面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

稲田朋美は終わった人

2022-03-22 21:43:17 | 政治
稲田朋美は左にウイングを広げたせいで自民党の保守派の仲間が離れ、後ろ楯の安倍晋三からも距離を置かれた。岸田文雄の次の内閣総理大臣が誰になるかはわからないが、誰が内閣総理大臣になっても稲田朋美を自民党四役にも閣僚にも任命しないだろう。順番待ちの国会議員はいくらでもいるのだ。力がない、いや「終わった人」稲田朋美にポストは回ってこない。あとは国会で採決に賛成することだけを期待されている。自民党内の議論でいくらか発言はできるだろうが、それだけだ。

「終わった人」稲田朋美に対して「死体蹴り」するのも悪趣味なのだが、週刊ポストが稲田朋美にインタビュー記事を出していたから批判も兼ねて書くことにした。

稲田朋美の主張「強くて優しい國」というのは正しいが、LGBTや夫婦別姓を望む人達が「弱者」とは思わない。本当の弱者は経済的弱者のことで彼らを救うには緊縮財政を積極財政に転換して経済を成長させるしかない。所得の再分配も必要だ。稲田朋美は緊縮財政派なので弱者を救うつもりもない。左翼に転向しただけなのだ。

「加藤の乱」を起こして政治生命を失った加藤紘一のようなものだ。加藤紘一の主張も左で緊縮財政派だった。

稲田朋美の選挙区である福井は保守基盤が強いから選挙で落とすことはできない。左翼で緊縮財政派だから落としたいが、あと10年は国会議員をやるだろう。重要ポストには就けないだろうが。

その週刊ポストの記事を引用する。リンクは貼るが、特に読む価値はない。稲田朋美が左翼に転向した箇所を引用する。

~~引用ここから~~

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(略)

「ええ。ひとつは、『伝統と創造の会』(通称・伝創会。初当選同期の保守系議員らでつくる「稲田グループ」)からメンバーが次々と抜けていく状況がありました。総裁選を考える以前の問題で、私に対する炎上騒ぎがはじまっていました」

──「炎上」ですか?

「『稲田は変節した』、『左翼に転向した』と批判されるようになって、伝創会のコアメンバーだった先生方が別の議連(『保守団結の会』)をつくり、離れていきました。保守系の月刊誌に私を攻撃する論文が次々と載って、そのコピーが怪文書と一緒に地元でもばらまかれたのです。地方議員や支援者の中にはそれを見て、『稲田はもうダメや』と思って。全国後援会の熱烈なファンでも去っていった人はいますね」

──昔、怪文書に悩まされたという話は第1弾(3月18・25日号)で高市さんもしていました。

「これが実物です」

──これが怪文書……。黄色の紙に、〈いつからこんなにリベラルになったのですか? これでも応援できますか? 元応援団〉とある。保守派の稲田さんがどうして「リベラル」と呼ばれるようになったのですか。

「私は政調会長時代(2014~2016年)に、LGBTと呼ばれる性的少数者の人権問題に取り組むようになって以来、(旧姓の使用を法的に認める)『婚前氏続称制度』の導入を提言したり、シングルマザーの貧困対策を議論する場を党内で立ち上げたりしてきました。私が掲げる国家像は『強くて優しい国』で、憲法改正や安全保障、皇位継承の主張は従来と変わりませんが、新たに『優しい』を重視した政策立案に力を入れはじめました」

「だけど、ハレーションが大きかった。たとえば、寡婦控除(離婚や死別でひとり親になった女性に対する税の優遇策)を未婚のひとり親にも適用しようとしたら、党内の壁が分厚くて。私は一人で子育てしている女性を結婚していたか否かで差別するのは素朴におかしいと思って改革しようと動いたら、男性議員の中には『未婚で子どもを産むのは、ふしだらな女性か、キャリアウーマンで、伝統的家族を壊す』といった偏見を発言する人がいました。

 結局、伝統的家族を守るか否かという不毛な議論にいってしまったので、私は憲法14条(法の下の平等)の問題であると訴えました。党の税制調査会には『貧困対策』として税制優遇を認めようとした幹部もいましたが、それも問題の立て方が間違っています。税の公平性が問われていたんです。最終的には党内で署名運動をやって、賛同者はゆうに100人を超え、未婚のひとり親への寡婦控除が認められた。名称も『ひとり親控除』に変えました」

「わきまえない女」やから

──それからも女性活躍に注力した。それでまた保守派を敵に回した。

「話しかけても無視される。目も合わせてくれない人もいましたね、昨日まで仲間だったのに」

──男社会の逆鱗に触れてしまった。

「いや、女性からも煙たがられましたね」

──それは、精神的にも応えたでしょう?

