面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

弱体な国家は強国に貢納している

2020-03-19 23:16:39 | 政治
~~引用ここから~~
一国の国力を計る方法の一つは、その国と近隣諸国との間に、どのような関係が成り立っているかを見ることである。

もしも近隣の諸国が、友好関係を保ちたいがために貢納してくるようならば、その国は強国と言えよう。

反対に弱体なはずの近隣諸国であるのに、それらの国々に対し金銭をもって援助する関係である場合、その国家の国力は弱いと思うしかない。

ローマ史全体を読んでいくと、アッシリア人、エドゥス人、ロードス人、それにシラクサのヒエロンやエウメネスやマッシニッサのような王たちが、ローマと国境を接する国や君主であったのだが、彼ら全員は、ローマとの友好関係を確保するために、ローマが必要とする貢納金を納め経費を負担し、ローマの保護を得るために、自分たちからはなんの要求もしなかったのであった。

これとは反対の例は、弱体な国家に見られる。

われわれの祖国フィレンツェからはじめるとすると、フィレンツェ共和国が隆盛をきわめた昔でさえ、フィレンツェと国境を接するロマーニャの小国群は、貢納どころか経費の負担も申し出たことはなかった。それどころか、われわれのほうが彼らに、経済援助を与えていたのだ。

もしもフィレンツェに強力な軍事力がそなわっていたとしたら、これとは反対の現象が生じていたであろう。つまり、友好関係を売りつけるのではなく、友好関係を買おうとしたに違いないのだ。

このようにだらしない状態は、一人フィレンツェにかぎらない。ヴェネツィア共和国やフランス王国とて同様だ。フランス王にいたっては、スイスやイギリスに貢納している始末である。

この原因は、一に、自国の民の武装を怠り、他国民の傭兵に頼ったことにある。

このように近視眼的な国策は、ひとまずの現状打開には役立っても、終局的には国家の命とりにつながらざるをえないのである。

――――――――『政略論』――――――――

             塩野七生著『マキアヴェッリ語録』より
~~引用ここまで~~


まさに戦後日本は弱体な国家の典型と言えよう。日米安全保障条約により在日米軍の経費を負担している。その負担率は世界一なのだ。

米国とは貿易や投資協定で頻繁に揉めるが、日本の言い分が通ったことはほとんどない。米国の主張の丸のみばかりさせられている。

戦後韓国や支那と国交を樹立した後は莫大な援助をしている。「賠償」を伴うものであったかもしれないが、韓国も支那も強大になり日本の安全保障と権益を脅かしている。

対支那援助という隣国を援助する國は滅びる愚行 - 面白く、そして下らない

百済や新羅は古代日本(大和)の属国で王子を人質に出しており、大日本帝国時代は一地方であったほどだが、戦後は力関係が逆転している。

戦後日本は韓国に莫大な援助をしてきたし、北朝鮮には在日朝鮮人を通じて日本の富が流出することを黙認していた。「朝銀」が破綻したのはそのせいで、それにも関わらず1兆4000億円もの公的資金を投入している。

日本の富を北朝鮮に渡さない方法 - 面白く、そして下らない

安倍晋三は対支那ODAこそ打ち切ったが、「遺棄化学兵器」の処理費用として未だに莫大な援助をつづけているし、アジア開発銀行からの迂回融資も続いている。

~~引用ここから~~

新型コロナウイルス イラン支援に25億円拠出へ 外相 | NHKニュース

世界で3番目に新型コロナウイルスの感染者が多いイランに対し、茂木外務大臣は国際機関を通じておよそ25億円を拠出し、医療関…

NHKニュース

 


世界で3番目に新型コロナウイルスの感染者が多いイランに対し、茂木外務大臣は国際機関を通じておよそ25億円を拠出し、医療関連の技術協力や物資供与を行う方針を明らかにしました。

政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今月10日、総額4308億円の緊急対応策を取りまとめ、このうち155億円をWHO=世界保健機関など6つの国際機関による感染国への緊急支援に充てることにしています。

これに関連し、茂木外務大臣は閣議のあとの記者会見で、「イランの感染者数は1万5000人にのぼり、中国やイタリアに次いで世界で3番目に多く、感染拡大は国際社会全体の大きな懸念材料だ」と述べました。

そして、「イランでは医療従事者や病院、検疫施設などを対象とした技術協力や物資供与などへの支援のニーズがあると承知している」と述べたうえで、国際機関に拠出する155億円のうち、およそ25億円はイランへの支援に充てる方針を明らかにしました。
~~引用ここまで~~


これなどまさに弱体な国家の典型というほかあるまい。イランに25億円援助して、WHOにも155億円から25億円を引いた130億円も拠出するのだから。

第二次安倍晋三内閣発足から今まで安倍晋三が海外に援助してきた国家予算は60兆円とも120兆円とも言われる。

まさに弱体な国家の弱体中の弱体の指導者である。

それでいて消費税廃止ないし減税はなく、給付金もまだ決まっておらず、新型コロナウイルスによる休業補償さえしないのだ。するのは「貸付」と「猶予」だけである。

国民を虐待し、外国に媚びる安倍晋三に憎悪さえ覚える。

最大の問題はこの史上最悪の内閣総理大臣を国民が支持していることなのだ。自分達で自分達を虐待する指導者を支持していては世話はない。

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