面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

大砲かバターかではない。大砲もバターも、だ。

2019-02-13 19:04:57 | 政治
左翼はすぐ軍事費を削ってその分を福祉に回せという。平和主義だ。専守防衛に反する。米国に貢ぎすぎだ。軍拡競争に陥る。全て的外れだ。戦争がないからといって軍事費は無駄ではないし、簡単に削ってはならない。必要だからだ。

まず抑止力。軍事予算に裏付けされたしっかりとした軍隊(自衛隊)があってはじめて抑止力になる。戦後日本の場合は在日米軍の力が大きいが。強力な軍隊を保有する國には近隣諸国もちょっかいをかけてこないものだ。支那が尖閣諸島沖の領海侵犯を繰り返すのは日本には力がないことを見抜いているからだ。

そして外交の裏付けとしての戦力だ。軍事力を軽視して外交をもっと上手くやれという左翼は多い。しかしこれは現実を知らない全く頓珍漢な理屈だ。米国の外交が世界で存在感を発揮できるのはなぜか。外交が上手いからではない。世界最強の米軍が後ろに控えているからその外交ができるのだ。

あのボロボロの北朝鮮が米国などの大国と渡り合えるのも軍事力にある。何より核兵器。そして100万人の陸軍だ。米軍が北朝鮮進攻を決めた際どの程度犠牲が出るかはわからないが、戦争するのが馬鹿らしいと思う程度には出るのだろう。北朝鮮人民の立場を思いやると早く國が滅んだ方が良いと思うが。

戦後日本の外交がやられっぱなしだったのは敗戦で自信を失い異常なほど外国に気を使ってきたからだけではない。それは専守防衛を強制された自衛隊にもあった。むろん憲法9条の戦争放棄にも。

外交を強化するためにも自衛隊の国防軍化は必須だし、敵基地攻撃能力も保有しなければならない。一応今度の防衛大綱で戦闘機に対地ミサイルを保有させるようだが、敵基地攻撃能力の保有を宣言しなければ外交の裏付けにならない。また文民統制というより国民への説明としてこっそり保有するのは間違っている。堂々とやらなきゃいけない。反対勢力が強いからやりたくないのはわかるが。

北朝鮮ほど人民の生活を犠牲にする軍事力増強は確かに間違いだ。しかし今の日本には軍事力増強にも民生にも力を入れることができるのだ。誤った経済政策さえしなければ。先進国最悪の財政など嘘なのだ。財務省の嘘で失われた20年だ。あるいは平成全てが衰退の世紀だった。世界の15%を占めたGDPも今や6%しかない。ここまで存在感を失って危機感さえない。

国債発行か減税の余力はまだまだある。その予算で軍事力増強にも民生の充実もすれば良い。軍事費を削って福祉に回すなどケチなことはしなくて良い。軍事費を削れば尖閣諸島まで失いかねない。

古代ギリシャの名言「軍隊ほど儲からないものはない。しかしなければもっと儲からない」。これを忘れてはなるまい。まあ軍隊を経済的利益のために使うのはご法度だが。あくまでも国益のためだ。

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