面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

憲法改正のために選挙制度を変えるのはどうか

2021-05-03 21:31:32 | 政治
憲法記念日だからと憲法について書くかは決めていなかった。改憲派、護憲派の神学論争に今更加わったところで意味などないからだ。

しかし衆議院の小選挙区比例代表並立制を変えることで憲法改正ができるようにする思考実験は面白いかもしれないと思ったのでブログを考えながら書いてみたい。

しかし自民党は憲法改正を目的としているが、政権を失う恐れがある選挙制度にしてまで憲法改正を追求することはないだろう。自民党の最大の目的は政権維持だからだ。

衆議院の小選挙区比例代表並立制であれば改憲に必要な3分の2以上の衆議院議員を集めることができる。少なくとも可能性はあるし、事実「郵政選挙」では自公連立で3分の2以上を取ったことがあった。

だが参議院の選挙制度はなんという名称なのだろう。調べてもよくわからない。選挙区比例代表並立制で良いだろうか。「小」がつかないということだろうか。合区もあるが、都道府県単位の選挙区と全国区の比例代表並立制だ。一番の違いは参議院通常選挙では重複立候補は許されていないところか。

現在の参議院の選挙制度ではどうやっても3分の2以上参議院議員を集めることはできない。もちろん与党第一党と野党第一党が「大連立」すれば3分の2以上になるだろう。しかしマスコミも国民も許さないだろうし、まずあり得まい。

もっとも歴史的には福田内閣で福田康夫と小沢一郎が「大連立」の約束をしたのだが、民主党幹部の総反対でご破算になったことがある。その時大連立に成功したとしても憲法改正はなかったと考える。もしもの話なのでもちろんわかるわけがないのだが。

衆議院の小選挙区比例代表並立制を中選挙区に戻すべきだと考える。55年体制と違い自民党単独では過半数を取れない。だが中選挙区制に戻せば、公明党の創価学会票が自民党候補に流れなくなる。これで公明党嫌いの保守派は満足しよう。公明党を切れる、かもしれないのだから。

自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、維新、社民党、共産党、れいわ新選組そして現れるであろう新党がどのように議席を獲得し、連立交渉するかは蓋を開けてみないとわからない。わかるわけない。

「改憲派」が衆議院で3分の2以上を取り、連立交渉如何によるが、参議院でも3分の2以上を取り得るのではないか。でも維新が政権に入るのは嫌だなあ。あるいは公明党より嫌かもしれない。維新は筋金入りの新自由主義・構造改革派だからだ。

参議院の選挙制度では「改憲派」が参議院で3分の2以上を取ることは絶対にできない。

自民党が政権を取るか、改憲を取るか、だ。100%政権だと私は考えるが。

まあ思考実験いや頭の体操に過ぎない。このままでは改憲はできないが、自民党が選挙制度を政権を失うかもしれない中選挙区に戻すわけがないからだ。

立憲民主党も恐らく反対するだろう。小選挙区比例代表並立制の生みの親・小沢一郎がいるからではない。小選挙区比例代表並立制でなくなると執行部独裁ができなくなるからだ。小選挙区比例代表並立制は自民党執行部にも立憲民主党執行部にも都合が良いものなのだ。

いっそ日本國憲法を「破棄」して、憲法は慣習法でやるのはどうかと思うのだ。タイトル詐欺で英国憲法は慣習法ではなく、成文法なのだが。

日本も英国に倣い憲法を慣習法にしてはどうか - 面白く、そして下らない

国民の権利は積み重ねた判例がある。国会召集のルールなどが滅茶苦茶になるかもしれないかもしれないが、そこは法律を作れば良い。自衛隊も軍隊にできる。

成文憲法がないと「独裁者」が現れる恐れはあるのだが。

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