映画界で映画監督がその地位を利用して出演女優に性的関係を強要していたことが週刊文春に報じられた。どうしてもロシアウクライナ戦争の影に隠れてしまうが、なかなか大きな問題で蔑ろにして良い問題ではない。
まず文春の記事をいくつか引用したい。長々と引用してしまったのが、榊英雄、木下ほうか、園子温による性的関係を強要があったことだけを知って貰えば読み飛ばして貰って構わない。
園子温の性的強要をすっぱ抜いたのは週刊女性なので週刊女性より引用する。性的強要の具体的な記述は文字数の関係から省略する。
優越的な地位にいる人間が立場が「下」の人間に性的関係を強要する。よく聞く話ではあるが、具体的な告発は重い。
欧米のカトリック聖職者が性的暴行をしていたことが告発され、映画界でも似た事例があった。日本でも遅れること数年被害者の告発が始まった。
宗教界、芸能界、映画界、大学、病院、芸術界などある程度の治外法権を謳歌している業界は警察もあまり介入しない。だから性的暴行が罷り通って来たのだが、もう許されまい。昔なら性的暴行が許されたわけではないが。
警察がもっと介入すべきなのかはわからないが、性的暴行については厳しくなるべきだ。被害にあっている女性がいるのだから。少数ながら男性被害者もいよう。男性被害者は同性愛を強要されたなどという話もまことしやかに囁かれている。
遅ればせながらだが日本でも加害者が罰を受けるのは良いことだ。
まず文春の記事をいくつか引用したい。長々と引用してしまったのが、榊英雄、木下ほうか、園子温による性的関係を強要があったことだけを知って貰えば読み飛ばして貰って構わない。
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3月25日から公開予定の映画「蜜月」。同作のメガホンを取った人気映画監督の過去の女優たちへの行動を巡り、同作の脚本家から製作側に見解を問うメールが出されていることが「週刊文春」の取材で分かった。
俳優と映画監督の二刀流で活躍
映画「蜜月」では、主人公・美月役を人気女優の佐津川愛美が務め、義父役を板尾創路、夫役を永瀬正敏が演じている。「家庭内の性被害」にスポットを当てた作品だ。3月8日に完成披露上映会が行われたが、佐津川が登壇すると同時に感極まって泣きだす一幕もあった。この日は「国際女性デー」だったこともあり、佐津川はすべての女性たちに向けて「まだまだ生きにくい時代だと思うけど、それを解決していくのは(それぞれ)自分自身かなという思いがある」などと語り、公開を前に話題を集めている。
監督を務めたのは、榊英雄氏(51)。
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被害者は「榊英雄」の名前を見るだけでフラッシュバックする
2カ月連続で監督作品が公開される人気監督の榊氏だが、彼が「性被害」をテーマに映画を作り、公開することに疑問と憤りを隠せない女性が複数いる。過去、榊氏の作品に出演したり、ワークショップに参加していた女優たちが性行為を強要されていたと訴えているのだ。
それを知った「蜜月」脚本家の港岳彦氏は、3月1日、榊氏と製作委員会である名古屋テレビ放送、配給会社のアークエンタテインメントにメールを送信。榊氏には女性たちへの行為について問い、2社には製作者としての見解を質したという。
港氏が複雑な心境を「週刊文春」に明かした。
「私は脚本家として、大勢の人がかかわったこの映画に責任を持つ立場ですから、『上映してはならない』とは言えません。一方で、被害者の方は『榊英雄』という名前を見るだけでフラッシュバックするといいます。それを聞くと、やはり上映してはいけないのではないかと気持ちが揺れるんです」
榊氏の作品を撮り続けてきた撮影担当の早坂伸氏も取材に応じた。
「主演の佐津川愛美さんをはじめ、役者さんは皆、素晴らしい演技をしてくれました。しかし榊さんの性暴力が事実だとすれば擁護する余地はなく、ペナルティを受けるべきだと思います」
キャスティングをちらつかせて関係を持たされたと語る女優たち
この騒動の発端となったのは、榊氏に有無を言わさず性的行為を強要されたり、映画へのキャスティングをちらつかせて、なし崩し的に関係を持たされたと語る女優たちの存在だ。そのうち4人の女優が、「週刊文春」の取材に応じ、性被害の詳細を語った。
榊氏に取材を申し込むと、書面で回答があり、4人の内の1人については「肉体関係があったことはない」と否定したが、他の3人については関係を持ったことを認めたうえで、「不倫行為については妻にも謝罪し、許してもらっております。(女優らに)性行為を強要した事実はありません」とあくまで合意の上だと主張した。また、「映画に罪はございません」「ともに苦労してきた脚本家から始まったこの出来事は、私にとってどうしようもなく途方に暮れております」と答えた。
