安藤裕に復活の兆し

自民党から不本意な不出馬を強いられた安藤裕だが、参院選で新党くにもりから出馬することを決めたようだ。選挙区は東京選挙区だ。私が最も推していた国会議員だっただけに不出馬を強いた自民党には憤りしかなく、自民党を完全に見限ることになった。

安藤裕が不出馬に追い込まれる - 面白く、そして下らない

その安藤裕が捲土重来を期して新党くにもりから参院選に出馬する。しかし安藤裕はあまり選挙に強いというわけではない。残念ながら知名度は低い。東京選挙区は知名度がものを言うので難しいかもしれない。安藤裕の出身地は神奈川県のようだから神奈川選挙区の方が良かったのではないかとも思うのだが、どちらが良いかなどわかるわけがない。東京選挙区に決めた以上全力を尽くして貰うだけだ。

安藤裕がなぜ「新党くにもり」から出馬することを決めたのか東スポにあるので全文を引用する。

～～引用ここから～～

元自民の減税派・安藤裕氏　れいわでなく「新党くにもり」選んだワケ – 東京スポーツ新聞社

　改選６議席を争う今夏の参院選東京選挙区で６日、元自民党衆院議員の安藤裕氏が「新党くにもり」から立候補することを表明した。「新党くにもり」は２０２０年９月に設立された保守政党。「自主憲法制定」「反グローバリズム」などを掲げ、自民党よりも保守的な立ち位置にいる。参院選では１０人が立候補予定だ。元「おニャン子クラブ」の生稲晃子氏も自民党から出馬。同党は現職の朝日健太郎元国土交通政務官の公認を既に決定しており、参院選東京選挙区は激戦となる。

　安藤氏は自民党時代、衆院京都６区を地盤として１２年に初当選。計３期務め、内閣府政務官にもなったが、昨秋の衆院選には出馬しなかった。

　経済政策では積極財政を主張。主宰していた自民若手からなる「日本の未来を考える勉強会」では消費税率ゼロへの引き下げを提言したこともあった。そんな減税派だけに経済政策ではれいわ新選組と近いとの指摘もあった。

　安藤氏のＳＮＳにも、れいわからの出馬を期待するようなコメントが見られたという。その上で同氏は「でも考え方が合わないところもあった。経済に限らず、国防とか皇統といった考え方は、くにもりが私に合っている」と説明する。

　自民党にも問題があったという。「自民党はいろいろ忖度しないといけない。その歯がゆさはあった。今はもう自民党の中で減税という声は言われなくなった。今の自民党ではできないと思う。いかに消費税が悪税かを訴えたい」

　東京選挙区は改選６議席を争う。現職が当選した２０１６年とその前の任期にあたる１０年は、立憲民主党の蓮舫氏が大量得票でトップ当選。組織票のある公明、共産に加え、都議選では実績のある都民ファーストの会が設立した国政団体「ファーストの会」も候補者を送り込むとあって、激戦必至だ。

「自民党２議席、公明党、立憲民主党で４議席。いや、自民党が２議席取れるか分からない。ほかの選挙区よりはチャンスがあると思う」と安藤氏は意気込んだ。
～～引用ここまで～～

れいわ新選組の消費税廃止と積極財政は高く評価できていたのだが、私には左過ぎた。それでも政権を取るわけでもないと我慢していたのだが、ロシアによるウクライナ侵略の衆参両院の非難決議に反対したことでちょっと支持できなくなった。

それでも他がなければれいわ新選組に入れるつもりではあったのだが、イチオシの安藤裕が参院選に出馬するので躊躇なく乗り換えることができる。私は神奈川県民なので安藤裕に直接票を入れることはできないが。

新党くにもりと日本第一党は自民党より右の保守らしい保守だ。純粋保守なのでどちらも自民党のような融通無碍さはなく政権は取れまい。それ以前に知名度が無さすぎて国会に議員を送り込むことができなかった。

しかし今回安藤裕という前衆議院議員を擁立したことで、国会に足掛かりを築く可能性ができた。まだ当選したわけではなく、東京選挙区もなかなかの激戦区で難しいかもしれないが。

自民党、公明党、立憲民主党（蓮舫）で1議席ずつ。これは固い。残りの3議席を自民党（おニャン子クラブ）、共産党、維新、小池ファースト、れいわ新選組に安藤裕の新党くにもりで争うことになるだろう。立憲民主党の二人目はまず当選すまい。また自民党が共倒れすることを期待しているが、それは少し虫が良すぎるか。

残りの3議席は共産党、維新、小池ファーストが取りそうではあるのだが、安藤裕には何とか滑り込んで欲しいところだ。

私は「新党くにもり」と「日本第一党」にそれほど違いはないと思っていたのだが、弱者への態度が少し違うらしい。新党くにもりの党首の本間奈々は早稲田大学法学部卒業のエリートだが、日本第一党の党首桜井誠は叩き上げだ。その辺りが弱者への態度、生活保護についての考えに違いが出るのかもしれない。

また新党くにもりの設立にはチャンネル桜の水島総社長が関わっている。逆に日本第一党には関わっていない。そこが最大の違いだろうか。

どのみち自民党に代わって政権を取ることはあるまい。あるとしても20年後だ。わずかな差異は気にならなくなると思う。まずは自民党の右に消費税廃止（減税）を掲げる積極財政の政党ができること。これが重要だ。

最後に新党くにもりの掲げる政策を画像を転載して紹介する。これで十分だと思うが、これ以上知りたければ新党くにもりのホームページを見て欲しい。