「応えたんかな? 私、『わきまえない女』やから、偉い人を怒らすのは天下一品。去る人もいれば、来る人もいる。昨年の選挙では3回も怪文書をまかれて、『稲田朋美を落選させる会』っていう車がぐるぐる回ったりしたけど、すごく票が伸びた。どこのたまり場に行っても、今までにないくらい女性が来てくれました。やっぱり福井のような保守色の強い地域ほど閉塞感を抱えている女性がたくさんいて、そういう人が応援してくれるようになりました。2万票も増えたんですよ」

──大都市から離れた地方にあって、コアな保守層を敵に回して戦える自民党議員はいません。しかも稲田さんの場合、それで支持層を拡大できた。

「だから、物事は突破してしまわなあかんのです。で、突破する時は最後がいちばんしんどい。最後の最後になると、『おまえ、やりすぎや』とか、『もうそのへんにしとけ』とか怒られる。でも、そこを突破できるかどうかだと思うんですね」

──なるほど。

「さっき話した寡婦控除の改革は突破できたけど、LGBT理解増進法案のほうは成立させられなかったので、まだ燻っちゃっているんですよね。クオータ制(候補者の一定比率を女性にする規定)も憲法14条を改正して、『実質的平等』っていう条項を入れないと、形式的平等で逆差別になる。フランスが憲法を変えて導入したんですけど、私が『憲法改正』と口にした途端、左派系のメディアからは『稲田の正体が現われた!』と叩かれる。もう、右からも左からも批判されているっていう状態です(苦笑)」

 稲田氏といえば、「右翼のアイドル」で、草の根保守運動の絶対的センターだった。教育現場で進むジェンダーフリーの流れが「過激」だとして、激しく反発してきた“闘士”が、いつの間にかウイングを広げていたことを知らなかった読者も少なくなかろう。

 総理を狙う保守政治家が、相反する立場の意見を寛容に取り込む姿勢に転じるのは珍しくない。かつての安倍政権も、歴史認識問題では右派の立場を貫き、安全保障では親米を鮮明にしたが、ロシアとの経済連携を深め、金融市場に躊躇なく介入しては、男女格差の解消にも積極的に取り組んだ。安倍氏本人は伝統的家族観を重んじる保守のイデオローグでありながら、国家の舵取りは「社会主義的」であるという二面性を持ち合わせていた。

 稲田氏は「全国民の代表」を意識するほど中庸に寄った。それも歴史と伝統にならえばごく自然な変化で、ある種の成熟だと思える。

「一言で言えば、私は無知だったのでしょう。DVの問題とか興味がなかったし、クオータ制は逆差別だと信じていましたが、女性蔑視や男女不平等を改善することに右も左もない。やっぱり党の政調会長を務めて、いろんな当事者の話を幅広く聞く機会が増えると、私は共感力が強い人間だから『何とかしなきゃ!』って目覚めたんですよね。LGBTも、性別への違和感を抱く子どもたちが不登校や自傷行為に追い込まれる実態を知って、これまで苦しんでいる当事者の存在に思いが至らなかったことを反省しました。国会議員は全国民の意見は聞けないし、全国民の立場は理解できないけど、『正しいこと』のためであれば、自分が変わる勇気を持つべきだと私は思います」

(略)
~~引用ここまで~~


財務省の狗の緊縮財政派の国会議員一覧だ。後藤田正純が「間違えて」名簿を公表してしまったので見ることができる。稲田朋美も入っている。この自民党議員の選挙区の国民は安心して野党に投票して欲しい。自民党のいや日本の癌細胞だからだ。