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「性被害」を題材にした映画「蜜月」を監督した榊英雄氏(51)。「週刊文春」は3月10日発売号で、榊氏から「性行為を強要された」と語る4人の女優の告発を報じた。同記事の電子版が発売された9日、映画「蜜月」は公開中止が発表された。だがその後、榊氏は「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれております」とのコメントを公表。「週刊文春」の先週号の取材に対しても、4人のうち1人については「肉体関係があったことはない」と否定し、他の3人については関係を認めたものの、合意の上だった旨を主張している。
だが、今回、新たに3人の女優と、当時ある女優と交際していた男性の計4人から告発が寄せられた。
そのうちの一人が女優のE子さんだ。出会いのきっかけは、友人に榊氏を紹介されたことだった。
「その友人は榊と家族ぐるみで付き合いをしていたので、安心してしまった」
やがて、榊氏の撮影などの手伝いをするようになった。そして2016年8月、E子さんは榊氏から「短編映画の主演に起用したい。フィッティングをしよう」と誘われ、2人だけで会うことになった。居酒屋で2時間ほど過ごし、店を出ると「次、行こうか」と誘われた。向かった先はラブホテル『S』だった。E子さんが続ける。
「所属事務所には榊の紹介で入っていたので、ここで断ったらクビになるかも、色々な人に私の悪口を言われて仕事がなくなるかも、などと頭を過りました」
結局2人でホテルに入った。体型確認のため下着姿になれ、と言われ従ったE子さんは、榊氏と距離を取り、「ここまでしかできません!」と何度も伝えた。
そんなE子さんを榊氏は「自分は男性機能が役に立たない。妻とも長い間、していないんだ」と言って抱きしめたという。
「すごく気持ち悪かったです。どうしてもされたくなくて、ちょっと努力したらそれで帰してもらえるんじゃないかと考えて彼の性器を触り、口でしました。その瞬間はそれしか方法が思いつかなかった」
だが次の瞬間、ベッドに放り投げられた。避妊はされなかった。何度も「絶対にしません!」と拒んだが、榊氏は止まらなかった。
「1分ほどで事が終わり、私が『コンドームしなかったですね。もうすぐ生理が始まるとは思うんですけど……』と言ったら『ちょうどよかったじゃん』と言い放ちました」
その後、E子さんは鬱症状に陥り、療養生活を余儀なくされた。
他の3人の告発内容も、まずは渋谷の居酒屋に誘うことや、監督としての「優越的地位」を用いていることなど、共通点が多い。
榊氏に新たな告発について取材を申し込むと代理人の弁護士から「回答を差し控えさせていただきます」との回答があった。
3月16日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および3月17日(木)発売の「週刊文春」では、先週号で唯一「肉体関係はなかった」と反論されたA子さんの幼馴染による新たな証言、同じく先週号で「彼女の方から近づいてきた」と榊氏に言われたC子さんの実名による反論、また新たな4人の告発内容について、報じている。
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「性被害」を題材にした映画「蜜月」。「週刊文春」では3月10日発売号、同17日発売号で同作の榊英雄監督(51)に「性行為を強要された」と語る女優(A子さん~G子さんまでの計7人)などの告発を報じ、3月25日から公開予定だった「蜜月」は公開中止に至った。
3月18日には、是枝裕和氏や西川美和氏など著名監督が「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」との声明を発表した。女優たちの告発が、芸能界にはびこる性加害の実態を明るみに出しつつある。
“榊組”の一員でもある名脇役が女優に性加害
今回、2人の女優が、新たな俳優による性加害を「週刊文春」に告発した。
その俳優は木下ほうか(58)。
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演技指導の名目で木下の自宅に呼び出され…
今回、詳細な証言と共に「性被害」を告発したH子さん、I子さんという2人の女優は、いずれも木下から性行為を求められ、応じざるを得なかったと語った。
H子さんは演技指導の名目で木下の自宅に呼び出された。最初は2人で台本読みをしていたが、「なんでできへんねん」と木下に叱られるうち、H子さんは悔しくて泣き出してしまったという。すると、木下は一転、慰めるような優しい声音で「もういいから。こっち来いや」と寝室に連れていった。そこで木下は自分のパンツを下ろすと、H子さんの顔先に性器を突き出した。
