面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

基礎的財政収支の黒字化目標を破棄しない限り日本経済の再生はない

2021-01-20 21:16:19 | 経済
~~引用ここから~~

PB黒字化目標、今の段階で見直し考えず=麻生財務相

麻生太郎財務相は19日の閣議後会見で、政府が掲げる2025年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を黒字化させる目標について「今の...

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[東京 19日 ロイター] - 麻生太郎財務相は19日の閣議後会見で、政府が掲げる2025年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を黒字化させる目標について「今の段階で目標を見直すことは考えていない」と述べた。財務省内で記者団に語った。

累次のコロナ対策に伴う財政状況について麻生氏は「足元ではコロナ対策関連の支出が急激に増え、税収も落ち込んだ。財政状況が以前に比べて悪化しているのは間違いない」との認識を示した。PB目標が達成できるかを巡って「コロナ前に比べれば達成が厳しくなったのは確かだと思う」との見方も併せて述べた。

一方で、戦時中の公債償還を例に「先祖の信頼もこれありで、これだけ急激に借入(公債)金が増えても金利は上がらない。為替も安定している状況にある。きちんとやる政府の姿勢が大事」と述べ、歳出・歳入改革を継続する必要性を強調した。

山口貴也

(略)
~~引用ここまで~~


景気刺激策は減税か国債発行しかない。第三の手段として戦争もあるが、負ければ破滅だし、経済を良くするために戦争をするなど許されないだろう。それに戦争になれば国債を発行して国内の生産力をフル回転させるのであるから国債発行と手段は変わらない。

減税か国債発行をするには基礎的財政収支の黒字化目標が邪魔なのだ。この枷があるせいで国債を十分に発行できない。財務官僚が緊縮財政を続けるために上手く設けた呪いといえよう。

麻生太郎は自分では有能と思い込んでいるのだろうが、財務官僚の操り人形の貧乏神でしかない。麻生太郎が首相をやって自民党は野党に転落したのだし、財務相としてもGDPを増やすことはできなかった。

当然だろう。緊縮財政の下でGDPを増やすことができればそれこそ奇跡だ。

そもそも基礎的財政収支の黒字化目標を実現すればどうなるというのだろう。国債償還費を除く歳出を税収で賄う。そんなことをして誰が喜ぶのだ。国民の幸福度が上がるのか。GDPが増えるのか。どちらもない。国債を増やさないことがそんなに偉いのか。そんなはずもない。

ただ橋本龍太郎という頭のおかしな内閣総理大臣が歳出を減らして財政再建にひた走っただけだ。歳出を減らすことがどういう結果をもたらすか考えもせずに。

その結果日本経済は破綻した。橋本龍太郎が緊縮財政をしなければ今頃GDPは1000兆円を越えていただろうに。

このままだと「財政破綻する」、「ハイパーインフレが起きる」などという彼らのプロパガンダは流石に嘘だとバレてきた。だから「次世代にツケを残さない」などに変えてきた。しかし国債を増やしても借金返済に追われるわけではない。国債は全て借り換えすれば良いのだから次世代のツケにはならない。財務省と財政再建派の政治家、御用学者、御用マスコミのプロパガンダでしかない。

そもそも基礎的財政収支の黒字化目標による枷を填められたことによる緊縮財政のせいで就職氷河期世代は人生を狂わされたし、そのあとも望まず非正規雇用に甘んじている人達が数百万人もいる。彼らは結婚できないから子供も生まれない。「次世代のツケ」どころか次世代が存在しないのだ。

新型コロナウイルスでまた景気は悪化している。経済的に苦しんでいる国民を救うには国債を発行して歳出を増やすしかないのだ。選別する必要はない。日本の供給力があれば緊縮財政から積極財政に転じれば全国民を救えるのだ。そのためには基礎的財政収支の黒字化目標を破棄するしかないのである。

菅義偉の支持率が下がってきたから上手くすれば緊縮財政を止めさせることができるかもしれない。容易ではないが。

最後に蛇足。麻生太郎はフェイスガードを止めたようだ。フェイスガードは意味がないと誰かに言われたのだろうか。


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