~~引用ここから~~

三橋貴明『自民党「小委員会」の緊縮派議員たち』

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ちょっと面白いことになっています。
 自民党に「責任ある積極財政を推進する議員連盟」ができまして、これは「日本の未来を考える勉強会」の後継議連ということで、予定通り。
 すると、それに対抗するかの如く「次世代のための財政戦略検討小委員会」が財政健全化推進本部にできました。「財政戦略」とはなっていますが、実際には「財政緊縮」であるのは、今更言うまでもありません。

 問題は、「小委員会」のメンバーが、メディアはもちろん、自民党の議員たちにすら「非公開」となっていたことです。

 どうも、2020年のPB議論の際に、緊縮派のメンバーの名前をさらされたのが、相当に嫌だったようです。(さらしたのはわたくしですが、誰が情報ソースなのかが問題になったそうです)

 というわけで、「謎」だった小委員会メンバーですが、何と小委員長代理の後藤田正純議員が自分のFacebookで公開していました。ありがとう、後藤田議員。

 ちなみに、「小委員会」は以下のメンバーしか出席できず、しかもメンバーは(本来は)非公開。日本の民主制を踏みにじる組織でございます(小泉時代の「ゲリラ部隊」を彷彿させます)

【本部役員】
本部長 額賀福志郎(茨城県第2区)
本部長代理 田中和徳(神奈川県第10区)
副本部長 稲田朋美(福井県第1区)
事務局長 越智隆雄(東京都第6区)

小委員長 小渕優子(群馬県第5区)
小委員長代理 後藤田正純(徳島県第1区)
事務局長 橘慶一郎(富山県第3区)
事務局長代理 鈴木馨祐(神奈川県第7区)
滝波宏文(福井県)
事務局次長 中西健治(神奈川県第3区)
小森卓郎(石川県第1区)
佐藤啓(奈良県)
堀井巌(奈良県)

委員 井上貴博(福岡県第1区)
井林辰憲(静岡県第2区)
小倉將信(東京都第23区)
神田憲次(愛知県第5区)
鈴木憲和(山形県第2区)
武井俊輔(宮崎県第1区)
藤井比早之(兵庫県第4区)
村井英樹(埼玉県第1区)
国光あやの(茨城県第6区)
尾崎正直(高知県第1区)
勝目康(京都府第1区)
神田潤一(青森県第2区)
塩崎彰久(愛媛県第1区)
西野太亮(熊本県第2区)
山口晋(埼玉県第10区)
山下雄平(佐賀県)
松川るい(大阪府)

オブザーバー 大岡敏孝(滋賀県第1区)
鬼木誠(福岡県第2区)
古賀篤(福岡県第3区)
本田太郎(京都府第5区)
宗清皇一(大阪府第13区)

 後藤田議員の画像では、読みにくい議員がいましたので、全員、本名と選挙区を掲載させて頂きました。

 いやあ、香ばしい名前が多いですね。というか、元・財務官僚の議員、多すぎ。

 この連中こそが、財務省の手下として、日本国を凋落させ、国民を貧困させるために「汗をかいている」国会議員たちです。

 特に、彼らの選挙区の皆さん、抗議の声を上げてください。徒党を組んで、圧力をかけて下さい。

 何しろ、彼らは、
「国民を救うよりも、財政」
 という、頭のおかしい財務真理教の教徒たちなのです。
 猛批判し、次の選挙で落選させましょう。
~~引用ここまで~~


稲田朋美は緊縮財政派の左翼ということで美点がない。落選させたいが、福井1区で自民党議員を落選させることは不可能だ。もう内閣総理大臣の芽はないのでその点は安心して良いが、緊縮財政派として暗躍することを止めることはできない。

何が「強くて優しい國」だ。嗤わせるな。財務省の狗め。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-03-23 11:17:00
稲田は政治音痴丸出し。
メディアのフェイク・デマ情報でLGBT、夫婦別姓に寄ったとたん昨年衆院選挙で保守化したことが露見した。何とも先の見えない間抜けな政治家だ。福井県民を騙せても民度の高い日本国民は騙せない。
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Unknownさんへ (ぬくぬく)
2022-03-24 22:31:24
コメントありがとうございます。

福井県は保守基盤が強いですからね。自民党から出れば誰でも当選してしまうんです。でも国会議員の仲間が離れたので内閣総理大臣にはなれませんし、重要ポストが回ってくることもないでしょう。
返信する

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