「なし崩し的に口での行為を迫られました。抵抗したらもっと酷いことをされるかもしれない。要求に応えて済ませた方が安全だと思ってしまった。『早くこの時間が終われ』と頭の中で繰り返していました」(H子さん)
「みんなやってる」と言われて…
もう1人の女優I子さんは、ある日、木下から無理やりキスされそうになり、それを拒むと、後日、こんな旨のメールが来たという。
「期待して、これから育ててあげようと思っていたのに残念です。失望しました。あなたの根性はこのくらいなのですね」
後日、木下の自宅で性行為に至ったという。
「私とは親子ほど歳が離れていますし、気持ち悪かった。でも力では到底勝てないし、顔が広いので、拒んだら悪い噂を流されるかもしれない。『みんなやってる』『これを断るようなメンタリティじゃこの世界でやっていけない』と言われて洗脳されたというか、断れなかった。なんで役者として演技をしたいだけなのに、いつも性行為の話が出てくるんだろうって……」(I子さん)
木下の所属事務所「カクタス」には3月20日の午後4時にFAXとメールで取材を申し込み、同社の社長にも取材申し込みの手紙を届けた。同日から、木下本人の携帯などにも再三取材を申し込んだが、22日の夜9時現在、回答は届いていない。
ただ、関係者によると、木下の出演番組を巡り降板を含めた対応が協議されているという。
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「女性の方々が心に深い傷を負ったことに間違いはございませんので、深くお詫び申し上げます」
3月28日の夜、突如ツイッターでこう謝罪したのは、名脇役として活躍してきた木下ほうか(58)。同時に、4月5日から放映が始まるNHKの連続ドラマ「正直不動産」の降板を申し入れたことや、芸能活動を無期限で休止することなども発表された。
「週刊文春」3月24日発売号では、木下から「性被害を受けた」という女優らの告発を報じていたが、木下は取材に一切応じることなく、雲隠れを続けていた。28日夜になっての突然の決断と発表の背景には、新たな告発について尋ねた質問状の存在があった。
冒頭で示した木下のツイートには、次のような一節がある。
「ただ、現在週刊誌から質問されておりますが、女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません」
この質問のもとになったのは、前回の「週刊文春」を見て新たに名乗り出た女優たちによる告発だった。そのうちの一人、女優のX子さんは2010年5月、木下が臨時講師を務めるワークショップに参加して木下と出会った。ある日、2人で居酒屋で飲んだ帰りに木下の自宅に連れ込まれ、強引に関係を迫られたと証言した。12年たった今も、思い出すと気分が悪くなるようで、記者の前で言葉を詰まらせ、荒く息をつきながらも懸命に言葉を探して語った。
X子さんが木下から受けた性被害
「服を無理やり脱がされました。当時、男性経験がなかった私は『トイレに行きたい』と告げて逃げました。カギをかけて泣いていると、外から『出て来んかい!』と言われて。もはや逃げ場はなく、仕方なく出ていくと、無理やり口や手でさせられました」
やがてX子さんに覆いかぶさった木下は、強引に挿入しようとした。
「処女だったせいか、少ししか挿入できなかったようでした。木下は『先っぽだけでも気持ちええわ』と……」
そして、木下による性加害への告発はこの1件だけではなかった。小誌が計3件の新たな性加害疑惑について、3月28日の朝に所属事務所に質問したところ、木下は前述の通りその日の夜にツイッターで「現在週刊誌から質問されておりますが、女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません」と一方的に発信し、同時に事務所との契約解消と無期限活動休止が発表されたのだった。
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園子温の性的強要をすっぱ抜いたのは週刊女性なので週刊女性より引用する。性的強要の具体的な記述は文字数の関係から省略する。
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日本映画界に波紋が広がっている。映画監督の榊英雄、俳優の木下ほうかによる“性暴力”が明るみに出たのだ。
「『週刊文春』で複数の女優が榊監督から性行為を強要されたと告発。彼は事実を一部認め、公開直前だった映画『蜜月』と『ハザードランプ』は公開が中止になりました。木下さんも複数の若手女優に性行為を強要していた過去が報じられ、放送前のドラマから降板。芸能活動も無期限休止することになりました」(スポーツ紙記者)
