスクは高級品だ。病院から遠く離れた地方に水道や電気はなく、多くが農作業に毎日出かけ、市場に行き、物々交換する。都市のスラム街では数十人が掘っ立て小屋で共同生活。三億人が屋外の共同トイレを使うといわれる。

 サハラ砂漠以南で、コロナウイルスが重症化しやすい六十五歳以上が3%しかいないことは好材料だが、恒常的な栄養失調による免疫低下が重症化の要因ともなりかねない。

 ヨハネスブルク大のアレックス・ブロードベント教授(疫学理論)は「外出制限や封鎖は、この大陸では不可能。その日暮らしの住民に封鎖を強いれば、飢餓が広がることは明らかだ」と話す。「封鎖は先進国で年配者を助けているが、アフリカで続ければ、多くの子どもが死ぬ」と言い切り、感染の危険がある中で、いずれ封鎖を解かざるを得ないジレンマを指摘した。
~~引用ここまで~~


新型コロナウイルスによる外出の制限、自粛の要請、経済活動の抑制で皆が打撃を受けている。日本だけではなく先進国だけでもない。蓄えがある先進国の国民は何とかやり過ごせるが、一日をようやく生きている途上国の国民にとっては悲惨極まりない。新型コロナウイルスで死ぬより経済的な困窮で餓死か自殺に追い込まれてしまう。

無謀かもしれないが、新型コロナウイルスは致死率だけは低い。経済的な理由で死ぬのであれば新型コロナウイルスによって死者が出ることを看過して経済活動を再開させるしかないのではないか。

アフリカなどでは国民の半数が貧困層という國も少なくないのだ。経済活動を止めては新型コロナウイルスではなく、経済的な理由で死んでしまう。

それを防ぐには経済活動を再開させるしかない。国際社会にアビガンやレムデジブルを要請して新型コロナウイルスの感染者に投薬する。世界全体で新型コロナウイルスによる死者は20万人を越えている。死者は出るが餓死するよりマシ、そう考えるしかないのではないか。

決断はその國の指導者次第だが、どちらを選んでもあるいは選ばなかったとしても死者は出るし、叩かれる。辛い決断になる。

集団免疫作戦という独特の対処法を採っているスウェーデンが参考になるかもしれない。当然のことながら死亡率は高いのだが。

~~引用ここから~~

「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

<より多くの人をウイルスにさらすことで集団免疫を獲得する、というスウェーデンだけ...

Newsweek日本版

 


<より多くの人をウイルスにさらすことで集団免疫を獲得する、というスウェーデンだけの「人体実験」には国内から反対も出始めている>

ロックダウンに頼らない独特の新型コロナウイルス対策で知られるスウェーデンで、感染者が増え続けている。しかも米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、死亡率は4月30日時点で12%超。これは、感染者が1000人を超える国の中で6番目に高い割合で、現在の感染拡大の中心地で死者数も最多のアメリカ(約5.8%)、ウイルスの発生源とされる武漢市がある中国(約5.5%)と比べても2倍以上の高さだ。

新型コロナウイルスの感染拡大を抑える対策としては、北欧諸国も含むヨーロッパの多くの国が全国的な封鎖措置を取り、厳しい移動規制を敷いている。こうしたなか、スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線を貫いており、ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。その「緩い」対策は、世界的にも論議を呼んできた。

ドナルド・トランプ米大統領は4月30日朝、公式アカウントにツイートを投稿。この中で「封鎖措置を取らなかったスウェーデンは、その決定の手痛い代償を払っている」と指摘。「同国では30日の時点で、死者数が2462人にのぼっている。近隣のノルウェー(207人)、フィンランド(206人)やデンマーク(443人)よりもずっと多い。アメリカは正しい決断を下したのだ!」と主張した。

(略)
~~引用ここまで~~

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