一連の報道を受けて、西川美和、是枝裕和などの映画監督有志らが、
《加害行為は、最近になって突然増えたわけではありません。残念ながらはるか以前から繰り返されてきました》
と声明を発表。その一方で、井筒和幸監督は、
《日本映画の業界全体が色眼鏡で見られてしまうことが問題。監督はみんなこんなことしてるんちゃうか、と思われるのは心外だ》
と、夕刊紙のインタビューで語った。
出演予定の女優を呼び出して……
「確かに、すべての監督がそうでないにせよ、少なからず現実に起こっている“異常”な実態があるんです」
そう話すのは、さる映画配給会社の幹部だ。話を続ける。
「今も平気で“俺とヤッたら仕事をやる”と言う映画監督がいます。彼の作る映画は評価が高く、作品に出たがる女優はたくさんいます。それを利用して、彼は当たり前のように女優たちに手を出している。それが、園子温です」
園はカルト的な人気を持つ映画監督で、海外作品にも進出している。
「注目を集めたのが'09年に公開された西島隆弘さん主演の映画『愛のむきだし』です。これはベルリン国際映画祭で、カリガリ賞と国際批評家連盟賞をW受賞しました」(映画ライター)
ここから園の快進撃が始まっていく。
「'10年には『冷たい熱帯魚』、'11年には『ヒミズ』、'13年には『地獄でなぜ悪い』の3作品を、ベネチア国際映画祭に出品。'21年にはハリウッド進出を果たすなど、世界的に評価されています」(同・映画ライター)
私生活では'11年に園の映画に出演していた女優の神楽坂恵と結婚。'19年に脳梗塞で緊急搬送され、生死の境をさまよった末に回復。入院した2日後には長女が誕生している。そんな園の悪評が、業界内で後を絶たないというのだ。前出の映画配給会社の幹部が明かす。
「出演予定の女優を園監督が自分の事務所に呼び出して、性行為を迫ったけれど、彼女は断った。すると園監督は前の作品に出ていた別の女優を呼び出して、目の前で性行為を始めたというんです。それを見せられた女優が驚いて固まっていたら、一緒にいた助監督が外に連れ出してくれて。助かった……と思っていたら、今度はその助監督が彼女をラブホテルに連れ込もうとしたというのです……」
園の映画作品に出演したことがある、女優のAさんは眉をひそめ、こう証言する。
「普段から“女はみんな、仕事が欲しいから俺に寄ってくる”と話していました。“主演女優にはだいたい手を出した”とも。ある女優さんのことを“俺のおかげで売れたんだ”と言ってましたが“別の男に乗り換えられて、捨てられた”って嘆いていました」
映画監督という立場を利用して、女優たちに関係を迫っていたというのであれば、悪質極まりない。これが“噂”であればよかったのかもしれないが、園作品に出演したことがある女優のBさんが、その身に起きた実体験を告白する。
(略)
日本を代表する映画人の1人として、自身がしてきた行為についてどう思っているのか。3月下旬、園の携帯に電話をして、話を聞いた。
─映画に出演するにあたり、園監督が女優に性的な関係を求めていたというが?
「いやいや……ちょっと待って……ええっと……何の話ですか」
─キャスティングする際に性行為の対価として映画に出演させていた?
「それは……知りませぇん……それは……」
小さな声でボソボソと話し、ろれつが回っていない。
─実際にそう証言する女性がいます。
「そんな……ありえ、ありえないですね」
すると突然、園に代わって女性が電話に出て、文書で質問するように要求。しかし、質問状を送っても期日までに回答はなかった。
すべての性的な虐待が許されないことに、彼は早く気がつくべきだ。
~~引用ここまで~~
優越的な地位にいる人間が立場が「下」の人間に性的関係を強要する。よく聞く話ではあるが、具体的な告発は重い。
欧米のカトリック聖職者が性的暴行をしていたことが告発され、映画界でも似た事例があった。日本でも遅れること数年被害者の告発が始まった。
宗教界、芸能界、映画界、大学、病院、芸術界などある程度の治外法権を謳歌している業界は警察もあまり介入しない。だから性的暴行が罷り通って来たのだが、もう許されまい。昔なら性的暴行が許されたわけではないが。
警察がもっと介入すべきなのかはわからないが、性的暴行については厳しくなるべきだ。被害にあっている女性がいるのだから。少数ながら男性被害者もいよう。男性被害者は同性愛を強要されたなどという話もまことしやかに囁かれている。
遅ればせながらだが日本でも加害者が罰を受けるのは良いことだ。
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